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あのフリルの外縁を覆っている装飾部位、トリケラトプス(Triceratops horridus)のエポキシピタル(フリルスパイク)の化石/【di1775】
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本標本は、北米白亜紀後期を代表する角竜類 Triceratops horridus の、エポキシピタル(Epoccipital)と呼ばれる装飾骨の化石です。
エポキシピタルは、トリケラトプスの大きなフリル(頭盾)の外縁部に並んでいた皮骨で、恐竜の頭部外観を特徴づける重要な要素のひとつです。日本では「フリルスパイク」と呼ばれることもあります。
エポキシピタルが何のために存在していたのかについては、現在の古生物学でもひとつに断定されていませんが、フリルの輪郭を強調し、シルエットをより大きく、複雑に見せることで、同種内での識別(成体・性成熟のアピール)や、捕食者に対する威嚇効果を担っていた可能性が指摘されています。
位置については、このページ下部に掲載したイラストをご参照ください。
エポキシピタルは、角竜類に特有の構造で、フリルの縁に沿って数多く配置されていました。トリケラトプスの場合、スパイク状には発達せず、短く厚みのある独特な形状を示すのが特徴で、本標本もその典型的なプロポーションを備えています。
表面には多孔質でスポンジ状の骨組織が良好に保存されており、恐竜の皮骨(dermal bone)特有の質感を肉眼でも確認することができます。歯や爪化石とは明確に異なる構造で、骨化石としての説得力があります。
産地はアメリカ合衆国モンタナ州ファロン郡。ここは、トリケラトプスをはじめとする白亜紀末期の恐竜化石が豊富に産出する地域として知られ、産地情報と化石内容の整合性が非常に高い標本です。
本標本の形状は、スティラコサウルス類のような鋭いスパイク状装飾とは異なり、トリケラトプス特有の、鈍く厚みのあるフリル装飾骨の特徴を明確に示しています。そのため、属レベルでの同定にも無理がありません。
図鑑や復元図で描かれる、あのフリル外縁の装飾部位が、実際にこうして化石として現存しています。
三角形に近い形状が良好に残っており、エッジや表面構造など、細部のディテールまで明瞭に確認できます。
エポキシピタルは、歯化石や爪化石と比べると市場での流通量が少なく、希少価値が高い部位です。
単体標本でありながら、フリルとの接合面と考えられる平坦部や外縁部の形状が確認でき、実際に巨大な頭部を構成していた一部であることを強く実感できる化石です。
本標本のサイズは全長約7cm弱。これはトリケラトプスのエポキシピタルとして非常に標準的な大きさで、成体、あるいはそれに近い亜成体個体に由来すると考えられます。過度に小さすぎたり大型すぎたりしない、実在感のあるサイズ感です。
100円硬貨との比較です。約6,600万年前、北米大陸を闊歩していた巨大草食恐竜トリケラトプス。その迫力ある頭部を縁取っていた、フリル装飾骨の実物化石を、ぜひコレクションの一角にお迎えください。
エポキシピタルの位置をイラストで示しています。フリルの外縁に並び、頭部のシルエットをより大きく、印象的に見せる役割を担っていた部位です。
商品スペック
| 商品ID | di1775 |
|---|---|
| 年代 | 中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前) |
| 学名 | あのフリルの外縁を覆っている装飾部位、トリケラトプス(Triceratops horridus)のエポキシピタル(フリルスパイク)の化石 |
| 産地 | Fallon County, Montana, U.S.A. |
| サイズ | 6.6cm×2.4cm×厚2.2cm |
| 商品解説 | あのフリルの外縁を覆っている装飾部位、トリケラトプス(Triceratops horridus)のエポキシピタル(フリルスパイク)の化石 |

トリケラトプスとは?
名前の由来
「3本の角を持つ顔」という意味。3本の角は鼻先の短い一本と、目の上の大きな2本を指す

画像「トリケラトプス」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL:http://ja.wikipedia.org
サイズ
体長約9m、体重約5から8トン。成体はアフリカ象の2倍程度です。四肢で歩く

画像「トリケラトプス」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL:http://ja.wikipedia.org
今や恐竜の定義として重要なポジション
皆さん「恐竜の定義」をお答え下さい・・・。と言われてすぐに答えることができますでしょうか。現在の学術的な恐竜の定義は、「鳥とトリケラトプスの直近の共通祖先と、すべての子孫」となっています。詳しくはコチラ。
生態
角竜は、恐竜の中でも最後に進化したグループでほとんどが北米。トリケラトプスは、恐竜絶滅前の白亜紀後期(6700-6500万年前)に生きていました。カナダで大量の化石が見つかったこと(おそらく急流の川を渡ろうとして全員溺れ死んだ)で群れをなしていたとされています。
ティラノサウルスからびくびく逃げ惑っていたのか!?
ティラノサウルスなどの巨大肉食獣が現れたら草食恐竜は逃げ惑うばかりですが、トリケラトプスはその巨大な角・強靭な足腰・大きなエリカザリで勇敢に立ち向かっていたのかもしれません。我が子が狙われたときなどは命をかけて獰猛な突進攻撃をしかけ、見事にティラノサウルスの下腹を串刺しにしていたかもしれません。

画像「トリケラトプス」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL:http://ja.wikipedia.org
クチバシ
トリケラトプスの口ばしは堅い植物を毎日食べるため磨り減っていきますが、爪のように成長を続けます。
歯
上下のアゴにびっしり一列に生えています。肉食ほどの鋭さはありませんが、肉よりもはるかに堅い中生代の植物をバリバリ食べるために、異常に堅くて太いです。上下の歯ではさみのようにすり切ってむさぼっていました。

画像「トリケラトプス」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL:http://ja.wikipedia.org
以下は現代のトリケラトプス!?です
まずはジャクソンカメレオン。トリケラにあこがれて進化したのか、3本の角の位置がそっくりです。

続いてサイ
トリケラトプスも雄同士で縄張りや雌の争いが激しかったようで、エリカザリに角が突き刺さったあとがある化石も見つかっています。































