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無脊椎動物

無脊椎動物（むせきついどうぶつ）とは、脊椎動物以外の動物のことである。すなわち背骨、あるいは脊椎を持たない動物をまとめて指すもので、ジャン＝バティスト・ラマルクが命名したInvertebrataの訳語である（Vertebrataは脊椎動物）。

詳しく言えば無顎類、魚類、両生類、爬虫類、鳥類、哺乳類以外の動物といってもよい。また、より日常的な言い方をするなら、獣、鳥、両生爬虫類、そして魚を除いた動物で、日本でかつて「蟲」と呼ばれたもののうち両生爬虫類を除いたすべてのものと言ってもよく、ホヤ、カニ、昆虫、貝類、イカ、線虫その他諸々の動物が含まれる。

脊椎動物－無脊椎動物という分け方は、○○県人－他県人、あるいは自国人－外国人という分け方にも似て、自己が属する集団以外の多様性を度外視して一まとめにする分類法であり、人間を中心とした脊椎動物を特別視したものでしかない。このようにもとより便宜的な人為分類であるから、過去にはともかく、現在では生物学的には必ずしも意味を持たない。

しかし、初等教育における素朴な動物分類法としては、いまだに有効性を持っている。たとえば、幼児向きの教科書には、獣・鳥・魚・昆虫等の混在した図を提示し、「これらの動物を2種類に分けましょう」という問題が載っていることがある。問題の意図としては脊椎動物・無脊椎動物の分類を期待している。

一部引用　「無脊椎動物」『フリー百科事典　ウィキペディア日本語版』。URL: http://ja.wikipedia.org

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