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これぞロマンの塊!琥珀ファンはもちろん、古生物・化石ファン垂涎の逸品。トカゲの鱗を内包した琥珀、ミャンマー産バーマイト(Burmite)/【ot4272】
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こちらは、琥珀ファンのみならず、古代にロマンをはせるすべての化石コレクターにご注目いただきたい逸品です。なんと、恐竜時代のトカゲの鱗が封じ込められた琥珀化石なのです。
ミャンマー北部のフカワン渓谷では、世界でも最も古い部類に入る琥珀が産出し、「バーマイトBurmite)」という特別な名で呼ばれています。このバーマイトには多種多様な動植物の痕跡が含まれていますが、トカゲの鱗は極めて稀少……まさに“激レア”標本です。
しかもご覧のように、高倍率ルーペで拡大すると、鱗の格子模様が明瞭に保存されているのが確認できます。

琥珀の中央に、鱗が明瞭に保存されています。

格子模様の形状からすると、これは爬虫類の鱗板ではなく、角質片であると考えられます。鱗板とは、皮膚の下の層に形成される構造で、骨や硬い板状の組織を含みます。一方、角質片は皮膚表面にできるケラチン(タンパク質)の薄い層で、通常は非常にもろく繊細なため、化石として残ることはほとんどありません。
しかし、今回のように琥珀に取り込まれた場合は話が別です。琥珀の内部は外部環境から遮断されており、酸化や風化が進みにくくなります。つまり、腐敗がほとんど起こらないのです。
その結果、このように繊細な組織であっても分解されることなく、1億年もの時を超えて後世に残り続けたと考えられます。

バーマイトは約1億年前、恐竜時代の琥珀と考えられており、当時の環境で育まれた昆虫や動植物の欠片が数多く保存されていることで知られています。特に昆虫の種類が豊富で、一説によるとその数は1000種以上にものぼるとも言われます。
ただし、爬虫類由来のものは極めて稀で、めったに入手できるものではありません。琥珀の内部に取り込まれているということは、言い換えれば、原料となった樹液から脱出できなかったということを意味します。
通常、トカゲのような力の強い生物であれば、樹液から容易に抜け出すことができます。しかし、このような鱗の欠片であれば、何かの拍子に樹液に触れ、そのまま封じ込められたとしても不思議ではありません。
いずれにせよ、極めて希少なコレクターズアイテムであることに間違いありません。

鱗に目を奪われがちですが、この標本には他にも多様な内包物(インクルージョン)が見られます。バーマイトが形成された当時の環境は熱帯雨林で、周囲には河川や海が広がっていたと考えられています。さらに、当時の森林では自然発火による火災が頻繁に発生していたこともわかっています。
こうした事実が明らかになったのも、まさにこのような琥珀に含まれるインクルージョンを分析した成果によるものなのです。

琥珀の透明度は非常に高く、肉眼でも鱗の存在を確認できます。

厚みはおよそ2ミリほどです。ご覧のとおり、バックライトをあてるとレモンイエローに美しく輝きます。このような光による色のダイナミックな変化は、琥珀全般に見られる特徴です。

ぜひ高倍率のルーペを用いて、この鱗をその目でお確かめください。観察には、最低でも30倍以上のルーペのご使用をおすすめいたします。詳しくはコラム「化石を観察するときの、ルーペの選び方」を御覧ください。

左右幅はおよそ14ミリほどあります。

100円硬貨との比較です。琥珀ファンはもちろん、古生物・化石ファン垂涎の逸品——トカゲの鱗を内包した琥珀です。
商品スペック
商品ID | ot4272 |
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年代 | 中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前) |
学名 | これぞロマンの塊!琥珀ファンはもちろん、古生物・化石ファン垂涎の逸品。トカゲの鱗を内包した琥珀、ミャンマー産バーマイト(Burmite) |
産地 | Myanmar |
サイズ | 1.4cm×0.9cm×厚0.2cm |
商品解説 | これぞロマンの塊! 琥珀ファンはもちろん、古生物・化石ファン垂涎の逸品。 トカゲの鱗を内包した琥珀、ミャンマー産バーマイト(Burmite)です。 |
バーマイト(ビルマ琥珀)とは?
バーマイトは、ビルマ琥珀やカチン琥珀の名で知られ、ミャンマー北部の渓谷で発掘される約1億年前の恐竜時代に形成された琥珀です。その中には、様々な動植物が内包されており、まれに恐竜の断片的な化石も見つかっています。
琥珀は樹木の樹液が化石化したものですが、その形成には少なくとも数百万年かかるとされています。バーマイトは特に古く、1億年もの時間をかけて形成されており、他の産地の琥珀と比較しても非常に貴重です。
では、このバーマイトの元となった樹液を生み出した樹木は、どのような環境に生えていたのでしょうか。
一説によれば、これらの樹木は海岸近くの熱帯雨林に生えていたと考えられています。その樹液が固まってできた樹脂は海に流され、そこで化石化したとされています。これは、琥珀の中からアンモナイトの殻やサンゴ、カキなどの海洋性生物が発見されたことに基づいています。
さらに、一部の琥珀からは淡水性の貝の化石が見つかっており、海洋だけでなく、沿岸の河川やデルタ、湖、ラグーンなどの環境も存在していたと推測されています。また、焼け焦げた植物の痕跡が含まれていることから、現代の熱帯泥炭湿地のように、当時も火災が頻繁に発生していた可能性があります。
バーマイトの中から発見される動植物の多様性は際立っており、これまでに2000種類以上が記録されています。特に多いのは昆虫で、クモやサソリ、ダニ、ハチ、アリ、ゴキブリ、シロアリ、カマキリ、コオロギ、ヤスデ、ムカデ、水生昆虫などが含まれます。また、植物も多様で、顕花植物、針葉樹、シダ、ヒカゲノカズラ類、コケ類などが確認されています。