コレクションはもちろん、お子様の自由研究にも。１０センチ超え！マダガスカル産アンモナイトのスライスカット標本。 アンモナイト 販売

こちらは、マダガスカル産の白亜紀のアンモナイト、フィロセラスのハーフカット標本です。断面を楽しむための標本です。

直径最大部１０センチほどある立派な標本です。

アンモナイトは種類に関係なく、写真中央の渦の中心から発生し、徐々に殻を外に巻いていきます。ヤドカリなどと異なり、殻と軟体部は結合しており、分離することはありません。

断面を見ると、肌色の仕切りで分けられていることが分かります。これを隔壁（かくへき）と言います。アンモナイトの殻の内部はいくつかの小部屋に分けられていることをご存知でしたか。

つまり、棲息していたときは、隔壁によって仕切られた部屋の内部は空洞でした。開口部の一番近い大きな部屋（写真左側）に軟体部が棲んでいました。死後、堆積する際に、土砂が入り込み、固化したのが現在の姿です。その証拠に隔壁と内部の成分が異なっているのが分かります。白色っぽいのは斜長石、長石、石英などで構成されています。

こちらは表面。特徴的な線が何本も入っていて、開口部にかけて大きく巻いていることが分かります。この巻き方を密巻きと言います。アンモナイトの種類は無数にあり、現在も研究によって分類は複雑化しています。ただ、線や巻き方によってある程度種類を特定することができます。こちらはフィロセラス科のアンモナイトです。

現在世界で４番目に大きな島であるマダガスカルですが、中生代白亜紀の時代には海底でした。それゆえ、現在、マダガスカルからは多数の絶滅海棲生物の化石が採集されます。

現在、マダガスカル産のアンモナイトには世界中に多数のコレクターがいますが、その存在を知らしめるきっかけとなったのが、植民地時代のフランスの陸軍将校による研究でした。彼は軍隊を使ってマダガスカルから何百ものアンモナイトの新種を発見しました。

本標本の保存状態は抜群です。断面は色とりどりで、アンモナイトの殻本来の構造を隅々まで見ることができます。

お子様の夏休みの自由研究にも最適です。研究のあとは付属のスタンドに設置して鑑賞しましょう。

この標本に関しては、表側はメインキャストではありませんが、わずかに遊色が存在するなど、なかなかのものです。

１００円玉との比較。直径１０センチを超える堂々とした標本です。カット面の美しさは格別で風格さえ漂っています。