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透明度の高いクリアな基質の内部に、2匹の虫の化石が内包!約1億年前、恐竜時代の琥珀、バーマイト(Burmite)/【ot4289】
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こちらは、東南アジア・ミャンマー北部の渓谷で産出した、白亜紀の琥珀「バーマイト(Burmite)」です。
琥珀は、樹木の樹液が長い時間をかけて化石化したものです。
化石というと、三葉虫やアンモナイト、恐竜の骨や歯などを思い浮かべるかもしれませんが、生物の痕跡が石化したものはすべて化石に含まれます。そのため、琥珀も立派な化石の一種です。
琥珀の大きな特徴は、樹液の中に取り込まれた虫や植物片などが、そのまま一緒に化石化する点にあります。通常、昆虫や植物のような繊細で小さな有機体は、極めて特殊な条件下でなければ保存されません。たとえば、水流がほとんどなく、嫌気的な環境の湖底などです。
ところが琥珀の場合、陸上という比較的普通の環境であっても、このように虫を内包したまま化石化することがあります。つまり琥珀は、当時の「ありふれた自然環境」をそのまま閉じ込めた、きわめて貴重な証拠なのです。

非常に脚の長い羽虫です。現生種とほとんど変わらない姿の羽虫が、当時すでに存在していたことがわかります。
バーマイトは約1億年前に形成されたといわれていますが、その時代にはすでに被子植物が繁栄しており、植物は花粉の媒介を昆虫に依存していました。虫と植物の共生関係が非常に活発だった時代です。
昆虫の歴史についてはコラム「昆虫の進化史……4億年の飛翔が語る地球の記憶」を御覧ください。

こちらには、また別の虫の一部が見られます。琥珀に内包される虫は、このように部分的であったり、ねじれた状態で見られることが非常に多いです。
これは形成過程を考えると自然なことで、繊細な羽虫の場合、脱出しようともがくうちに変形してしまうことがあります。また、ある程度硬い体をもつ甲虫などでも、樹液が固化する過程や琥珀の基質の移動によって、体がねじれることがあります。

2匹の虫が、左右に並んで保存されています。

指の間からバックライトを当てて撮影しました。虫の内包の有無にかかわらず、多くのバーマイトは光をかざすと、非常に美しい宝石のような輝きを放ちます。この色の変化は写真ではなかなか伝わりにくいため、ぜひ実物を光にかざしてご覧ください。
古代の人々は、琥珀を「太陽の化身」と考えていたといいます。たしかに、少し研磨して太陽にかざすだけで、これほど鮮やかに輝く物体は当時ほとんど存在しなかったでしょう。そこに神々しさを感じたとしても、不思議ではありません。

蛍光灯の下でもこの透明度。虫の姿がはっきりと確認できます。

この精細さで、虫を観察するには、高倍率のルーペをご使用ください。できれば30倍以上のものをおすすめします。アナログ式でもデジタル式でも問題ありません。なお、倍率を上げると視野がやや暗くなりがちですので、バックライトを併用すると、より鮮明にご覧いただけます。
詳しくはコラム「化石を観察するときの、ルーペの選び方」を御覧ください。

足や体の節のような部位が確認できます。

左右約13ミリあります。

100円硬貨との比較写真です。透明度の高いクリアな琥珀の内部に、2匹の虫の化石が内包されています。
商品スペック
商品ID | ot4289 |
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年代 | 中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前) |
学名 | 透明度の高いクリアな基質の内部に、2匹の虫の化石が内包!約1億年前、恐竜時代の琥珀、バーマイト(Burmite) |
産地 | Myanmar |
サイズ | 1.3cm×0.5cm×厚0.3cm |
商品解説 | 透明度の高いクリアな基質の内部に、2匹の虫の化石が内包!約1億年前、恐竜時代の琥珀、バーマイト(Burmite) |
バーマイト(ビルマ琥珀)とは?
バーマイトは、ビルマ琥珀やカチン琥珀の名で知られ、ミャンマー北部の渓谷で発掘される約1億年前の恐竜時代に形成された琥珀です。その中には、様々な動植物が内包されており、まれに恐竜の断片的な化石も見つかっています。
琥珀は樹木の樹液が化石化したものですが、その形成には少なくとも数百万年かかるとされています。バーマイトは特に古く、1億年もの時間をかけて形成されており、他の産地の琥珀と比較しても非常に貴重です。
では、このバーマイトの元となった樹液を生み出した樹木は、どのような環境に生えていたのでしょうか。
一説によれば、これらの樹木は海岸近くの熱帯雨林に生えていたと考えられています。その樹液が固まってできた樹脂は海に流され、そこで化石化したとされています。これは、琥珀の中からアンモナイトの殻やサンゴ、カキなどの海洋性生物が発見されたことに基づいています。
さらに、一部の琥珀からは淡水性の貝の化石が見つかっており、海洋だけでなく、沿岸の河川やデルタ、湖、ラグーンなどの環境も存在していたと推測されています。また、焼け焦げた植物の痕跡が含まれていることから、現代の熱帯泥炭湿地のように、当時も火災が頻繁に発生していた可能性があります。
バーマイトの中から発見される動植物の多様性は際立っており、これまでに2000種類以上が記録されています。特に多いのは昆虫で、クモやサソリ、ダニ、ハチ、アリ、ゴキブリ、シロアリ、カマキリ、コオロギ、ヤスデ、ムカデ、水生昆虫などが含まれます。また、植物も多様で、顕花植物、針葉樹、シダ、ヒカゲノカズラ類、コケ類などが確認されています。