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ベリーレア!今やオールドコレクションでしかほとんど目にする機会がなくなった、モロッコ産のスパイニー三葉虫、クアドロプス(Quadrops flexuosa)/【tr1309】
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こちらはモロッコ産の三葉虫「クアドロプス」です。クアドロプスは非常に希少な三葉虫ですが、10年以上前はまだ目にする機会がありました。近年では、めっきり数が減ってしまいましたね。こちらは10年以上前に収集された、希少なオールドコレクションです。クアドロプスといえば、そのスパイニー(棘のある)な姿が見る者を魅了します。ファコプス目のカルモニア科には、さまざまなスパイニーな三葉虫が属していますが、その中でもクアドロプスは、奇々怪々と評してよいほどの見た目のインパクトを誇っています。

こちらはオールドコレクションらしく、母岩と一体化したタイプです。母岩によって保護されているため、その繊細さにもかかわらず、ある程度扱いやすくなっています。もちろん、このタイプの三葉虫は丁寧に扱う必要がありますが、しっかりとした母岩があると随分と気が楽になりますよね。

クアドロプスの特徴といえば、このフリルです。まるで蜘蛛の足のような、繊細かつ大胆な構造が目を引きます。化石として残るということは、柔軟性はさほどなく、基本的にこの姿のままだったと考えられます。一体、このフリルにはどのような機能があったのでしょうか。海底の砂中に埋もれないための構造だったのでしょうか。非常に興味深いですね。

側面から撮影しました。背を反るようなポーズで保存されています。

正面からフリルを撮影しました。何とも凄まじい光景ではないでしょうか。まるで宇宙生物を思わせるような造形美です。

そして、頭部から後方へ大きく反り返った、オールバックのような棘のインパクトも凄まじい。

その棘をアップで撮影しました。前述のように、クアドロプスはファコプス目に分類されます。ファコプス目の三葉虫といえば、複眼が特徴的です。複眼とは、小さなレンズが集合してできた視覚器官のことです。現生の多くの昆虫や節足動物が複眼を持っていることを考えると、何億年もの間絶えることなく生物に採用され続けている、非常に息の長い器官と言えます。複眼は私たちの目と比べると、素早く動くものを捉えるのに優れているとされています。魚の時代と呼ばれるデボン紀には、三葉虫の天敵が増えたことで、視覚認知能力を高める進化の過程で複眼が発達したのかもしれません。

体節の側部から伸びたフリルも非常に繊細です。あらゆるところから棘が生えています。

やはり、この千手観音のごとき後部フリルの迫力は凄まじいものがあります。思わず魅入られてしまいますね。

しっかりと母岩が本体を支えているため、スパイニー系の三葉虫特有の扱いにくさが大いに軽減されています。

こちらはクアドロプスのシンボルマークである、4つに分かれた前方突起です。「クアドロ」はラテン語由来の接頭辞「quad-」に由来し、「4」を意味するニュアンスを持ちます。同じカルモニア科の「三叉のロングフォーク」や「ショートフォーク」とも似た構造ですね。

左側の複眼のレンズも保存されています。

頭部左右から伸びる一対の頬棘もしっかりと保存されています。

破損しやすい頭部後方の大きな突起も母岩に支えられているので、安心して取り扱えます。

母岩は美しく研磨され、底部は平置き時に安定するよう、フラットにカットされています。

本体カーブ計測75ミリ。

100円玉との比較。今やオールドコレクションでしかほとんど目にする機会がなくなった、モロッコ産のスパイニー三葉虫、クアドロプスです。
商品スペック
商品ID | tr1309 |
---|---|
年代 | 古生代デボン紀(4億1000万 -- 3億6700万年前) |
学名 | ベリーレア!今やオールドコレクションでしかほとんど目にする機会がなくなった、モロッコ産のスパイニー三葉虫、クアドロプス(Quadrops flexuosa) |
産地 | Alnif, Morocco |
サイズ | 本体最長部カーブ計測(トゲ先まで)7.5cm 母岩含め全体6.9cm×5.7cm×高4.6cm |
商品解説 | ベリーレア!今やオールドコレクションでしかほとんど目にする機会がなくなった、モロッコ産のスパイニー三葉虫、クアドロプス(Quadrops flexuosa) |
この商品を購入されたお客様のお声
高嶺の花と思っていたスパイニ−三葉虫が何とか手の届く金額でしたので思いきって購入させて頂きました。
あまりクリ−ニングされていない所がその分割引されたのでしょうか。
しかし私は母岩派で美しさより本来の姿に近い事を好みますので、他の同系三葉虫が同価格であってもこちらを選んだと思います。
セブンさんは色々の角度から写真を撮って頂くので標本到着前から大体の姿は解るのですが、やはり自分で観察してみてこそ新たな発見があります。
ファコプス属は他に三体購入させて頂いていますが、複眼が典型的な蜂の様な姿をしているのに対し、こちらは円筒型をしており、頭部から上に出ております。
正面から観ると丁度この個体と目が合い、見つめ合う様な、凝視されているかの様な感覚に陥ります。
蜂型複眼が多角的に見える目である様に思われる一方、何処を見ているのかいまいち解からない様に感じるのに対し、こちらは正面を見ている様に感じるのです。
この目の感じ、何処かで見た気がすると思ったら、海の生物で砂に身体を隠し、目だけを出しているとある生物によく似ている気がします。
ひょっとしたらこの三葉虫も身を隠しこの複眼で外を伺って居たのかも知れません。
最初は背中に反ったこの姿勢が蠍を思わせる所から、この生物は他のファコプス属の様にエンロ−ルして身を固めるのではなく、尾部の棘で捕食者と戦う方向に進化したのではと思ったのですが、実際観察してみて想像以上に棘が繊細なので、戦闘で使用したら破損してしまい、こうした綺麗な状態で保存されないのではと思いました。
そこで考えたのが孔雀の様な使い方、即ち尾部の間に膜の様な装飾が有り、性的アピールに使用したのではと言う方向です。
頭部にあるフックの様な鶏冠の様な棘は裏側に向かい、更に自身の背中に向けて伸びています。
これは戦闘用とは考え難いので、正に孔雀の頭の飾りの用に求愛用だったと考えるのも面白いかもしれません。
但し戦闘用ではないのですが、スパイニ−系棘は捕食者からすればかなり飲み込み難いと思われますし、口中や食道の中で体内に刺さってしまうかと思われます。
痛い思いをした捕食者は二度とこの生物に手を出ないと学習するのではと思います。
と考えるとやはり最終的には種を守る為なのかも知れませんね。
私は専門でも何でもないので単に生物マニアの想像なのですが、これが実際標本を手にした者の醍醐味、特権なのではと感じます。
こうして観察し、考察する事が堪らず好きです。
もし三葉虫が絶滅していなかったら更にどの様に進化していたのでしょうか。
何かの本で進化し過ぎた先には絶滅が有ると言う話を見た記憶が有るのですが、三葉虫が繁栄した時代の長さと、海百合の様に余り太古から進化していない生物が生き残っている事を考えると、強ち荒唐無稽ではないのかもしれませんね。
東京都/男性
三葉虫とは?
世界の三葉虫カタログ
名前の由来(ゆらい)
三枚の葉の石
たんてきに言うと?
世界中の海に住む節足動物
どうして三葉虫は三葉虫っていうの?
三葉虫の名前の由来は、体が3つの部分に分かれていることから付けられました。背中側から見てみると、真ん中、右側、左側というふうに、3つのパーツに分かれているのです。英名のTrilobite(トリロバイト)は、『tri(三つの)+lob(葉,房)+ite(石)』という意味で、一つの言葉にすると、『三つの葉の石』となります。
どうやって身を守る?
三葉虫は敵から身を守るために体を丸めて防御していました。ちょうど現生のダンゴムシのような格好です。他には、砂から眼だけを出して様子を伺ったり、毒を出すものもいました。魚類が出現してからは、全身に鋭いトゲをもつものまで現れました。
何と種類は1万種!
三葉虫は、古生代の前半に繁栄して、古生代の終わりに絶滅しました。約3億年に渡って栄えたのです。ですから次々と形を変えていて、進化した三葉虫の種類は1万種にも及ぶといわれています。その種類の多さから日本でも大変人気の高い化石の種類の一つです。アンモナイトでにぎわう古代の海の中、覗いてみたくなりますね!
三葉虫は示準化石(しじゅんかせき)
三葉虫は、世界中の海で繁栄していて、種類も多いことから、代表的な化石として「示準化石」とされています。示準化石とは、その化石を調べれば、その地層の時代がおのずと分かるというような化石のことです。示準化石の他の例として、中生代のアンモナイトや石炭紀~ペルム紀のフズリナ、新生代代四紀のマンモスなどがあります。どれも名が知れた人気の化石ですね!
食性
ほとんど泥食性だが、捕食性や腐肉食性もいた。
生態
敵から逃れるため丸まって防御体制をとったり、砂の中から目だけ出して様子を伺ったり、毒を出して防御した種もいたと考えられる。魚類などが台頭し始めると身を守るため、全身にするどいトゲをもつ種も現われた。
種類と産地
1500属以上約1万種(0.5~70cm)があり、多くはモロッコ・ロシア・アメリカ産。日本でも産出。
眼
方解石で出来たレンズ状の複眼は様々な生息環境に応じて形状を変えてきた。カタツムリの様な長く伸びた眼、大きくなり過ぎた眼、一つ眼、無眼。