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13センチ級の特大葉化石!秋田県湯沢市産・中新世の木の葉(ブナの仲間の可能性あり)/【ot4296】
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こちらは、秋田県湯沢市高松下新田の三途川層(後期中新世~鮮新世・約700万~200万年前)から採集された、木の葉の化石です。葉の全体形が明瞭に残り、主脈から側脈に至るまで精緻に保存された非常に良質な標本です。
葉脈の並びや鋸歯の形から、ブナ属(Fagus sp.)の仲間の可能性があります。三途川層は湖成堆積物を主体とし、当時の湯沢地域が冷温帯の落葉広葉樹林が広がる湿潤な気候だったと考えられています。

2枚の木の葉が並んで化石化しており、そのうち1枚は輪郭まで美しく残る見事な個体です。

広卵形の葉で、縁には細かな鋸歯(ギザギザ)が確認されます。葉脈は羽状脈で、約10対の側脈が整然と並んでいます。形態としては、ブナの仲間(ブナ属 Fagus)に近いです。

葉の長さだけでなく幅も非常に大きく、木の葉の化石としては「特大」といえるサイズです。

こちらは裏面です。この地域は中新世当時、日本海の拡大によって内陸に盆地が形成され、そこに湖や湿地が発達していたと考えられています。湖底には、周辺の火山から飛来した火山灰を含む細かな泥がゆっくりと堆積し、その泥の中に落ちた落ち葉は、分解されることなく埋もれることで精緻に保存されたと考えられます。
詳しくはコラム「湖底に眠る葉……木の葉の化石ができるまで」を御覧ください。

側面から撮影しました。岩質は非常にきめ細かく、細粒の堆積岩で構成されています。

母岩を含めた全体の幅はおよそ20センチ前後あり、最も大きな葉はなんと約13センチにも達します!

100円硬貨との比較です。
この葉がいかに大きいか、お分かりいただけると思います。秋田県湯沢湖周辺の中新世(約700万〜500万年前)の地層から採集された、古代のブナの仲間と考えられる葉の化石です。
商品スペック
商品ID | ot4296 |
---|---|
年代 | 新生代第三紀(6600万--260万年前) |
学名 | 13センチ級の特大葉化石!秋田県湯沢市産・中新世の木の葉(ブナの仲間の可能性あり) |
産地 | 秋田 日本 |
サイズ | 本体幅12.9cm 母岩含め全体20.1cm×14.7cm×厚1.3cm |
商品解説 | 13センチ級の特大葉化石!秋田県湯沢市産・中新世の木の葉(ブナの仲間の可能性あり)。秋田県湯沢市高松下新田三途川層 |
10分で分かる植物の進化とは?
植物とは、光合成を行い、成長し、維持する栄養を生成する生物のことです。
現在もっとも進化しているとされる植物は被子植物(日本人が大好きな桜など)ですが、もとは、先カンブリア時代に誕生した藻類(そうるい)に遡ります。
その歴史を簡単に振り返ってみましょう。
植物の歴史は動物の歴史よりもはるかに長くさらに遡ります。
先カンブリア時代(約20億年前)には、すでに水中に藻類(そうるい)が出現していました。
古代より絶えることなく生きている生物種のことを、「生きた化石」などといいます(シーラカンス、ウミユリなど)が、植物は生きた化石の宝庫といえます。恐竜が地球に誕生するはるか前から、絶えることなく、地球上に生息し続けています。
最初の植物、藻類。(先カンブリア時代)
藻類は、水中で生活します。茎、根、葉っぱの区別はありません。体全体で栄養素を吸収して生息しています。先カンブリア時代から出現し、現世まで絶えることなく、生息しています。
地上で生活を始めたコケ類。(古生代オルドビス紀)
古生代オルドビス紀に入ると、コケ類が出現します。コケ類は、これまでの水中生活(藻類)から、陸上へと生活の場を広げました。とはいっても、湿った場所にしか生息できません。
大繁栄を遂げたシダ類。石炭の原料となった。(古生代石炭紀)
古生代石炭紀に入ると、シダ類が大繁栄します。はじめて、根、茎、葉っぱに分化した組織を持ち、栄養分を根から効率的に取り込むために、維管束(いかんそく)を持っていました。効率的に栄養素を取り込めるようになり、水の近くからやや離れても生息できるようになり、大繁栄を遂げました。大量に生息したシダ類は、石炭となり、人類の産業革命のきっかけとなったことは周知の事実です。コラム:シダ類と産業革命も合わせてお読みください。
種を持った初めての植物、裸子植物が誕生。(古生代ペルム紀)
恐竜の時代、古生代ペルム紀に入ると、種(たね)をもった植物が誕生します。裸子植物です(藻類、コケ類、シダ類は、胞子によって繁殖します)。硬い表皮で覆われた種が動物や自然環境によって遠方に運搬され、容易に勢力範囲を伸ばすことができるようになりました。
現在最も進化した植物、被子植物が誕生。(中生代ジュラ紀)
恐竜の時代、中生代ジュラ紀に入ると被子植物が誕生します。被子植物とは、胚珠(はいしゅ)が子房で覆われている植物のことです。子房は最終的に果実へと成長するため、容易に動物等に捕食され、その結果、種子を効率的に遠方に運搬できるようになりました。