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北米とアフリカがかつて接していたことを示す証拠の一つ。大きく飛び出したカエルのような眼で知られる、エルドレッジオプス・ラナ(Eldredgeops rana)/【tr1339】
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こちらは、かつて ファコプス・ラナ と呼ばれていた米国産の三葉虫、エルドレッジオプス・ラナ です。長年の三葉虫コレクターにとっては、旧学名のほうがむしろ馴染み深いかもしれません。
ラナは主に北米北東部やカナダ・オンタリオ州南西部などで発見され、モロッコでもよく似たものが知られています。これは古生代デボン紀当時、北米大陸とアフリカプレートが隣接していたことを示しています。
本標本は、体節の保存状態が非常に良好で、ラナ特有のふくよかなフォルムが際立つ上質な一品です。

種小名 「ラナ」 は、カエルの属名 Rana に由来しています。カエルのように大きな眼を持ち、広い視野角を確保していたと考えられています。

正面から撮影しました。大きな頭鞍部の左右には、かつて立派な眼が備わっていました。

側面から撮影しました。ファコプス目に属する三葉虫は、多数のレンズが集まった「複眼」を持っていました。こちらの標本でも、その粒状の構造を確認することができます。
複眼はほぼ後方にまで広がっているため、前方や左右だけでなく、背後まで見渡すことができたと考えられます。

全身に小さな突起が残されており、見事な保存状態を保っています。

海底の堆積物をよじ登るような、躍動感あふれるポーズが魅力です。

側面から撮影しました。三葉虫で化石として残るのは、基本的に外殻のみです。その内側にあった軟体部は分解してしまい、化石には残りません。
現生のシャコのように多数の脚を備えていたと推測されていますが、実際にどのような姿だったのかについては、多数の化石が発見されているにもかかわらず、いまだ確定的な結論には至っていません。

大きく飛び出した複眼。その広い視野は、生存競争が激化しつつあったデボン紀の海で生き残るための、大きな武器だったことでしょう。

体節側部をクローズアップで撮影しました。体節が巧みに折り重なり、その姿はまるでダンゴムシのようです。全身を硬い殻で覆い、強固な防御を備えた生物だったのでしょう。

レンズ部分をクローズアップで撮影しました。小さなレンズが多数集まって一つの眼を形成しています。複眼は素早く動くものを捉えるのに適しているとされます。
現生の昆虫も複眼を備えており、これは非常に長い間、多くの生物に採用され続けてきた視覚の仕組みといえるでしょう。

裏面は平らにカットされており、平置きした際にも安定します。

母岩を含めた最長部は10センチ弱、本体はカーブ計測で約85ミリあります。

100円硬貨との比較写真です。ボリューム感のある体躯が特徴的な、北米産ファコプス目の三葉虫 エルドレッジオプス・ラナ です。
商品スペック
商品ID | tr1339 |
---|---|
年代 | 古生代デボン紀(4億1000万 -- 3億6700万年前) |
学名 | 北米とアフリカがかつて接していたことを示す証拠の一つ。大きく飛び出したカエルのような眼で知られる、エルドレッジオプス・ラナ(Eldredgeops rana) |
産地 | Morocco |
サイズ | 本体カーブ計測8.5cm 母岩含め全体9.7cm×9.4cm×厚4.8cm |
商品解説 | 北米とアフリカがかつて接していたことを示す証拠の一つ。大きく飛び出したカエルのような眼で知られる、エルドレッジオプス・ラナ(Eldredgeops rana) |
三葉虫とは?
世界の三葉虫カタログ
名前の由来(ゆらい)
三枚の葉の石
たんてきに言うと?
世界中の海に住む節足動物
どうして三葉虫は三葉虫っていうの?
三葉虫の名前の由来は、体が3つの部分に分かれていることから付けられました。背中側から見てみると、真ん中、右側、左側というふうに、3つのパーツに分かれているのです。英名のTrilobite(トリロバイト)は、『tri(三つの)+lob(葉,房)+ite(石)』という意味で、一つの言葉にすると、『三つの葉の石』となります。
どうやって身を守る?
三葉虫は敵から身を守るために体を丸めて防御していました。ちょうど現生のダンゴムシのような格好です。他には、砂から眼だけを出して様子を伺ったり、毒を出すものもいました。魚類が出現してからは、全身に鋭いトゲをもつものまで現れました。
何と種類は1万種!
三葉虫は、古生代の前半に繁栄して、古生代の終わりに絶滅しました。約3億年に渡って栄えたのです。ですから次々と形を変えていて、進化した三葉虫の種類は1万種にも及ぶといわれています。その種類の多さから日本でも大変人気の高い化石の種類の一つです。アンモナイトでにぎわう古代の海の中、覗いてみたくなりますね!
三葉虫は示準化石(しじゅんかせき)
三葉虫は、世界中の海で繁栄していて、種類も多いことから、代表的な化石として「示準化石」とされています。示準化石とは、その化石を調べれば、その地層の時代がおのずと分かるというような化石のことです。示準化石の他の例として、中生代のアンモナイトや石炭紀~ペルム紀のフズリナ、新生代代四紀のマンモスなどがあります。どれも名が知れた人気の化石ですね!
食性
ほとんど泥食性だが、捕食性や腐肉食性もいた。
生態
敵から逃れるため丸まって防御体制をとったり、砂の中から目だけ出して様子を伺ったり、毒を出して防御した種もいたと考えられる。魚類などが台頭し始めると身を守るため、全身にするどいトゲをもつ種も現われた。
種類と産地
1500属以上約1万種(0.5~70cm)があり、多くはモロッコ・ロシア・アメリカ産。日本でも産出。
眼
方解石で出来たレンズ状の複眼は様々な生息環境に応じて形状を変えてきた。カタツムリの様な長く伸びた眼、大きくなり過ぎた眼、一つ眼、無眼。