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石に咲いた花!国産マニアックシリーズ!島根県大田市産、霰石(あられいし・Aragonite)/【ot4432】
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こちらは、島根県大田市に位置する松代鉱山から産出した霰石(アラレイシ)の標本です。霰石は炭酸カルシウムからなる鉱物で、同じ成分を持つ「方解石」とは結晶構造が異なります。国内産の霰石は流通量が決して多くなく、さらに「松代鉱山」という具体的な産地まで特定できる標本は、コレクションとしても非常に価値のある存在です。
松代鉱山はかつて石膏の採掘で栄え、日本の鉱物史にその名を刻む産地の一つです。現在では大規模な採掘は行われておらず、ここから産出される美しい霰石は、まさに「国産マニアックシリーズ」にふさわしい逸品。当時の鉱山の息吹を今に伝える、歴史的な資料としての側面も持ち合わせています。
添付された写真をじっくりとご覧ください。石の表面に、まるで雪の結晶や小さな花がパッと咲いたような白い模様がいくつも確認できるはずです。これは霰石特有の「放射状集合体」と呼ばれる構造です。中心から外側に向かって針状の結晶が伸びることで、このような美しい円形のパターンが形成されます。
特に今回の個体は、母岩となる落ち着いた色味の岩石(玄武岩質)と、白に近い結晶とのコントラストが美しく、自然が描いた点描画のような趣があります。霰石はその形から「石の花」とも形容されますが、この標本はその特徴が見事に現れた、非常に観察しがいのある個体と言えるでしょう。
ところで、なぜ「霰石(あられいし)」と呼ぶかご存知でしょうか。この和名には、日本人の豊かな感性が凝縮されています。もともとは温泉の沈殿物などが丸い粒状になり、それが空から降る「あられ」に似ていたことからこの名がつきました。
一方、英語名の「Aragonite(アラゴナイト)」は、1790年に最初の発見地であるスペインのアラゴン地方にちなんで命名されました。スペインの地名から取られた洋名と、日本の冬の気象現象に例えられた和名。同じ石を見ても、文化によって全く異なる名前が付けられたというのは、鉱物世界の面白いところです。
霰石の化学組成は炭酸カルシウムです。実はこれ、私たちがよく知る「真珠」や「貝殻」の主成分と全く同じなのです。炭酸カルシウムは、貝などの生物が作り出す「生体鉱物」としての顔を持つ一方で、地球の深部から湧き上がる火山活動や熱水によっても生み出されます。
つまりこの石は、「生命の輝き」と「地球のダイナミズム」という、一見正反対に見える二つの要素を繋ぐ存在なのです。無機質な岩石の中に咲いた白い花が、実は真珠と同じ成分でできている。そう考えると、この素朴な石が急に高貴で神秘的なものに見えてきませんか?科学的な事実を知ることで、標本との距離がぐっと縮まるはずです。
霰石の主成分である炭酸カルシウムは、化石ファンには馴染み深い「方解石」と全く同じです。ところが、霰石はご覧のように花のような独特の形を持ちます。成分が同じでありながら結晶の形が異なる現象を、専門用語で「同質異像(ポリモーフ)」と呼びます。
なぜ、こんなことが起こるのでしょうか。実は方解石の方が「安定」した状態にあり、霰石は地表付近では少し「不安定」な存在です。そのため、数千万年、数億年という果てしない時間が経過すると、霰石は徐々に方解石へと変化してしまいます。今、目の前にあるこの美しい放射状の姿は、地質学的な時間軸(ジオスケール)で見れば、「一瞬」の姿なのかもしれません。
一般的にマーケットで見られる霰石は、モロッコ産などに代表される赤茶色をした六角柱状のものが多く、それはそれで美しいものです。しかし、今回のような「国内産」で、かつ「母岩付きの大きな塊」は、国内の鉱物コレクターにとっては非常に特別な意味を持ちます。
島根県の複雑な地層が生み出したこの標本は、海外産のような派手さこそありませんが、日本の風土が育んだ静かな気品を感じさせます。松代鉱山での大規模な採掘が止まった今、これほど上質な国内産標本が市場に出る機会は限られています。まさに「知る人ぞ知る」、日本の地質の断片を所有する悦びを味わえる通好みのアイテムです。
背景を知ることで、この石の見え方も少しずつ変わってきたのではないでしょうか。ただの「石」としてではなく、島根の山々が数百万年かけて書き記した「地球の記憶」として眺めてみてください。
表面だけでなく、側面にもぜひご注目ください。厚さ約4cmというボリュームのある母岩の至るところに、霰石の結晶が散見されます。
サイズは左右12cm、重量は約380g。手に取ったとき、炭酸カルシウムの密度の高さからくる「ずっしり」とした確かな手応えを感じていただけます。
100円硬貨との比較。自信を持っておすすめするこの霰石は、派手な輝きこそありませんが、じっと見つめていると吸い込まれるような繊細な造形美を持っています。ぜひ、デスクや書斎の片隅に置いて、日常の中に数百万年単位の時間の流れを呼び込んでみてはいかがでしょうか。ふとした瞬間にこの「石の花」と目が合うだけで、心がふっと大昔の島根の山々へ飛んでいくような、そんな豊かな時間が訪れるはずです。
商品スペック
| 商品ID | ot4432 |
|---|---|
| 学名 | 石に咲いた花!国産マニアックシリーズ!島根県大田市産、霰石(あられいし・Aragonite) |
| 産地 | 島根県 日本 |
| サイズ | 12cm×8.3cm×厚4.1cm 380g |
| 商品解説 | 石に咲いた花!国産マニアックシリーズ!島根県大田市産、霰石(あられいし・Aragonite)。島根県大田市松代鉱山 |






























