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化石とは 定義 化石セブン
そもそも化石って何?
実は化石には、明確な定義がありません。一般に考えられている化石の定義は、1万年以前の生物、あるいは、生物の生活していた様子(足跡や巣穴)などが地層などに埋没して自然状態で保存されてるものを指します。つまり自然状態ではない貝塚は化石には含まれません。
どのような地層にどのような状態でどのような化石が保存されているかは、古代の地球の環境について多くの事実を語ってくれます。
化石の出来かた
生物や痕跡が化石になるためには、死んだあと腐ってしまう前に、もしくは生き埋めの状態で土砂に埋もれれてしまう必要があります。海や湖は死体が泥に埋まるため化石になる確率が高くなります。
また骨や貝殻をもつ生物は化石として残りやすくなります。
生物が死ぬと肉や皮は腐り、骨や貝殻だけが残って土砂で保存されます。
長い年月をかけて、徐々にそのすきまに泥や砂が詰まっていきます。
それらがさらに年月をかけて岩石化したり鉱物に置換されます。
化石の種類
体化石
生物の体全体や一部そのものが化石になったものを指します。アンモナイト、三葉虫、サメの歯、琥珀の中の昆虫などは体化石に含まれます。一般に骨や貝殻などが化石として残りやすくなりますが、好条件に恵まれると動物の体組織も残ります。氷付けのマンモスが一例で皮膚や体毛までしっかり保存されています。
生痕化石
生物の生活していた様子(足跡や巣穴)を指します。恐竜の足跡や三葉虫の這い痕、爬虫類の糞化石などです。体化石だけでは生活の様子が判断できないときに、生痕化石は大きな意味をもちます。恐竜の足跡から生活場所、歩幅など、糞化石から食生活まで物語ってくれます。ウミサソリが水中から陸に出た足跡、というのもあり、動物の上陸の瞬間などと言われています。
化学化石
生物の有機物(炭化水素やDNA)が化石となったものです。映画ジュラシックパークに登場した、琥珀の中の蚊の体内にあった恐竜の血液などがこれにあたります。
示準化石
ある決まった年代にしか現れない化石のことで、言わば時代を教えてくれる化石のことです。古生代の三葉虫や、中生代のアンモナイトなどです。
示相化石
ある決まった場所にしか現れない化石のことで、言わば環境を教えてくれる化石のことです。海か川か、浅いか深いか、暖かいか寒いか、などを決めることができます。例えば造礁サンゴの化石が見つかれば、その化石があった時代は、暖かくてきれいな浅い海だったことが分かります。
化石になる確率
地球46億年の歴史の中で、推定450万種の生物がいたと考えられています(現存は150万種)。その中で報告されている化石は全体の5%つまり25万種程度です。本当はもっともっとおもしろい生物がいたはずなのに、化石として残っていないのは非常に残念です。
化石の発掘方法
日本各地に化石発掘場所があります。化石を発見したら、ハンマーとタガネを上手に使って、まずはまわりを割って岩石ごと採集します。この際に、割れやすいポイントを見つけて少しずつ削っていくのがポイントです。採取した化石は新聞紙などでしっかりくるんでもちかえりクリーニングを施します。
化石のクリーニング
採取した化石のまわりの堆積物を取り除く作業をクリーニングといいます。この作業は化石の全体像を知るために必要な作業です。ハンマー、タガネ、ブラシなどを使って慎重に、取り除いていきましょう。
化石は今の価格で手に入らない日がくる!?
日本では、化石の産地と言えば真っ先に思いつくのが、モロッコだと思います。実際にアトラス山脈など有名どころから化石が産出され、世界中のコレクターに行きわたっています。
近年モロッコの化石産業の均衡が崩れ始めているのをご存知でしょうか。
数十年前までは、化石はモロッコのあらゆる産地で簡単に採掘でき、地元の学生もよいアルバイトとして採掘を手伝っていたほどです。そうして地層表面から採れる良質な化石は数がどんどん減っていきました。
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