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第10回 化石とともに歩んだ人生の集大成本 「太古の生命・化石を求めて」
化石セブン様にご縁いただき、今までコラムを執筆させていただきましたが、早いものでとうとう最終回となりました。コラム執筆は自由奔放に書き、振り返ってみると一貫性がなく、また内容の浅い話になっていたようにも思いますが、化石を通じての楽しみや生きがいや夢、道徳観など多少でも何か感じていただけるものがあれば幸いだったと思います。
そこで今回最終回は、前回本出版にいたるまでのことをお話しましたので、私の化石人生の集大成ともいえる自費出版本「太古の生命・化石を求めて」の宣伝と、関係した話で締めくくりたいと思います。
「太古の生命・化石を求めて」の出版は2005年7月22日で、サブタイトル「出会いと感動、悠久のロマンを求めた我が人生」 B5版 245ページ(内・カラー174ページ)で頒価3.000円 です。
表紙は宇宙に瞬く星とそこに浮かぶアンモナイトのデザインで、過去に命あった化石を透して宇宙の不思議を垣間見たいとの想いを表現しました。
本内容は○はじめに(徳島大学名誉教授 須鎗和巳先生・徳島県立博物館長両角芳郎先生・東京大学大学院理学系研究科助教授 大路樹生先生・徳島ペンクラブ 坂東哲夫氏・衆議院民主党政調会長 千谷由人氏)の推薦文(当時肩書き) ○思い出深い貴重な化石写真(発見した学術上貴重な化石の亀・イノセラムス・ウミシダなど) ○プロフィール(私の人生の軌跡として第1章 社会人になるまで・第2章 現在まで) ○本文(採集した化石の写真と化石にまつわる話 109編) ○仲の良い仲間(研究会メンバーや化石仲間の紹介) ○ひとり言 (私の想いや想像、つぶやきです)○化石展履歴 (1995年から2004年まで毎年7月下旬に開催した展示会の記録)○新聞・テレビ・ラジオ報道の記録(個人的、研究会的に受けた取材記録) ○皆様からのコメント・131名 (先生方や化石仲間、ファン、出会った人々のコメント)○付帯資料・地質時代年表・産地地図・索引となっています。
全体的にはカラーページを多く使用し、化石やその他写真もたくさん貼付されていて、一般の皆さんにも読みやすい本だと思います。
またこの本は2006年6月1日。日本国内の自費出版物に光を当て、著者の功績を称え、かつ自費出版の再評価、活性化を促進しようとする目的で作られた特定非営利活動法人 日本自費出版ネットワーク(代表理事 中山千夏・東京都)において、が第9回日本自費出版文化賞(応募総数845点)に入選(61点)なりました。表彰式は2006年7月15日(土)の自費出版フェスティバル(東京・千代田区九段のアルカディア市ヶ谷)にて行われ参加しました。
以上、紹介させて頂きましたような本でございますが、もしご希望の方がおいでましたら、化石セブン様に御手数をいただいておりますのでご注文ください。ご注文いただけましたら、私から本に振込用紙在中にてお届け申し上げますので到着後3340円(領価3000円とゆうメール送料340円)をお振込みください。
そしてその他、私の化石に関しての情報や催し、採集した標本などなどはホームページ(古代ロマン博物館・時空を超えて)
http://www7b.biglobe.ne.jp/~fossil-kamada/
で掲載しておりますのでご覧ください。
そして最後に話は前後しますが、本発刊1ヵ月後の2005年8月21日、発刊記念祝賀会が行われました。これは懇意にさせていただいている徳島大学学芸学部 地学研究室OBの先生方(東明先生・近藤先生・大戸井先生)と、徳島西ライオンズクラブ会長の中江典彦氏、当研究会会員の横山泰造氏・和田益夫氏、私の叔父の伊藤正春などが発起人となり実現しました。
祝賀会当日のお客様はお世話なった先生方や化石仲間、父や妹、親戚やふるさとのご近所の皆様、化石展で知り合った化石に興味をいだく子供たちと保護者の皆様など、100名近くで賑やかに執り行われました。司会は当研究会会友の元・四国放送アナウンサーの藪田ひとみさん、開会の言葉は会員の和田氏、そして須鎗先生、両角先生、坂東氏に祝辞を頂き、徳島新聞社政治部長 新居基昭氏に乾杯音頭、会員の横山氏に万歳三唱など頂きました。そして私の挨拶では、それまでの苦労話や応援を頂いた方々、私に想いを託し先に旅立った恩師、久米先生や化石友人の高木さん、内縁の愛妻ヒサエさんなどのお身内を来賓として前にし、思い出が蘇えり涙ながらの挨拶となりました。
そして高校生の頃、大学に行く気がなくまったく勉強せず化石採集ばかりにのめりこみ、当時激怒していた父親の会場での笑顔をみて、私は心から自分が思った道を歩んできて良かったと思いました。
本出版という夢が叶い、そして発刊記念祝賀会には大勢の方々の出席を頂き、身に余る光栄と感動、そして人々に心から頂いた応援を再確認し、歩んできた私の道のりは間違っていなかった、「継続こそ力なり」の言葉が脳裏にうかびました。そしてここまで歩んでこられたのも、私を取り巻く大勢の方々の御蔭でもあったことを決して忘れまいと誓いました。
そして現在は自分自身の喜びや満足やロマンであった道のりを、後に続く誰か、また次世代の子供たちのために、少しでも役立てばと奮戦努力しています。
それでは皆様、いままでコラムを見て頂きまして本当にありがとうございました。最後にホームページの一説を写しコラムを終わらせていただきます。ありがとうございました。
「私達が今ここに存在するのも、150億年前のビッグバン、50億年前の地球の誕生、そして40億年前に生命が誕生し、進化発展があり、壮大な時間の流れがあったからです。
今、私達は人生80年と言われています。それは壮大な流れ、悠久の時の中のほんの瞬きの一瞬です。
でも私は自然の中に身を委ね、化石と対話しそれをもとに過ぎ去った時間をさかのぼる事によって、あたかも何億年もの人生を過ごしてきたかのように思います。
しかし現実は有限の世界、いつかはこの肉体も思考も消え去る時が必ず来る。私に与えられた限られた時間、この時間の中でこれからも私は有限世界に住む者として、無限に想いを馳せ、そして憧れ旅立ちます。
時空間を移動する地球号に乗船したタイムトラベラーとして」
徳島化石研究会 会長 鎌田誠一