- 化石セブン【HOME】
- 化石販売
- その他の化石の販売
- 植物
- 10センチを超える特大標本、国内マニアック化石シリーズ! 岩手県岩手郡雫石町・用ノ沢産の木の葉の化石。カバノキの可能性あり
10センチを超える特大標本、国内マニアック化石シリーズ! 岩手県岩手郡雫石町・用ノ沢産の木の葉の化石。カバノキの可能性あり/【ot4327】
日本全国送料0円 この商品について質問する 探して欲しい商品がある
ご入金の確認が完了したご注文は即日発送
送料無料 税込み 4,300円 この価格で分割払いした場合は? | スマホ向けサイトはこちら
こちらは、 岩手県岩手郡雫石町・用ノ沢で発見された木の葉の化石です。種類までは明確ではありませんが、カバノキの可能性があります。葉の外形はやや幅広い卵形で、側脈が規則正しくほぼ平行に並ぶ特徴を持っています。さらに、葉縁には細かな鋸歯が均質に配されており、これはハンノキやシラカンバを含むカバノキ科の葉化石によく見られる特徴と似ています。 本標本は10センチを大きく超える特大化石で、この地域から採集される木の葉化石のなかでも、相当大きな部類です。
主脈・側脈が明瞭に保存されています。
前述のように、縁部に鋸歯(ギザギザの部分)が見られる点もカバノキの葉の特徴です。この地域は中新世(約1,700万〜800万年前)には、湖や湿地が発達しており、湖底には近くの火山から運ばれてきた火山灰を含む細かい泥がゆっくりと降り積もっていたと考えられています。そのような泥に埋もれた葉がゆっくりと化石化したものが、このような木の葉の化石だと言われています。詳しくはコラム「湖底に眠る葉……木の葉の化石ができるまで」をご覧ください。
当時の東北地方は、今と異なり比較的温暖かつ湿潤な気候でした。その後、徐々に冷涼化が進みますが、それでも、一帯は引き続き、豊かな広葉落葉樹林に覆われていたと考えられています。 この時代の植物化石には、ブナ類、ニレ類、カエデ類、カバノキ類など現代の日本の山地によく見られる樹種があります。
当時に、淡水魚や昆虫なども発見されることがあるので、当時の湖は、生態的に豊かで多様だったと思われます。
裏面です。いかにも生物が化石として残りやすそうな、非常にきめが細かく緻密な頁岩です。
側面から撮影しました。層状になっており、この間にも、植物化石が内包されているのかもしれません。
実はこの木の葉の化石は約112ミリもある、特大の標本です。
100円硬貨との比較です。現在とは異なる温暖な東北地方に広がっていた落葉樹からひらりと湖底に舞い落ちた一枚が、こうして化石になっています。静かに刻まれた葉のシルエットには、遠い時代の自然がそのまま閉じ込められ、観賞用としても資料としても魅力ある一品です。
商品スペック
| 商品ID | ot4327 |
|---|---|
| 年代 | 新生代第三紀(6600万--260万年前) |
| 学名 | 10センチを超える特大標本、国内マニアック化石シリーズ! 岩手県岩手郡雫石町・用ノ沢産の木の葉の化石。カバノキの可能性あり |
| 産地 | 岩手県 日本 |
| サイズ | 本体幅11.2cm 母岩含め全体15.2cm×10cm×厚1.4cm |
| 商品解説 | 10センチを超える特大標本、国内マニアック化石シリーズ! 岩手県岩手郡雫石町・用ノ沢産の木の葉の化石。カバノキの可能性あり |

10分で分かる植物の進化とは?
植物とは、光合成を行い、成長し、維持する栄養を生成する生物のことです。
現在もっとも進化しているとされる植物は被子植物(日本人が大好きな桜など)ですが、もとは、先カンブリア時代に誕生した藻類(そうるい)に遡ります。
その歴史を簡単に振り返ってみましょう。

植物の歴史は動物の歴史よりもはるかに長くさらに遡ります。
先カンブリア時代(約20億年前)には、すでに水中に藻類(そうるい)が出現していました。
古代より絶えることなく生きている生物種のことを、「生きた化石」などといいます(シーラカンス、ウミユリなど)が、植物は生きた化石の宝庫といえます。恐竜が地球に誕生するはるか前から、絶えることなく、地球上に生息し続けています。
最初の植物、藻類。(先カンブリア時代)
藻類は、水中で生活します。茎、根、葉っぱの区別はありません。体全体で栄養素を吸収して生息しています。先カンブリア時代から出現し、現世まで絶えることなく、生息しています。

地上で生活を始めたコケ類。(古生代オルドビス紀)
古生代オルドビス紀に入ると、コケ類が出現します。コケ類は、これまでの水中生活(藻類)から、陸上へと生活の場を広げました。とはいっても、湿った場所にしか生息できません。

大繁栄を遂げたシダ類。石炭の原料となった。(古生代石炭紀)
古生代石炭紀に入ると、シダ類が大繁栄します。はじめて、根、茎、葉っぱに分化した組織を持ち、栄養分を根から効率的に取り込むために、維管束(いかんそく)を持っていました。効率的に栄養素を取り込めるようになり、水の近くからやや離れても生息できるようになり、大繁栄を遂げました。大量に生息したシダ類は、石炭となり、人類の産業革命のきっかけとなったことは周知の事実です。コラム:シダ類と産業革命も合わせてお読みください。

種を持った初めての植物、裸子植物が誕生。(古生代ペルム紀)
恐竜の時代、古生代ペルム紀に入ると、種(たね)をもった植物が誕生します。裸子植物です(藻類、コケ類、シダ類は、胞子によって繁殖します)。硬い表皮で覆われた種が動物や自然環境によって遠方に運搬され、容易に勢力範囲を伸ばすことができるようになりました。

現在最も進化した植物、被子植物が誕生。(中生代ジュラ紀)
恐竜の時代、中生代ジュラ紀に入ると被子植物が誕生します。被子植物とは、胚珠(はいしゅ)が子房で覆われている植物のことです。子房は最終的に果実へと成長するため、容易に動物等に捕食され、その結果、種子を効率的に遠方に運搬できるようになりました。































