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琥珀コレクターにとって特別な存在…恐竜時代の琥珀として名高い、ミャンマー産のバーマイト(Burmite)/【ot4290】
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こちらは、およそ1億年前に形成されたとされる、非常に古いミャンマー産の琥珀「バーマイト(Burmite)」です。英語名の “Burmite” は、旧国名「ビルマ(Burma)」に由来します。
バーマイトは恐竜時代に形成されたにもかかわらず、透明度が高く、当時の昆虫などを多種多様に内包しています。そのため、琥珀コレクターにとっては特別な存在です。
本標本にもご覧のとおり昆虫が含まれており、足などの細部まで精緻に保存されていることが確認できます。

バックライトを当てて撮影しました。高い透明度のおかげで、先ほどの昆虫がシルエットとして美しく浮かび上がります。
昆虫の歴史についてはコラム「昆虫の進化史……4億年の飛翔が語る地球の記憶」を御覧ください。

こちらには、別の足の長い羽虫が確認できます。さらに植物片も含まれており、細長い線状の物体や、焼け焦げたような物質など、当時の環境を物語る多様な内包物が見て取れます。

バーマイトが形成された地域は、熱帯雨林気候に属し、近くには河川や海、ラグーンがあったと考えられています。また、焼け焦げたような内包物がしばしば見られることから、当時は森林火災が頻繁に発生していたとも推測されています。火災によって傷ついた樹皮から滲み出した樹液が、やがて琥珀となった…そんな情景が思い浮かびます。

バックライトを併用して撮影した一枚です。琥珀は、世界最古の宝石のひとつであり、光との相性が抜群です。光を受ける角度によって、色合いが劇的に変化します。きっと古代の人々も、太陽にかざして、この美しい輝きを楽しんでいたことでしょう。

肉眼でもご覧のとおり、非常にクリーンなトーンを呈しています。虫の存在は低倍率のルーペでも確認できますが、ぜひ30倍以上の高倍率ルーペで観察してみてください。肉眼では見えなかった、まったく異なる世界が広がります。まるで琥珀を通して、恐竜時代へタイムスリップしたかのような感覚を味わえます。
詳しくはコラム「化石を観察するときの、ルーペの選び方」を御覧ください。

ぜひ、高倍率のルーペで、この虫と出会ってみてください。

昆虫は、クラゲなどを除くと、生物史の中で比較的早い時期に登場した生き物です。オルドビス紀にはすでに繁栄していたと考えられており、しかも初期の段階から羽を持ち、飛翔できたことが分かっています。
石炭紀に入ると、大気中の酸素濃度が非常に高い環境のもとで、巨大なトンボ類(メガネウラ属)などが出現しました。ペルム紀には、羽を折りたたむことができる新しい構造を持った昆虫が現れ、現生昆虫の共通祖先が誕生します。
そして恐竜時代の白亜紀になると、被子植物が大繁栄し、花粉媒介を行う昆虫が進化。ハチやチョウなどの祖先がこの時代に登場しました。
バーマイトに閉じ込められた虫たちは、まさにこうした「昆虫と植物の協力関係」が活発になり始めた時代のものです。琥珀に内包されている虫の多くは、小さく脆い羽をもつ微小な種で、樹液から逃れられなかった個体たちです。甘く揮発性の高い樹液に群がっていた光景が、目に浮かぶようです。

幅はおよそ17ミリです。

100円硬貨との比較写真です。恐竜時代の琥珀として知られるミャンマー産のバーマイト(Burmite)です。
商品スペック
商品ID | ot4290 |
---|---|
年代 | 中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前) |
学名 | 琥珀コレクターにとって特別な存在…恐竜時代の琥珀として名高い、ミャンマー産のバーマイト(Burmite) |
産地 | Myanmar |
サイズ | 1.7cm×0.9cm×厚0.2cm |
商品解説 | 琥珀コレクターにとって特別な存在…恐竜時代の琥珀として名高い、ミャンマー産のバーマイト(Burmite) |
バーマイト(ビルマ琥珀)とは?
バーマイトは、ビルマ琥珀やカチン琥珀の名で知られ、ミャンマー北部の渓谷で発掘される約1億年前の恐竜時代に形成された琥珀です。その中には、様々な動植物が内包されており、まれに恐竜の断片的な化石も見つかっています。
琥珀は樹木の樹液が化石化したものですが、その形成には少なくとも数百万年かかるとされています。バーマイトは特に古く、1億年もの時間をかけて形成されており、他の産地の琥珀と比較しても非常に貴重です。
では、このバーマイトの元となった樹液を生み出した樹木は、どのような環境に生えていたのでしょうか。
一説によれば、これらの樹木は海岸近くの熱帯雨林に生えていたと考えられています。その樹液が固まってできた樹脂は海に流され、そこで化石化したとされています。これは、琥珀の中からアンモナイトの殻やサンゴ、カキなどの海洋性生物が発見されたことに基づいています。
さらに、一部の琥珀からは淡水性の貝の化石が見つかっており、海洋だけでなく、沿岸の河川やデルタ、湖、ラグーンなどの環境も存在していたと推測されています。また、焼け焦げた植物の痕跡が含まれていることから、現代の熱帯泥炭湿地のように、当時も火災が頻繁に発生していた可能性があります。
バーマイトの中から発見される動植物の多様性は際立っており、これまでに2000種類以上が記録されています。特に多いのは昆虫で、クモやサソリ、ダニ、ハチ、アリ、ゴキブリ、シロアリ、カマキリ、コオロギ、ヤスデ、ムカデ、水生昆虫などが含まれます。また、植物も多様で、顕花植物、針葉樹、シダ、ヒカゲノカズラ類、コケ類などが確認されています。