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レア!ロマンを感じさせる球状物体の数々!カタツムリを内包した、約1億年前の琥珀「バーマイト(Burmite)」/【ot4276】
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こちらは、琥珀コレクターにはお馴染みのミャンマー産琥珀「バーマイト」です。中央に写っているこの物体、何だと思いますか?実はカタツムリだと考えられています。殻の平巻き形態がはっきりと保存されているのです。

この琥珀の見どころは、カタツムリだけではありません。ほかにも球状の特徴的な内包物が多数見られます。バックライトを当てて撮影すると、ご覧のとおり、美しくも不思議な光景が広がります。

ご覧のとおり、透明度が高く、光を当てると鮮やかなレモンイエローに輝きます。この劇的な色の変化こそ、琥珀の大きな魅力の一つです。琥珀は「人類最古の装飾品」とも言われ、古来より愛されてきました。とくに、光が背後から差し込むときの輝きは、筆舌に尽くしがたい美しさがあります。きっと古代の人々も、太陽にかざして、この美しい姿を楽しんだことでしょう。

肉眼で覗いても、内部の様子がここまで鮮明に確認できます。

さて、話をカタツムリに戻しましょう。カタツムリは陸に適応した巻貝類、有肺類の仲間です。
貝類の歴史は古く、カンブリア紀(約5億年前)にはすでに存在していましたが、そのころはすべて海棲でした。やがて古生代デボン紀(約4億年前)になると、陸上で生活するカタツムリが登場します。石炭紀やペルム紀の地層からは、陸生の殻化石も見つかっています。
中生代に入ると、現在のカタツムリに近い仲間がすでに現れていました。ですから、白亜紀のバーマイトにカタツムリが内包されていても不思議ではありません。

植物の一部を思わせる、数々の丸い物体。

クローズアップして観察すると、植物片と考えるのが妥当でしょう。ただし、場合によってはカタツムリの卵である可能性も完全には否定できません。カタツムリの卵は数ミリ程度で半透明~乳白色を呈し、複数が集まって産み付けられるため、その産状は今回の標本と似ています。また、小型の種子や胚珠の集合である可能性も考えられます。

殻の形がよく残っています。カタツムリの殻は決して強固ではなく、通常は化石として保存されることはまれです。しかし、このように琥珀に包み込まれると外部環境から遮断され、風化や酸化の影響をほとんど受けません。そのため、化石として残ることも十分に考えられます。

それにしても、この半透明の球状の物体の正体はいかに!?

これまで数多くのバーマイトを扱ってきましたが、ここまで球状物が密集した標本は初めてです。

最長部は約26ミリに達する、大型のバーマイトです。

100円硬貨よりひと回り大きく、バーマイトとしてはかなり立派な個体です。
商品スペック
商品ID | ot4276 |
---|---|
年代 | 中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前) |
学名 | レア!ロマンを感じさせる球状物体の数々!カタツムリを内包した、約1億年前の琥珀「バーマイト(Burmite)」 |
産地 | Myanmar |
サイズ | 2.6cm×2.2cm×厚0.5cm |
商品解説 | レア!ロマンを感じさせる球状物体の数々!カタツムリを内包した、約1億年前の琥珀「バーマイト(Burmite)」 |
バーマイト(ビルマ琥珀)とは?
バーマイトは、ビルマ琥珀やカチン琥珀の名で知られ、ミャンマー北部の渓谷で発掘される約1億年前の恐竜時代に形成された琥珀です。その中には、様々な動植物が内包されており、まれに恐竜の断片的な化石も見つかっています。
琥珀は樹木の樹液が化石化したものですが、その形成には少なくとも数百万年かかるとされています。バーマイトは特に古く、1億年もの時間をかけて形成されており、他の産地の琥珀と比較しても非常に貴重です。
では、このバーマイトの元となった樹液を生み出した樹木は、どのような環境に生えていたのでしょうか。
一説によれば、これらの樹木は海岸近くの熱帯雨林に生えていたと考えられています。その樹液が固まってできた樹脂は海に流され、そこで化石化したとされています。これは、琥珀の中からアンモナイトの殻やサンゴ、カキなどの海洋性生物が発見されたことに基づいています。
さらに、一部の琥珀からは淡水性の貝の化石が見つかっており、海洋だけでなく、沿岸の河川やデルタ、湖、ラグーンなどの環境も存在していたと推測されています。また、焼け焦げた植物の痕跡が含まれていることから、現代の熱帯泥炭湿地のように、当時も火災が頻繁に発生していた可能性があります。
バーマイトの中から発見される動植物の多様性は際立っており、これまでに2000種類以上が記録されています。特に多いのは昆虫で、クモやサソリ、ダニ、ハチ、アリ、ゴキブリ、シロアリ、カマキリ、コオロギ、ヤスデ、ムカデ、水生昆虫などが含まれます。また、植物も多様で、顕花植物、針葉樹、シダ、ヒカゲノカズラ類、コケ類などが確認されています。