史上最大のムカデ、アースロプレウラ(Arthropleura)とは? | 恐竜化石に関するコラム【三葉虫,アンモナイト,サメの歯】

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現世最大のムカデはどのくらい大きい?

執筆・監修
藤田 大 ジュラ株式会社 代表取締役 / 理学修士(広島大学大学院修了)
創業18年(2008年設立) 累計取扱1万超 3200件超の購入者評価 メディア実績・書籍監修多数

広島大学大学院理学研究科 修士課程修了(地球惑星システム学専攻)。専門は地学・鉱物学。累計1万点を超える化石・隕石の鑑定・販売に携わり、NHK BSプレミアム「南極の秘密」CG制作や、書籍『みんなが知りたい!化石のすべて』の監修、成城学園博物館のパネルデザイン等を担当。実物標本の知見に基づき、科学的根拠のある情報発信を行っています。

皆さんはムカデをご存知だろうか。日本語で百足と書くように、多数の足が備わった、およそ10センチ前後の節足動物である。

最大のムカデはどのくらいに成長するかご存知だろうか。

ブラジルやペルーなどの南米の密林に棲息している、ペルビアンジャイアントオオムカデは体長30-40センチに達するというのだから、驚きである。肉食で昆虫はもちろん、鳥やネズミ、ときに小型の蛇まで襲うという。なんとも恐ろしい生物だ。

史上最大の節足動物をご存知だろうか?

では、史上最大、つまり、絶滅した生物を含めて、もっとも大きなムカデの名前をご存知だろうか。

今から3億年以上前の石炭紀に実在した節足動物、アースロプレウラ(Arthropleura)である。

驚くべきことに体長は2メートル以上、幅は50センチ近くにもなったと化石から推定されている。

もし、アースロプレウラが現代に蘇ったら・・・

もし、アースロプレウラが現代に蘇ったら・・・

CG制作:ジュラ株式会社

この絶滅巨大ムカデ、アースロプレウラがもし、現代に蘇ったら、というテーマでCGを作成してみたので、一緒に見ていこう。

もし、遊歩道を散歩していて、こんな生物に出くわしたら、どうだろうか。

人間よりも大きなムカデが無数の足を器用に動かしながら、こちらに向かってきたら・・・・。

考えるだけで寒気がするのではないだろうか。

公園にも現れてしまった・・・

公園にも現れてしまった・・・

CG制作:ジュラ株式会社

次に、くるっとUターンして、公園まで戻ると、こんな光景に出くわす可能性もある。うかうか公園で遊んでいられない。

ひょいと頭部を持ち上げて、こちらを向かれたら、全力で帰宅するほかない。

逃げ帰ったマンションのエントランスでも・・・

逃げ帰ったマンションのエントランスでも・・・

CG制作:ジュラ株式会社

逃げ帰ったマンションのエントランスで、再びアースロプレウラがお出迎え。ダストボックスの上にもいる。2メートル50センチもの巨体となると、犬、猫、人間、たいていの生物よりも大きい。

愛嬌があるような気もするが・・・

愛嬌があるような気もするが・・・

CG制作:ジュラ株式会社

やけ気味にちょっと近づいてみることにする。

愛嬌があるような気もするが、撫でる勇気などあるはずがない。

30ー40センチの現代最大のペルビアンジャイアントオオムカデでさえ、比較にならない大きさなのがお分かりいただけただろうか。

実はムカデではなくヤスデ。しかも草食。

一つ救いなのが、このアースロプレウラは植物食生物だと考えられている点である。現代に蘇ったとしても、おそらくは人間が捕食されることはなかろう。

そして、もう一つ重要なことは、アースロプレウラはムカデではなく、ヤスデの仲間であるということ。同じ多足類ではあるが、ムカデが肉食なのに対して、ヤスデは腐植植生で、かつ毒のある顎を持っていない。人間にとっては無害な生き物なのだ。少しは安心していただけただろうか。

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