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レア中のレア……歯根まで完全保存された、カルカロドントサウルスの至高の歯化石/【di1724】
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こちらは、白亜紀セノマニアン期(約1億〜9400万年前)、北アフリカに生息していた巨大な獣脚類恐竜、カルカロドントサウルスの、歯根まで残された歯化石です。
化石コレクター、特に歯化石コレクターであれば、これがいかに価値ある標本であるか、すぐにお分かりいただけるでしょう。
「歯根」とは、写真の白っぽい部分で、歯茎の中に埋まり顎骨と接していた部分を指します。一般に発見される歯化石の大半は、この標本でいえば茶色の部分、すなわちエナメル質に包まれた「歯冠」のみです。このように歯冠と歯根がほぼ完全な状態で保存された標本は、マーケット広しといえど、ごくわずかにしか存在しません。まさに“希少性の極み”を体現する逸品です。

なぜ歯根付きの歯化石が珍しいのでしょうか。言い換えれば、なぜ歯冠のみの化石がほとんどなのでしょうか。これにはいくつかの理由が考えられますが、まず注目すべきは「化石としての残りやすさ」です。
歯冠は非常に硬いエナメル質で覆われており、この部分は化石として保存されやすい構造を持っています。一方、歯根は象牙質やセメント質といった、通常の骨に近い組織で構成されているため、エナメル質に比べれば脆く、化石としては残りにくい傾向があります。
さらに、恐竜は「デンタルバッテリー」と呼ばれる特徴を持ち、何度も歯を生え替えます。そのため、一定期間使用された歯は自然に顎から脱落しますが、多くの場合は歯冠部分だけが折れて抜け落ちます。これを「脱落歯」と呼び、実際に発見される化石の大半がこの脱落歯に相当します。仮に歯根ごと抜けたとしても、歯根は比較的保存性が低いため、分解されて失われてしまうケースが多いと考えられます。
では、歯根まで残った歯化石はいかなる状況で保存されたのでしょうか。断定はできませんが、その歯が最後まで個体の口腔内に留まっていた可能性も考えられます。いずれにせよ、歯冠と歯根が揃った状態で後世に残ることは極めて稀であり、こうした標本が「希少性の極み」とされるゆえんです。

歯冠の長さを上回る、非常に長大な歯根です。
カルカロドントサウルスの歯は、しばしば「扁平でナイフのような形状」と表現されますが、この標本では、その歯根がまるでナイフの“ハンドル”を思わせます。

歯冠部分をクローズアップしました。
カルカロドントサウルスの顎には通常、左右あわせて約60本の歯が並び、その縁には鋭い鋸歯(セレーション)が存在していました。鋸歯とは、いわゆるギザギザ状の突起のことで、獲物の肉を効率よく切り裂くために発達した構造です。
その形状から、カルカロドントサウルスの歯は、獲物を噛み砕くよりも切り裂くことに特化して進化したと考えられています。属名「カルカロドントサウルス」は「ホホジロザメのような歯をもつトカゲ」という意味で、最初に発見された歯化石が非常に鋭利であったことに由来します。

歯化石のコレクターであれば、歯根付き標本がいかに稀少かはご存知でしょう。通常、そのような完全な形はレプリカでしか目にすることができません。このような歯根付きの本物化石が登場するのはごくまれです。

自然な風合いを色濃く残した歯化石で、エナメル質には自然保存ならではの複雑で味わい深い色合いが見られます。

ロングカーブ計測で約136ミリ。歯根付きならではの堂々たるサイズ感です。

100円硬貨との比較写真をご覧ください。恐竜歯化石のコレクターであれば、その希少性と価値の高さを、きっと一目で感じ取っていただけるはずです。まさに“お宝級”の逸品です。
商品スペック
商品ID | di1724 |
---|---|
年代 | 中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前) |
学名 | レア中のレア……歯根まで完全保存された、カルカロドントサウルスの至高の歯化石 |
産地 | Tegana Formation, Taouz, Morocco |
サイズ | ロングカーブ計測13.6cm 周長6cm |
商品解説 | レア中のレア……歯根まで完全保存された、カルカロドントサウルスの至高の歯化石 |
カルカロドントサウルスとは?
ティラノの地位をおびやかす最強説
カルカロドントサウルスは古生物学者ポール・セレノにより、1996年に発見されました。カルカロドントサウルスが発見されるまでは、最強の恐竜は、T-rexで決まりでしたが、カルカロドントサウルスの発見によって、その地位が揺るぎ始めました。
事実、発見された頭部から推測されるには、カルカロドントサウルスはT-rexよりも大きく、全長15m近くまで成長し、体重は7tにも及びました。
画像「カルカロドントサウルス」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL:http://ja.wikipedia.org
この驚くべきサイズにより、カルカロドントサウルスはアフリカのティラノサウルスの意味で、アフリカンT-rexの別名があります。仮に、カルカロドントサウルスのほうがT-rexより先に発見されていれば、T-rexこそが、アメリカンカルカロドントとでも呼ばれていたのでしょうか。
科学者らの研究によれば、少なくとも時速30kmで走り、アフリカの大地の覇権を完全に手中に収めていたと考えられています。
名前の由来
まさにこの鋭い歯が現生のホオジロザメ(カルカロドン)に酷似していたことから、ホオジロザメのようなトカゲという意味で付けられました。
画像「カルカロドントサウルス」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL:http://ja.wikipedia.org
歯の特徴
カルカロドントサウルスの歯は特徴的で、断面が平面状かつ、薄めであり、逆に幅が非常に広いため、骨を砕いて捕食すると言うよりは、骨から肉をそぎとっていたとされる。日本刀の切れ味ごとく肉を切り落とし、優雅にハントしていたのかもしれません。
前肢(まえあし)
T-rexは巨大な脚に対して、ひ弱な前肢が有名ですが、カルカロドントサウルスの前肢は、それとは異なり、かなり頑丈であったとされる。前肢を使って、相手の動きを止め、鋭い歯で噛み付き、出血死させていたことでしょう。くわばらくわばら。