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頭部・パドル・尾剣が揃った完品……玉数が限られた、ユーリプテルス・レミペス(Eurypterus remipes)のトップグレード標本/【ot4325】
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こちらは通称「海サソリ」と呼ばれる、米国ニューヨーク州産ユーリプテルスの完品個体です。頭部・左右の象徴的なパドル、節のある体節、鋭い尾剣まで、主要要素が揃った理想的な標本で、コレクターにとってまさに“出会える時に手にしておきたい”グレードです。 カーブ計測で約15センチ近い堂々としたサイズを誇り、外骨格の細部のディテールまで鮮明に残る、数あるユーリプテルス標本の中でも群を抜いた存在感を備えています。
ユーリプテルスには複数の種が知られていますが、本標本のレミペス(remipes)は、その中でも特によく研究され、ニューヨーク州のバーティ層から産出する代表的な種です。 ユーリプテルス属自体はオンタリオ州や東欧からもまれに発見されますが、ここまで整った完品のレミペスは流通量がきわめて限られ、標本価値は年々高まっています。
ユーリプテルスは海サソリ類の中で最も知られた存在で、古生代シルル紀(約4億3,200万〜4億1,810万年前)の海で食物連鎖の上位を担っていたと考えられる捕食者です。 海サソリ類はすでに絶滅していますが、クモやサソリなど陸生節足動物の遠い近縁にあたり、古生代の生態を知る上で欠かせないグループです。なお、カブトガニとは異なる系統で進化したことが分かっており、「海の生物史」を語るうえでも非常に興味深い存在です。 海の生物史については、「およそ5億年にわたる海の生物の歴史をCGで振り返る」を御覧ください。海サソリも登場します。
ユーリプテルスは三葉虫と同じく硬い外骨格(クチクラ)を持つため、化石として残りやすい一方で、“完品”は極めて出にくいことで知られます。そのため、全身が揃った標本はコレクターから熱い視線を集める、研究価値と鑑賞価値を兼ね備えた特別な一品です。 また、ユーリプテルスと言えば名前の由来にもなっている、翼のように大きく広がるパドルが象徴的。このパドルを巧みに使い、水中を滑空するように遊泳していた姿が目に浮かぶようです。
尾剣と呼ばれる鋭い棘は、ユーリプテルスの特徴的な武器の一つです。現生のサソリのように毒があったかどうかは定かではありませんが、防衛・威嚇・捕食補助など、複数の用途が想定される未解明の器官です。まだまだ謎の多いロマンあふれる生物です。
ご覧のように、幅広で輪郭が明瞭、さらに頭部とパドルが美しく強調された非常にバランスの良い姿勢で化石化しています。ポーズの良さは標本価値を大きく左右しますが、本個体はまさに展示映えする理想的なシルエットを備えています。
裏面です。ニューヨーク州産シルル紀三葉虫の収集家なら馴染み深い、グレイッシュで上質な母岩が特徴的です。きめ細かく締まった粘土質の岩質は、ユーリプテルスの外骨格がより美しく見えます。
側面から撮影したカットです。先ほどユーリプテルスはカブトガニとは異なる系統の生物とご紹介しましたが、両者にはただ一つ共通点があります。それが書鰓(しょさい)と呼ばれる特殊な呼吸器官です。 本を重ねたような形状の鰓板に海水が入り込み、内部の血管が酸素を吸収するという仕組みで、脚の動きによって半自動的に呼吸が行われていたと考えられています。この書鰓を持つ生物は現生ではほぼカブトガニのみであり、その意味でもユーリプテルスは“古代に消えた呼吸システム”を伝える貴重な証人と言えるでしょう。
母岩を含めて左右162ミリ、本体はカーブ計測で約147ミリ。ユーリプテルスとしては大きめの部類に入る存在感のあるサイズで、特に体幅が広く、黒色のクチクラは、非常にインパクトがあります。
100円硬貨との比較です。大きな頭部、シンボルとなる左右のパドル、節立った体節、鋭い尾剣、外骨格に残された精緻なパターンなど、ユーリプテルスの魅力が詰まった、極めて上質なレミペス標本です。
ユーリプテルスの復元イラストです。
商品スペック
| 商品ID | ot4325 |
|---|---|
| 年代 | 古生代シルル紀(4億4600万 -- 4億1000万年前) |
| 学名 | 頭部・パドル・尾剣が揃った完品……玉数が限られた、ユーリプテルス・レミペス(Eurypterus remipes)のトップグレード標本 |
| 産地 | New York, U.S.A. |
| サイズ | 本体カーブ計測14.7cm 母岩含め全体16.2cm×9.3cm×厚1.7cm |
| 商品解説 | 頭部・パドル・尾剣が揃った完品……玉数が限られた、ユーリプテルス・レミペス(Eurypterus remipes)のトップグレード標本 |

ウミサソリとは?
こんな怪物が海にいたら、海水浴できません!
史上最大の節足動物、古生代からこんにちは、海のスコーピオンキング ”ウミサソリ”
ウミサソリとは、古生代初期の、カンブリア紀5億年前に登場し、デボン紀3億6千万年前の大量絶滅まで生き延びた、海の怪物です(ペルム紀まで生きたと言う説もあり)。もちろん現生には生きていません。

画像「ウミサソリ」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL:http://ja.wikipedia.or
しかし、このウミサソリという名前から分かるように、見た目は現生のサソリにそっくりなのです。海と陸の違いはありますが。
そして、もっと大きな違いは、そのサイズ。
実は、地球史上最大の節足動物
現生のサソリはせいぜい10-20cm程度のものですが、ウミサソリは、なんとっ!最大で2.5mにもなった、というから、腰を抜かしてへたり込んじゃいます。2.5mといえば、ライオンと同じサイズですっ。ライオンならまだかわいいですが、見た目はサソリそのまんまですから、まさに恐怖を体現するような怪物です。
当時の海は怪物だらけだった
ウミサソリが存在していたオルドビス紀やデボン紀といえば、まわりは化物だらけの、パラレルワールドですから、このくらいのアンリアルな姿をしていて、やっと時代とマッチしていたといっても言い過ぎではありません。
たとえば、ご存知、三葉虫。1万種類以上のバラエティがあり、かつ、奇奇怪怪なその姿は現生ではありえません。アンリアルです。
たとえば、ダンクルオステウス
最大で10mにもなる、とんでもない化物魚です。この魚の凄みは、中世の甲冑のような装甲板で覆われたボディです。思いっきりバットで殴られてもビクともしないような強力な防御能力を持ちながら、同時に、一説によればティラノサウルスよりも強いとされる噛み力を持つ、という怪物ぶりです。史上最強の魚の一つと言われています。アンリアルです。

画像「ダンクルオステウス」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL:http://ja.wikipedia.or
このようなモンスター達に囲まれていたのですから、ウミサソリのアブノーマルさも納得というものです。
5大絶滅の1つ「デボン紀の絶滅」でウミサソリも絶滅?
ちなみにデボン紀後期の水中生物の大量絶滅で、このようなモンスターたちは地球から一掃されてしまいますが、ウミサソリを現実に目にしていると、地球の懐の深さを手に取るように感じさせてくれます。

画像「ウミサソリ」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL:http://ja.wikipedia.or
ウミサソリは、浅海に存在し、一部は陸に上がっていた、と言う説もあります。現生のサソリのように尾に毒を有していたのかは不明ですが、近くに寄ってきた魚などを鋭い手や尾などを駆使して、捕食していたのでしょう。2.5mともなると、どのような相手が捕食対象となったのでしょうか。浅海ともなれば、同時代に存在した三葉虫も捕食対象となっていたのかもしれませんね。
ウミサソリの子孫は?
ウミサソリの系統については、諸説あります。見た目から現生のサソリの祖先であったと言う説やカブトガニの祖先となった、と言う説があり、どちらも確定しているわけではありません。ウミサソリは300種類ほど確認されており、最も有名でよく知られているのが、ユーリプテルスです。
ユーリプテルス(広い翼)は現在のヨーロッパや北米の浅海に生息し、オスとメスが存在し、平均で20cm以下、最大で1mを超える大物がいました。広く横に伸びた翼のような手が特徴で、尾の先端のとがり具合といい、まさにウミのサソリそのままの形をしています。

スペインバルセロナの博物館 画像「ウミサソリ」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL:http://ja.wikipedia.org






























