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両面全体に縫合線が露出した美しいクレオニセラス(Cleoniceras)の化石。一部メノウ化、残存した遊色層あり/中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前)【an1740】
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両面全体に縫合線が露出した美しいクレオニセラス(Cleoniceras)の化石。一部メノウ化、残存した遊色層あり/中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前)【an1740】
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こちらはマダガスカル産のアンモナイト、クレオニセラスの縫合線がむき出しになった化石です。一部がメノウ化しています。縫合線とは、殻の骨格の一部で、アンモナイトの殻の内部を仕切る隔壁(かくへき)が外に現れた部分です。従って、殻表面を丁寧に研磨することで現れます。アンモナイトは殻を継ぎ足しながら成長していくのですが、殻の強度を増す目的で、縫合線は殻の表面に接する面で複雑に折れ曲がります。これが菊の葉のような模様となってご覧のように現れるのです。
縫合線を持つのはアンモナイトだけではありません。より古い時代の頭足類であるゴニアタイトやオウムガイも持っています。ただしこんなに複雑ではありません。アンモナイトの縫合線は基本的に、時代が新しくなるほど複雑化する傾向にありますが、初期のアンモナイトも既に相当複雑な縫合線を獲得していました。
縫合線は殻の骨格のようなものと申しましたが、ご覧のように、あらゆる箇所に存在します。
写真右上は珪酸塩鉱物による置換が進み、大部分がメノウ化しています。また中央には虹色の遊色を確認できる箇所が。ちなみに、遊色が現れるのはアラゴナイトと呼ばれる物質が詰まった薄い層が存在するからなのですが、その層を削ることで縫合線が現れます。
なぜ、縫合線が複雑化したかについては、諸説ありますが、殻の強度を高めつつ軽量化を図ったという説が有力です。直線より波線のほうが強度が高まるというのは、ダンボールの内部の構造でも言えることです。ダンボールは紙でありながら、軽量で強いですね。
完全にメノウ化した開口部。本来の成分が堆積環境に応じて、徐々に他の成分に置き換わることを「置換」と言います。化石になる段階で、よく起こります。
虹色の遊色。中央の白っぽい部分にはアラゴナイトが削られずに保存されています。
100円玉との比較。見事にメノウ化しています。
両面全体に縫合線が露出した美しいクレオニセラスです。
商品スペック
商品ID | an1740 |
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年代 | 中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前) |
学名 | 両面全体に縫合線が露出した美しいクレオニセラス(Cleoniceras)の化石。一部メノウ化、残存した遊色層あり |
産地 | Madagascar |
サイズ | 直径8cm 厚1.9cm |
商品解説 | 両面全体に縫合線が露出した美しいクレオニセラス(Cleoniceras)の化石。一部メノウ化、残存した遊色層あり |
アンモナイトとは?
名前の由来
古代エジプトの太陽神アモンが持つ螺旋状に巻いた羊のツノににていたことから、アモンのツノという意味のアンモナイトになった。
画像「アンモナイト」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL: http://ja.wikipedia.org
食性
口や歯の形などから肉食で、小さな甲殻類や貝などを食べていたと思われる。
サイズ
数cm~十数cm程度の化石が多いものの、直径2.5mのものもあった(イギリス)。
どんな生き物?
カタツムリの一種ではありません!実は、イカやタコの仲間。デボン紀から白亜紀まで栄え、恐竜と共に絶滅。
画像「アンモナイト」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL: http://ja.wikipedia.org
北海道でよく獲れる理由
北海道が世界的にも有名な理由はノジュール(団塊)にあります。ノジュールとは、炭酸カルシウムを主成分とした硬い岩石の塊です。北海道産のアンモナイトは、多くの場合このノジュールに守られ、浸食を受けずほぼ完全な殻のままで保存されています。
生態
殻の内部は規則正しく仕切られ、もっとも出口に近い部屋に体が収まる。それより奥は空洞でガスが入っており、浮力を調節。