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カンブリア紀の不思議な生物、チューブワーム「クリココスミア・インニンゲンシス(Cricocosmia jinningensis)」の化石/【ot4171】
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こちらは約5億年前、カンブリア紀初期に生息していた、極めて古い海棲生物「クリココスミア・インニンゲンシス」の化石です。写真中央の、紐のように見える部分がクリココスミアです。
クリココスミアは、中国・雲南省の著名な「澄江(チェンジャン)生物群」を代表する古生物の一つです。

クリココスミアは、細長い体を持つチューブ状の生物で、現生の「カギムシ」によく似ています。体の標本には微細な鱗状の板があり、これが節足動物の構造の一部であると考えられています。頭部の先端には多数の歯が並んだ口器があり、海底の有機物を食べて生活していたと考えられています。
現生のカギムシは粘性のある液体を出して昆虫を捕食しますが、クリココスミアとの直接的な関係は不明です。あくまで姿が似ているにすぎません。

クリココスミアは澄江(チェンジャン)動物群を代表する生物で、当時の海底生態系において重要な役割を果たしていたと考えられています。一部の化石からは脱皮の痕跡が認められており、繰り返し脱皮をしながら成体へと成長した可能性があります。

写真やや中央下にクリココスミアが写っています。細長いチューブ状の体をしているため、澄江(チェンジャン)動物群の中では比較的容易に同定できる生物の一つです。
復元図などは、コラム「カンブリア紀の海洋生物たちの進化:捕食者から掃除役まで」を御覧ください。

裏面の様子です。何層にも重なって形成されていることがわかります。

クリココスミアをアップで撮影しました。周囲の堆積物を慎重に掘り進めて発見されたことがよくわかります。

側面から撮影しました。澄江(チェンジャン)動物群の母岩は非常に緻密で、きめ細かいのが特徴です。嫌気性で流れが緩やかな環境下で、少しずつ粘土鉱物を含む土壌が堆積・固化したものと推察されます。

母岩の全長は約62ミリ、本体は約19ミリです。ぜひルーペを使ってご覧ください。5倍程度の倍率があれば十分に観察できます。

100円玉との比較です。カンブリア紀の不思議な生物、チューブワーム「クリココスミア」の化石です。
商品スペック
商品ID | ot4171 |
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年代 | 古生代カンブリア紀(5億4200万 -- 5億500万年前) |
学名 | カンブリア紀の不思議な生物、チューブワーム「クリココスミア・インニンゲンシス(Cricocosmia jinningensis)」の化石 |
産地 | 中国雲南省 |
サイズ | 本体直線距離1.9cm 母岩含め全体6.2cm×4.9cm×厚1.4cm |
商品解説 | カンブリア紀の不思議な生物、チューブワーム「クリココスミア・インニンゲンシス(Cricocosmia jinningensis)」の化石 |
カンブリアモンスターとは?
カンブリアモンスターは、約5億4100万年前から4億8500万年前のカンブリア紀に生息していた動物群を指します。
この時期は、地球上の生命が急速に多様化した「カンブリア爆発」として知られ、現代の動物門の多くが初めて出現しました。
カンブリアモンスターと呼ばれる生物には、Anomalocaris(アノマロカリス)やOpabinia(オパビニア)などのユニークな形態を持つものが含まれます。これらの生物は、複雑な体構造や特殊な捕食器官を持ち、海洋の食物連鎖の頂点に立っていたと考えられています。
カンブリアモンスターは、化石記録に残る初期の複雑な動物群であり、現代の生物多様性の起源を探る上で重要な手がかりを提供しています。