マダガスカル産の色彩豊かな珪化木。もはやジェム。ベベルカットが施されている点にもご注目。 化石 販売

こちらはマダガスカル産の珪化木です。珍しいグリーンを楽しめる、貴重な標本です。

この珪化木のセールスポイントは両面、ともに目を張る美しさだということ。こちらの面はグリーンはそのままに淡いピンクが合わさります。これほどカラフルな珪化木もないでしょう。

そして、側面にもご注目！樹皮がそのまま化石化しています。１億年以上前の樹木の皮であることを考えると、改めて感動します。人類が誕生するはるか前に生えていた木の樹皮にさわれる体験を独り占めしてください。

先程グリーンと表現しましたが、実はそう単純な色合いではありません。オリーブグレーと言ったほうが良いかもしれません。色に濃淡があり、白っぽい色と混じった部分の美しさは格別です。

こちらの面はさらに桃色が混ざり合い、より複雑な味わいに。

こちらの標本のカットにはある工夫が施されています。写真をご覧ください。少し斜めにカットしてあることがお分かりでしょうか？いわゆる”ベベルカット”。斜めにカットしてあるため、どちらの面を飾る場合でも、手前に傾けることで、見やすくなります。デスクなどに展示する場合、大変便利です。

クラックに沿って白いラインが入り込んでいます。石英系の鉱物が入り込んだものと考えられます。

珪化木は構造が石炭とよくにています。同じ木ですが、シリカ化したものが珪化木で、炭化したものが石炭です。石炭は真っ黒であるのに対して、珪化木は石英系の鉱物によって置換され、美しい色を呈します。ただし、その区別は完全にできるものではありません。珪化木といっても、一部が炭化したものがほとんどで、その場合は黒ずんでいます。この標本のように、炭化した箇所がない標本は非常に珍しいのです。

木が宝石へと変容したといっても過言ではないでしょう。

見た目は白樺のようですが、実際にはカチコチの質感。完全に石になっています。木だと思って触ったときの手のひらに伝わるギャップに驚く人も多いことでしょう。

１００円玉との比較。１００％シリカ化が進むと、木はジェムへと変貌します。

これだけカラフルに染まれば自然が創り出した芸術品といっても誰も驚かないでしょう。