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これはデカい!まれに見る大きさのクモが内包!約1億年前の樹液が化石化した、非常に古い琥珀、バーマイト(Burmite)/【ot4129】
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このサイズのクモが内包されているとは……。
こちらは、ミャンマー北部の渓谷から採集された約1億年前の琥珀「バーマイト」です。旧国名ビルマに由来して「ビルマイト」(英語読みでバーマイト)と呼ばれます。
いきなり迫力のある写真で恐縮ですが、これはそのバーマイトに内包されていたクモなのです。

冒頭のクモは、写真の左上に内包されています。琥珀の透明度が高いため、クモの姿を容易に確認できます。

それにしても、凄まじい保存状態だと思いませんか?
琥珀は、もともと樹液でした。その樹液が悠久の時を経て徐々に硬化し、やがて琥珀へと変化していきます。その過程で、樹液に群がった昆虫や、地面に落下する際に巻き込まれた虫たちが内包され、このように化石となるのです。
通常の化石の場合、遺骸はむき出しのまま堆積物に埋もれるため、少しの条件で酸化や腐敗が進み、化石として残ることはまれです。
一方、琥珀に内包されると外部環境と遮断されるため、酸化や風化の影響を受けにくく、腐敗もほとんど進みません。
そのため、途方もなく長い年月を経ても、まるで先ほどまで生きていたかのような、極めて良好な保存状態が保たれるのです。

とはいえ、この保存状態はバーマイトの中でも群を抜いており、特別と言ってよいクオリティです。

各部位の輪郭が明瞭に保存されているのはもちろん、体毛に至るまで残されているのですから、まさに驚愕の一言です。

通常、ある程度以上の大きさを持つ節足動物や昆虫が琥珀に内包されることはありません。というのも、粘性の高い樹液であっても、強い脚力によって脱出できてしまうからです。
ところが、まれに、このような比較的大型のクモなどが内包されることがあります。おそらく、すでに遺骸となっていた個体に樹液が覆いかぶさったのかもしれませんね。

おっと、こちらには気泡が見られます。もしかすると、約1億年前の空気が閉じ込められているのでしょうか。もっとも、琥珀は高い密閉性を持つとはいえ、長い時間の中で多少の空気交換が起きている可能性もあります。実際のところはわかりませんが、化石ファンなら、ついロマンを感じてしまいますよね。

前述のように、極めて高い透明度を有しているため、バックライトを当てるとキラキラと美しく輝きます。
琥珀は「世界最古の宝石」とも言われており、表面をわずかに研磨するだけで、これほどの輝きを放つのですから、古代の人々が魅了されたのも頷けます。現在でも、琥珀は宝石として高い人気を誇っており、これほど長く愛され続けている宝石は他に類を見ないのではないでしょうか。

バックライトを当てなくても、このようにクモをはっきりと視認することができます。ライトが当たっていないときの、この落ち着いた色合いもまた魅力的ですね。

左右は約15ミリほどあり、クモ自体もおおよそ4ミリ程度の大きさです。琥珀に内包されたクモとしては、かなり大きなものです。

100円玉より一回り小さなサイズです。約1億年前の樹液が化石化した非常に古い琥珀、バーマイトです。内部には、まれに見る大きさのクモが鎮座しています。
商品スペック
商品ID | ot4129 |
---|---|
年代 | 中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前) |
学名 | これはデカい!まれに見る大きさのクモが内包!約1億年前の樹液が化石化した、非常に古い琥珀、バーマイト(Burmite) |
産地 | Myanmar |
サイズ | 1.5cm×1.5cm×厚0.6cm |
商品解説 | これはデカい!まれに見る大きさのクモが内包!約1億年前の樹液が化石化した、非常に古い琥珀、バーマイト(Burmite) |
バーマイト(ビルマ琥珀)とは?
バーマイトは、ビルマ琥珀やカチン琥珀の名で知られ、ミャンマー北部の渓谷で発掘される約1億年前の恐竜時代に形成された琥珀です。その中には、様々な動植物が内包されており、まれに恐竜の断片的な化石も見つかっています。
琥珀は樹木の樹液が化石化したものですが、その形成には少なくとも数百万年かかるとされています。バーマイトは特に古く、1億年もの時間をかけて形成されており、他の産地の琥珀と比較しても非常に貴重です。
では、このバーマイトの元となった樹液を生み出した樹木は、どのような環境に生えていたのでしょうか。
一説によれば、これらの樹木は海岸近くの熱帯雨林に生えていたと考えられています。その樹液が固まってできた樹脂は海に流され、そこで化石化したとされています。これは、琥珀の中からアンモナイトの殻やサンゴ、カキなどの海洋性生物が発見されたことに基づいています。
さらに、一部の琥珀からは淡水性の貝の化石が見つかっており、海洋だけでなく、沿岸の河川やデルタ、湖、ラグーンなどの環境も存在していたと推測されています。また、焼け焦げた植物の痕跡が含まれていることから、現代の熱帯泥炭湿地のように、当時も火災が頻繁に発生していた可能性があります。
バーマイトの中から発見される動植物の多様性は際立っており、これまでに2000種類以上が記録されています。特に多いのは昆虫で、クモやサソリ、ダニ、ハチ、アリ、ゴキブリ、シロアリ、カマキリ、コオロギ、ヤスデ、ムカデ、水生昆虫などが含まれます。また、植物も多様で、顕花植物、針葉樹、シダ、ヒカゲノカズラ類、コケ類などが確認されています。