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ロシア産三葉虫「ホプロリカス」とホプロリコイデスの違いについて
かつて「ホプロリカス」として知られた三葉虫には、現在では異なる属として分類されるものがあります。
ロシア産三葉虫の中でも、ひときわ複雑で装飾的な姿を持つことで知られるホプロリカス(Hoplolichas)の仲間について、少々。
古い標本ラベルや図鑑、化石市場では「ホプロリカス」として紹介されてきた種類の中に、現在では別属のホプロリコイデス(Hoplolichoides)として分類されているものがあります。
写真で、その違いを見てみましょう。

左がホプロリコイデス・コニコツベルクラトゥス(Hoplolichoides conicotuberculatus)、右がホプロリカス・プラウティニ(Hoplolichas plautini)です。
Hoplolichoides conicotuberculatusは、かつてHoplolichas conicotuberculatusとして扱われたことがあり、そのため現在でも「ホプロリカス」の名前で記憶されていることがあります。しかし現在は、Hoplolichoidesという独立した属に分類されています。
両者を比べると、まず頭部の形態に大きな違いがあります。plautiniは細長い印象の頭鞍を持ち、頭部には長く発達した棘が見られます。一方、conicotuberculatusは、種小名が示すように頭部に円錐状のコブ状突起が発達し、独特の重厚な姿をしています。
体部について見ると、plautiniは幅広く、細かな棘が多数発達した非常にトゲトゲしい姿をしています。まさにリカス類らしい、グロテスクとも言えるほど強烈な造形です。
尾部にも違いがあり、plautiniはより細長くシャープな印象を受けます。
こうして並べてみると、かつて同じ「ホプロリカス」の名で紹介されることのあった三葉虫でも、その形態にはかなり大きな違いがあることが分かります。
なお、Hoplolichoides conicotuberculatusとHoplolichoides furciferは同じ種の新旧名称ではなく、別の種です。過去には分類や名称の扱いに変遷があったため、古い資料や標本ラベルを見る際には注意が必要です。
下記の標本はHoplolichoides conicotuberculatusです。旧来の「ホプロリカス・コニコツベルクラトゥス」という名称に馴染みのある三葉虫コレクターの方も多いかもしれません。




























