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非常に透明度が高く、美しい琥珀!白亜紀のものと思われる虫を内包したバーマイト(Burmite)/【ot4211】
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こちらは、ミャンマー北部のフカワン渓谷で産出する琥珀です。この地域の琥珀は、約1億年前に形成された極めて古いもので、通称「バーマイト」と呼ばれます。英語では Burmite と表記され、旧国名「ビルマ」にちなんでおり、「ビルマ琥珀」という意味になります。
ビルマ琥珀が採集される地域は、約1億年前には広大な森が広がり、熱帯雨林に近い環境だったと考えられています。河川、湖、ラグーン、湾などに囲まれ、自然発火による森林火災が時折発生していました。火災などで傷ついた樹木が、表皮を修復するために樹液を分泌し、それが長い時間をかけて固化したものが、こうした琥珀になったとされています。
内部には、当時のものと思われる虫や植物片が閉じ込められており、古環境を知る上で貴重な手がかりとなります。ご覧のとおり、琥珀の内部には小さな虫や植物片が確認できます。ぜひ、高倍率のルーペでじっくりとご覧ください。

琥珀の薄い壁の向こうには、現代とは1億年の時の隔たりがある……そう思うと、胸の奥に深い感動が湧き上がってきます。ところで、なぜ琥珀の年代がわかったのでしょうか? 実は、2つのアプローチがあります。
ひとつは放射年代測定によるものです。琥珀が採取される地層に含まれる「ジルコン」という鉱物を測定したところ、約9800万年前に形成されたことが明らかになりました。であれば、同じ場所に存在する琥珀も、同時期のものであると推定できるわけです。
もうひとつは、内包物の分析によるアプローチです。ロンドン自然史博物館による大型標本の調査では、琥珀内部から採取された物体が、白亜紀にしか存在しない種であることが判明しました。
このように、異なる方法からの検証により、ビルマ琥珀は、恐竜が大地を闊歩していた白亜紀に形成されたものであることが明らかになったのです。

ビルマ琥珀には、ときおり、このような黒く焦げたような多様な物体が見つかることがあります。これが森林火災によるものかどうかは明らかではありませんが、ビルマ琥珀に見られるひとつの特徴です。
琥珀の内部に取り込まれた物体は、外部環境から完全に遮断されるため、腐敗や酸化が大きく抑えられ、当時の状態が極めて良好に保存されます。こうした高い保存能力から、琥珀は「古代からのタイムカプセル」とも呼ばれることがあります。

補助光を後方から照らしつつ撮影しました。非常にクリアな琥珀のため、光を浴びて煌々と輝きます。
琥珀は古来より宝飾品として珍重されてきました。現代のような高度な加工技術がなかった時代においても、研磨するだけでこのように美しく輝いたのですから、人々にとっては、それはそれは特別な存在だったことでしょう。
まだ科学が発展しておらず、琥珀の起源が樹液であることが知られていなかった時代には、その神秘的な美しさから、「太陽の化身」と信じられていたとも言われています。

肉眼でも、内部の様子を十分に見渡すことができます。バーマイトは、概ねこのような平たく薄い円盤状の形をしており、黄色から赤褐色まで、さまざまな色調を示します。透明なものもあれば不透明なものもありますが、弊社では、内包物が視認しやすい、透明度の高い個体を厳選してご紹介しています。
琥珀の観察には、ぜひ高倍率のルーペをご使用ください。倍率30倍以上のものをおすすめいたします。詳しくはコラム「化石を観察するときの、ルーペの選び方」を御覧ください。

左右約13ミリほどのサイズです。

100円硬貨との比較写真です。透明度が高く、美しい標本です。内部には、白亜紀のものと思われる虫が潜んでいますので、ぜひ高倍率のルーペを用いてご覧ください。
商品スペック
商品ID | ot4211 |
---|---|
年代 | 中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前) |
学名 | 非常に透明度が高く、美しい琥珀!白亜紀のものと思われる虫を内包したバーマイト(Burmite) |
産地 | Myanmar |
サイズ | 1.3cm×0.8cm×厚0.2cm |
商品解説 | 非常に透明度が高く、美しい琥珀です。内部には、白亜紀のものと思われる虫が閉じ込められたバーマイト(Burmite)が見られます。 |
バーマイト(ビルマ琥珀)とは?
バーマイトは、ビルマ琥珀やカチン琥珀の名で知られ、ミャンマー北部の渓谷で発掘される約1億年前の恐竜時代に形成された琥珀です。その中には、様々な動植物が内包されており、まれに恐竜の断片的な化石も見つかっています。
琥珀は樹木の樹液が化石化したものですが、その形成には少なくとも数百万年かかるとされています。バーマイトは特に古く、1億年もの時間をかけて形成されており、他の産地の琥珀と比較しても非常に貴重です。
では、このバーマイトの元となった樹液を生み出した樹木は、どのような環境に生えていたのでしょうか。
一説によれば、これらの樹木は海岸近くの熱帯雨林に生えていたと考えられています。その樹液が固まってできた樹脂は海に流され、そこで化石化したとされています。これは、琥珀の中からアンモナイトの殻やサンゴ、カキなどの海洋性生物が発見されたことに基づいています。
さらに、一部の琥珀からは淡水性の貝の化石が見つかっており、海洋だけでなく、沿岸の河川やデルタ、湖、ラグーンなどの環境も存在していたと推測されています。また、焼け焦げた植物の痕跡が含まれていることから、現代の熱帯泥炭湿地のように、当時も火災が頻繁に発生していた可能性があります。
バーマイトの中から発見される動植物の多様性は際立っており、これまでに2000種類以上が記録されています。特に多いのは昆虫で、クモやサソリ、ダニ、ハチ、アリ、ゴキブリ、シロアリ、カマキリ、コオロギ、ヤスデ、ムカデ、水生昆虫などが含まれます。また、植物も多様で、顕花植物、針葉樹、シダ、ヒカゲノカズラ類、コケ類などが確認されています。