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レア!非常に珍しいペルム紀の魚化石、原始的な浮き袋を持っていた希少な古代魚、パレオニスカム・フライエスレベニ(Palaeoniscum freieslebeni)の全身化石/【ot4117】
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こちらは、古生代ペルム紀に生息していた、非常に珍しい古代魚、パレオニスカム・フライエスレベニの全身化石です。古生代の魚化石は極めてまれです。古生代末期の地球規模の大絶滅により、当時の約9割の生物グループが絶滅したとも言われており、古生代と中生代以降では、魚の形態が大きく異なります。パレオニスカムは、現生魚類とは似つかないユニークな姿をしています。
「パレオニスカム(Palaeoniscum)」という名前は、ラテン語で「古い魚(palaeo-)」と「魚(-niscum)」を組み合わせたものです。いかにも、古代魚という風貌が属名にも反映されていますね。

こちらの標本は、約2億5000万年前の地層「クプファーシーファー」(ドイツ)から採集されたもので、瀝青(れきせい)の影響によって褐色を帯びています。瀝青は石油などの有機物の分解生成物で、化石を黒褐色や黒色に染めることがあります。
「クプファーシーファー(Kupferschiefer)」とは、ドイツ語で「銅の頁岩(けつがん)」を意味する地層で、主にドイツ、ポーランド、チェコなど中欧一帯に分布しています。約2億5000万年前のペルム紀末に堆積したもので、銅鉱床を含むことからこの名で呼ばれます。

ペルム紀の標本とは思えないほど、素晴らしい保存状態です。しかも、立体的に保存されているのです。頭部の輪郭も、おぼろげながら確認できます。
パラエオニクスムは、現生の魚類とは異なり、原始的な浮き袋しか持っていませんでした。現代の魚が持つ浮き袋は口と独立していますが、パラエオニクスムの場合、口と浮き袋がつながっており、水面にたびたび出て空気を吸い込まなければ、浮き袋を機能させることができなかったと考えられています。
浮き袋は、水中で浮力を得て姿勢を保ち、素早く移動するための重要な器官です。この器官の獲得によって、魚類はさまざまな環境に適応できるようになったと考えられています。パラエオニクスムは、その進化の途中段階にある魚・・・、まさに「浮き袋進化の過渡期」を象徴する存在だといえるでしょう。
この原始的な浮き袋(原始肺)は、魚類から両生類への進化とも関係があるとする説もあります。つまり、浮き袋の進化は、単なる浮力調整だけでなく、水中から空気呼吸への第一歩でもあった可能性があると言われています。

このパラエオニクスムは1818年にフランスの動物学者によって記載されましたが、関係のない生物が分類されるなど、混乱が続きました。現在では、よく整理が進んでおり、本種、フライエスレベニはタイプ種(標準種)とされています。

尾びれのセクションです。輪郭が見て取れます。

裏面には、標本の属種名、場所、地層、その年代に加えて、なんと採集年月日(1990年6月10日)と採集者の氏名(Cyplik氏)まで記載されています。東西ドイツが統一された1990年10月3日の約4ヶ月前に採集されたことが分かりますね。採集者の名前が残されている標本は非常に珍しく、標本の信頼性を高めています。

母岩含め左右18センチ程、本体は147ミリ程になります。

100円玉との比較。古生代ペルム紀の極めて古い絶滅古代魚、パラエオニクスム・フライエスレベニの全身化石です。
商品スペック
商品ID | ot4117 |
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年代 | 古生代ペルム紀(2億8900万 -- 2億5100万年前) |
学名 | レア!非常に珍しいペルム紀の魚化石、原始的な浮き袋を持っていた希少な古代魚、パレオニスカム・フライエスレベニ(Palaeoniscum freieslebeni)の全身化石 |
産地 | Glucksbrunn, Bad Liebenstein, Thuringen, Germany |
サイズ | 本体直線計測14.7cm 母岩含め全体18.1cm×7.8cm×厚0.5cm |
商品解説 | レア!非常に珍しいペルム紀の魚化石、原始的な浮き袋を持っていた希少な古代魚、パレオニスカム・フライエスレベニ(Palaeoniscum freieslebeni)の全身化石 |
魚化石とは?
恐竜が地球に誕生するはるか昔から、魚類は地球の海を泳いでいました。 古生代前期にはダンクルオステウス等に代表される板皮類(はんぴるい)類が台頭し、中生代に入ると、現世の魚類と同じ形をした硬骨魚類(こうかくぎょるい)が 現れます。
ダンクルオステウス
ブラジル産の魚化石。現世に生息する硬骨魚類(こうかくぎょるい)と同じ仲間。