国産植物化石、マニアックシリーズ！葉だけで８センチを超える立派なムカシケヤキの葉の化石 化石 販売

密かな人気を博しています、国産化石マニアックシリーズ。今回は神戸層群から採集されたムカシケヤキの歯の化石です。

非常にきめ細かい頁岩の上に本体の一部が保存されています。その他は印象化石となっています。

ムカシケヤキは多湿の環境に自生していたと見られる欅（けやき）で神戸層群に限らず、国内の新生代古第三紀の地層から採集されます。当時は日本国内、津々浦々に生えていた一般的な樹木だったと思われます。

神戸層群は淡路島の北部から神戸西区三田あたりまで広がっています。およそ３８００万年前から３０００万年前にかけての地層になります。３０００万年前頃、日本列島はユーラシア大陸から分かれたと言われていますので、ちょうどその頃のものとなります。

頁岩は堆積岩のなかでも特にキメが細かいです。カオリンやスメクタイトといった粘土鉱物が多数含まれていた細粒の土が幾層にも折り重なってできた岩です。石灰岩と並んで生物の化石が発見されやすい岩石です。

こちらに採集年が記載されています。昭和５９年４月２９日でしょうか。月日の部分、やや癖があるので、定かではありません。

こちら縁部がギザギザになっていることが分かります。ムカシケヤキの典型的な特徴です。

母岩含め１１センチを超える大きな母岩。立派な葉です。

１００円玉との比較。付属のスタンドを使って展示することもできます。