一千万年前の森の記憶を掌に……岩手県雫石産 葉脈鮮明な木の葉化石(炭質膜保存) 化石 販売

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一千万年前の森の記憶を掌に……岩手県雫石産 葉脈鮮明な木の葉化石(炭質膜保存)/【ot4437】

一千万年前の森の記憶を掌に……岩手県雫石産 葉脈鮮明な木の葉化石(炭質膜保存)/新生代第三紀(6600万--260万年前)【ot4437】

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一千万年前の森の記憶を掌に……岩手県雫石産 葉脈鮮明な木の葉化石(炭質膜保存)(その1)

こちらは岩手県雫石町の地層から姿を現した、一葉の木の葉化石です。途方も無い歳月を経てなお、その葉脈の一本一本が鮮明に残っています。

一千万年前の森の記憶を掌に……岩手県雫石産 葉脈鮮明な木の葉化石(炭質膜保存)(その2)

この化石が形成されたのは、新生代第三紀中新世(約1,700万年〜800万年前)のこと 。この時代、日本列島は大陸から切り離され、日本海が拡大していく激動のさなかにありました 。当時の東北地方は現在よりも温暖で湿潤な気候であったと考えられており、多様な植物が生育する森林環境が広がっていました。この小さな葉が揺れていた森の向こうには、今の日本とは異なる山河の風景が広がっていたはずです 。

一千万年前の森の記憶を掌に……岩手県雫石産 葉脈鮮明な木の葉化石(炭質膜保存)(その3)

この美しい葉は、『ムカシブナ(Fagus palaeocrenata)』に近い特徴を色濃く示しています。現在の日本のブナの祖先とされるこの種は、中新世の地層から頻繁に見つかる指標植物の一つです 。中央の主脈から左右に整然と伸びる側脈が、葉の縁(鋸歯)に向かって美しく並んでいる様子が写真でもはっきりと確認できます。

一千万年前の森の記憶を掌に……岩手県雫石産 葉脈鮮明な木の葉化石(炭質膜保存)(その4)

この標本の最大の見どころは、何と言っても「炭質膜」による保存状態の良さにあります 。拡大して見ると、植物の有機物が炭化して薄い膜として残っており、葉脈が分岐する微細な様子まで茶褐色の色彩を伴って浮き上がっています 。母岩の淡いクリーム色と、葉の深いブラウンのコントラストは、さながら上質なセピア写真や、熟練の画家が描いた精緻な素描を思わせます 。

一千万年前の森の記憶を掌に……岩手県雫石産 葉脈鮮明な木の葉化石(炭質膜保存)(その5)

植物化石の研究において、この時代の東北地方の植物相は「阿仁合(あにあい)型植物群」の一部として語られます 。これは、それまでの亜熱帯的な気候から、少しずつ現在の日本に近い、四季のある冷涼な気候へと変化していった時代の森を象徴しています 。ブナやカバノキ、カエデといった、現在の私たちが「日本の山の風景」として親しんでいる樹木たちの先祖が、この時代に勢力を広げました 。

一千万年前の森の記憶を掌に……岩手県雫石産 葉脈鮮明な木の葉化石(炭質膜保存)(その6)

こちらは裏面です。湖底の泥などが堆積したものと考えられており、非常にきめ細かい石質です。

一千万年前の森の記憶を掌に……岩手県雫石産 葉脈鮮明な木の葉化石(炭質膜保存)(その7)

側面から撮影しました。当時の湖底に積もった火山灰混じりの泥の柔らかい質感が、硬い石からも伝わってくるようです。

一千万年前の森の記憶を掌に……岩手県雫石産 葉脈鮮明な木の葉化石(炭質膜保存)(その8)

母岩は幅約11cm、本体(葉化石部分)は幅約6.8cmです。

一千万年前の森の記憶を掌に……岩手県雫石産 葉脈鮮明な木の葉化石(炭質膜保存)(その9)

100円硬貨との比較です。ディテールが良く残っていますので、サイズ以上に大きく存在感が感じられるはずです。化石を所有する喜びは、単に古いものを手に入れることだけではありません。それは、数千万年という時間の壁を飛び越え、太古の日本の森に触れる体験そのものです 。ぜひ、書斎やリビングに展示して、当時の森の空気感を味わってください。

一千万年前の森の記憶を掌に……岩手県雫石産 葉脈鮮明な木の葉化石(炭質膜保存)(その10)

中新世東北地方には豊かな森と淡水湖が広がっていたと考えられています。こちらはその想像図です。

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スタンド

商品スペック

商品ID ot4437
年代 新生代第三紀(6600万--260万年前)
学名 一千万年前の森の記憶を掌に……岩手県雫石産 葉脈鮮明な木の葉化石(炭質膜保存)
産地 岩手県 日本
サイズ 本体幅6.8cm 母岩含め全体11cm×9.4cm×厚1.7cm
商品解説 一千万年前の森の記憶を掌に……岩手県雫石産 葉脈鮮明な木の葉化石(炭質膜保存)

地質年代

弊社で販売している標本の種名の同定について

10分で分かる植物の進化とは?

植物とは、光合成を行い、成長し、維持する栄養を生成する生物のことです。

現在もっとも進化しているとされる植物は被子植物(日本人が大好きな桜など)ですが、もとは、先カンブリア時代に誕生した藻類(そうるい)に遡ります。

その歴史を簡単に振り返ってみましょう。

植物の進化の歴史

植物の歴史は動物の歴史よりもはるかに長くさらに遡ります。

先カンブリア時代(約20億年前)には、すでに水中に藻類(そうるい)が出現していました。

古代より絶えることなく生きている生物種のことを、「生きた化石」などといいます(シーラカンス、ウミユリなど)が、植物は生きた化石の宝庫といえます。恐竜が地球に誕生するはるか前から、絶えることなく、地球上に生息し続けています。

最初の植物、藻類。(先カンブリア時代)

藻類は、水中で生活します。茎、根、葉っぱの区別はありません。体全体で栄養素を吸収して生息しています。先カンブリア時代から出現し、現世まで絶えることなく、生息しています。

藻類

地上で生活を始めたコケ類。(古生代オルドビス紀)

古生代オルドビス紀に入ると、コケ類が出現します。コケ類は、これまでの水中生活(藻類)から、陸上へと生活の場を広げました。とはいっても、湿った場所にしか生息できません。

コケ類

大繁栄を遂げたシダ類。石炭の原料となった。(古生代石炭紀)

古生代石炭紀に入ると、シダ類が大繁栄します。はじめて、根、茎、葉っぱに分化した組織を持ち、栄養分を根から効率的に取り込むために、維管束(いかんそく)を持っていました。効率的に栄養素を取り込めるようになり、水の近くからやや離れても生息できるようになり、大繁栄を遂げました。大量に生息したシダ類は、石炭となり、人類の産業革命のきっかけとなったことは周知の事実です。コラム:シダ類と産業革命も合わせてお読みください。

シダ類

種を持った初めての植物、裸子植物が誕生。(古生代ペルム紀)

恐竜の時代、古生代ペルム紀に入ると、種(たね)をもった植物が誕生します。裸子植物です(藻類、コケ類、シダ類は、胞子によって繁殖します)。硬い表皮で覆われた種が動物や自然環境によって遠方に運搬され、容易に勢力範囲を伸ばすことができるようになりました。

マツ

現在最も進化した植物、被子植物が誕生。(中生代ジュラ紀)

恐竜の時代、中生代ジュラ紀に入ると被子植物が誕生します。被子植物とは、胚珠(はいしゅ)が子房で覆われている植物のことです。子房は最終的に果実へと成長するため、容易に動物等に捕食され、その結果、種子を効率的に遠方に運搬できるようになりました。

桜

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