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卵型の葉形が精緻に保存された、岩手県雫石町・用ノ沢の中新世層から産出した広葉樹の木の葉の化石/【ot4423】
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こちらは、岩手県岩手郡雫石町・用ノ沢から産出した木の葉の化石です。母岩の中に一枚の葉がはっきりと浮かび上がり、主脈から左右に伸びる葉脈まで確認できます。
中新世は、国際的な地質年代区分でも、現在につながる生き物や環境が整っていく時代として知られます(およそ2300万〜500万年前)。この頃の日本列島は火山活動も活発で、湖や湿地、河川が発達し、植物の遺骸が堆積物に包まれて残りやすい条件が各地で整いました。特に、東北地方では、約2000万〜1600万年前の地層から多様な植物化石が産出することが知られています。
雫石周辺の地層については、国の地質調査の資料でも中新世期の火山岩・凝灰岩や泥質堆積物が広く扱われ、火山活動と堆積が密接だったことがうかがえます。こうした環境では、細粒の泥が葉をやさしく包み、形や葉脈の情報を残しやすく、ご覧のように、まるで、ついさっきまで、青々と茂っていたかのような、見事な保存状態を維持しています。
詳しくはコラム「湖底に眠る葉……木の葉の化石ができるまで」を御覧ください。
写真で目を引く黒い部分は、焼け焦げではなく、葉そのものが炭質化(炭素が濃縮して薄膜として残る)した可能性が高く、いわゆる「印象化石(輪郭だけの型)」ではなく実体が残った部分だと考えられます。
葉が化石として残るのは簡単ではありません。落ち葉は通常すぐ分解されますが、湖や沼のように水の動きが少なく、底の泥が酸素に乏しい環境だと腐敗が進みにくくなります。さらに火山灰などの細粒物質が降り積もるといった条件が重なることで、保存状態はいっそう良好になります。
裏面です。きめの細かい泥質の岩石で構成されています。
側面から見ると、層を形成していることがわかります。流れが緩やかな湖底の状況が想起されますね。
約10センチほどの母岩の中に、最大幅約7センチの木の葉が静かに眠っています。
100円硬貨との比較です。卵型の葉形が精緻に保存された、岩手県雫石町・用ノ沢の中新世層から産出した、広葉樹の木の葉の化石です。
中新世当時の東北地方には、広葉樹を主体とする豊かな森林と、静かな淡水湖が広がっていたと考えられています。
商品スペック
| 商品ID | ot4423 |
|---|---|
| 年代 | 新生代第三紀(6600万--260万年前) |
| 学名 | 卵型の葉形が精緻に保存された、岩手県雫石町・用ノ沢の中新世層から産出した広葉樹の木の葉の化石 |
| 産地 | 岩手県 日本 |
| サイズ | 本体最大幅7.6cm 母岩含め全体10.7cm×7cm×厚1.8cm |
| 商品解説 | 卵型の葉形が精緻に保存された、岩手県雫石町・用ノ沢の中新世層から産出した広葉樹の木の葉の化石 |

10分で分かる植物の進化とは?
植物とは、光合成を行い、成長し、維持する栄養を生成する生物のことです。
現在もっとも進化しているとされる植物は被子植物(日本人が大好きな桜など)ですが、もとは、先カンブリア時代に誕生した藻類(そうるい)に遡ります。
その歴史を簡単に振り返ってみましょう。

植物の歴史は動物の歴史よりもはるかに長くさらに遡ります。
先カンブリア時代(約20億年前)には、すでに水中に藻類(そうるい)が出現していました。
古代より絶えることなく生きている生物種のことを、「生きた化石」などといいます(シーラカンス、ウミユリなど)が、植物は生きた化石の宝庫といえます。恐竜が地球に誕生するはるか前から、絶えることなく、地球上に生息し続けています。
最初の植物、藻類。(先カンブリア時代)
藻類は、水中で生活します。茎、根、葉っぱの区別はありません。体全体で栄養素を吸収して生息しています。先カンブリア時代から出現し、現世まで絶えることなく、生息しています。

地上で生活を始めたコケ類。(古生代オルドビス紀)
古生代オルドビス紀に入ると、コケ類が出現します。コケ類は、これまでの水中生活(藻類)から、陸上へと生活の場を広げました。とはいっても、湿った場所にしか生息できません。

大繁栄を遂げたシダ類。石炭の原料となった。(古生代石炭紀)
古生代石炭紀に入ると、シダ類が大繁栄します。はじめて、根、茎、葉っぱに分化した組織を持ち、栄養分を根から効率的に取り込むために、維管束(いかんそく)を持っていました。効率的に栄養素を取り込めるようになり、水の近くからやや離れても生息できるようになり、大繁栄を遂げました。大量に生息したシダ類は、石炭となり、人類の産業革命のきっかけとなったことは周知の事実です。コラム:シダ類と産業革命も合わせてお読みください。

種を持った初めての植物、裸子植物が誕生。(古生代ペルム紀)
恐竜の時代、古生代ペルム紀に入ると、種(たね)をもった植物が誕生します。裸子植物です(藻類、コケ類、シダ類は、胞子によって繁殖します)。硬い表皮で覆われた種が動物や自然環境によって遠方に運搬され、容易に勢力範囲を伸ばすことができるようになりました。

現在最も進化した植物、被子植物が誕生。(中生代ジュラ紀)
恐竜の時代、中生代ジュラ紀に入ると被子植物が誕生します。被子植物とは、胚珠(はいしゅ)が子房で覆われている植物のことです。子房は最終的に果実へと成長するため、容易に動物等に捕食され、その結果、種子を効率的に遠方に運搬できるようになりました。































