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ナチュラルなエナメル質が保存された1億年前の恐竜、スピノサウルス(Spinosaurus)の歯化石/【di1448】
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こちらはおよそ1億年前の北アフリカに棲息していたとされる恐竜、スピノサウルスの歯化石です。決して大きくはないものの状態の良い個体を厳選してご紹介いたします。
表面にはナチュラルな模様が保存されています。
エナメル質とはわれわれヒトの歯にも存在する歯冠の表層を覆う硬い組織で恐竜の歯にもありました。エナメル質は剥がれやすい部位ですが、幸運にも残存した場合、写真にあるような独特の皺模様ができあがります。
長さは4センチほどですが、根本周りは6センチ以上ある太い歯化石です。
根本から撮影してみました。ご覧のようにスピノサウルスの歯化石の断面は真円に近い形をしています。これを獲物を突き刺すのに適しているとされ、スピノサウルスの食性が伺えます。一方でナイフのような形をした歯を持つ恐竜もおり、獲物の肉を切り裂くことを得意にしていたと考えられます。詳しくはコラム「肉食恐竜の歯の違い。タケノコ型とナイフ型。」を御覧ください。
ぜひルーペで皺を御覧ください。
およそ4センチほどの標本です。
100円玉との比較。ナチュラルなエナメル質が保存された1億年前の恐竜、スピノサウルスの歯化石です。
商品スペック
商品ID | di1448 |
---|---|
年代 | 中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前) |
学名 | ナチュラルなエナメル質が保存された1億年前の恐竜、スピノサウルス(Spinosaurus)の歯化石 |
産地 | Morocco |
サイズ | ロングカーブ計測4.1cm 周長6.3cm |
商品解説 | ナチュラルなエナメル質が保存された1億年前の恐竜、スピノサウルス(Spinosaurus)の歯化石 |
スピノサウルスとは?
スピノサウルスの歯の特徴
例えるなら、「かっちかちの石のたけのこ」です。見た目はたけのこみたいでやわらかそうですが、手にするとずっしり重くて冷たいです。こんな尖った石のような歯が古代の水辺で毎日のように魚に突き刺さりまくっていたとは・・・。魚も即死どころのさわぎではなく、一瞬でこの石のたけのこが何本もささり原型をとどめていなかったことでしょう。
スピノサウルスの名前の由来
トゲのあるトカゲの意味。1915年にエジプトで発見。ジュラシックパーク3でティラノサウルスとの一戦以来人気が爆発。
スピノサウルスのサイズ
実は肉食恐竜最大の17m(ティラノサウルスは13m)。体重は4トン。
スピノサウルスの特徴
ワニのような細長い鼻面で、背中には1.8メートルにもなる大きな帆をもつ。この帆は脊椎骨から一本一本直接延長したもので、それらを皮膚がつないでいる(うちわのような構造)。雄同士の威嚇、体温調整の役目があったとされる。
スピノサウルスの食性
口元はワニのような形状をしていることから、魚食性だったと考えられてる。歯の化石はセレーションがなく表面に溝があり魚などを串刺ししやすい構造になっている。
ちなみにかつてはセレーションがないことから肉食でもスカベンジャー(死肉食者)とされていたが、最近になって顎の先端部分が見つかり、ワニのような口をしていたことが分かった。
画像「スピノサウルス」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL:http://ja.wikipedia.org
スピノサウルスの化石は多くが第2次大戦で失われてしまったので、まだまだ全身の復元は進んでいない。
スピノサウルスのかぎ爪
肉食恐竜らしい獰猛なカギ爪は「つかんだ獲物は逃がさない」といわんばかりの湾曲具合。当店でも取り扱っています。
左からスピノサウルス、ギガノトサウルス、カルカロドントサウルス、ティラノサウルス、マプサウルス
画像「スピノサウルス」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL:http://ja.wikipedia.org