大型な草食恐竜は1日どのくらいの草木を食べていたのか? | 恐竜化石に関するコラム【三葉虫,アンモナイト,サメの歯】

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大型な草食恐竜は1日どのくらいの草木を食べていたのか?

執筆・監修
藤田 大 ジュラ株式会社 代表取締役 / 理学修士(広島大学大学院修了)
創業18年(2008年設立) 累計取扱1万超 3200件超の購入者評価 メディア実績・書籍監修多数

広島大学大学院理学研究科 修士課程修了(地球惑星システム学専攻)。専門は地学・鉱物学。累計1万点を超える化石・隕石の鑑定・販売に携わり、NHK BSプレミアム「南極の秘密」CG制作や、書籍『みんなが知りたい!化石のすべて』の監修、成城学園博物館のパネルデザイン等を担当。実物標本の知見に基づき、科学的根拠のある情報発信を行っています。

クイズ、以下のような、巨大な竜脚形類恐竜は、1日、どのくらいの草木を食べていたでしょうか?

竜脚形類

1.600kg以上
2.150kg以下

ヒント1:竜脚形類のカマラサウルスの体重は、20㌧です。
ヒント2:体重が5㌧のゾウは、1日に150kgの草木を食べます。

正解は・・・・、2番の150kg以下です。

1日に150kgの草木を食べるゾウの4倍の体重の動物なら、食べる量も4倍だから、「1.600kg以上」が正解だと考えたかもしれません。

たしかに、竜脚形類恐竜が内温性動物であれば、正解は「1.600kg以上」となります。しかし、現在の研究では、竜脚形類の恐竜は内温性ではなく、外温性動物だと考えられており、その場合、もっと少食だというのです。

内温性動物と外温性動物

自分で体温を生成できる動物を、内温性動物、外気によって左右される動物を外温性動物と言います。

以下の図を御覧ください。

外温性動物と内温性動物

竜脚形類恐竜が外温性動物だと考えられる理由

外温性動物だと考えられる、というより、「内温性動物だと考えるには無理がある」のです。

尋常ではない大きさの竜脚形類恐竜が、もし内温性動物であったら、

1)体が大きすぎて、体内で生み出された熱が排出できずに、茹で上がってしまう
2)毎日600kg以上の草木を食べるには、起きている間、休むことなく食事をし続けなければいけない。

このような理由から、竜脚形類恐竜が、内温性動物であったと考えるのは無理がある、というのが現在の通説です。

しかしながら、すべての恐竜が外温性動物であったわけではありません。

小型の肉食恐竜は内温性動物であったと考えられています。

肉食恐竜は、いつでも獲物を襲えるように、常に体温を高く保ってなければいけません。つまり、熱を体内で生み出す(内温性)必要があったのです。

また、内温性動物にとって、体温の低下は死を意味します。それゆえ、一部小型の肉食恐竜は、羽毛をまとっていたと考えられています。

現世の動物界においても、活発に活動するトラ、ライオン、ネコ、イヌ、鳥はみな、内温性動物で、毛が生えていますね。内温性動物である人は、毛がないかわりに、衣服を発明しました。

※ ヘビ、トカゲ、ワニの外温性動物は、気温が下がると活動ができないため、冬眠します。

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