ズッシリ手のひらサイズ！イリノイ州ショーニータウン（Shawneetown）産のフローライト（Fluorite）の原石 鉱物 販売

こちらは米国イリノイ州ショーニータウンで採掘されたフローライトの天然標本です。ショーニータウンはイリノイ州南部に位置し、古くからフローライトの鉱山があることで知られています。19世紀から20世紀初頭にかけて活発に採掘が行われ、主に化学工業や金属製造業で利用されてきました。特に鉄鋼業では、フローライトがフラックスとして使われ、不純物を取り除く重要な役割を果たしていました。現在では、かつてのように活発な採掘は行われていませんが、代わりに鉱物コレクション用に採集が行われています。ショーニータウン周辺のフローライトは非常に美しく、コレクターに人気があります。ショーニータウンはフローライトのブランド産地と言っても良い地域です。

フローライトは主に熱水鉱脈で形成されます。鉱物が地下の熱水に溶け出し、岩肌し結晶化することで、岩に張り付いたフローライトが生まれます。

フローライトといえば、無色透明やグリーンのイメージが強いかもしれませんが、実はパープルのものも意外と多く見られます。フローライトの特徴のひとつは、微量の副成分によって色が変化することです。紫色を呈する標本は、鉄やセリウムなどを含んでいると考えられています。

結晶をアップで撮影しました。フローライトは、立方体に近い結晶が形成されることで知られています。同じ紫色でも、六角柱や六角錐が形成されやすいアメシストとは、見た目が異なります。フローライトの結晶は、角がシャープで対称的な立方体や八面体の形をしており、アメシストのような六角形の結晶とは異なる見た目をしています。

単体の結晶として販売されることが多い中、このような天然の群生標本は珍しいです。単体結晶では味わえないずっしりとした重みやサイズをお楽しみください。

非常に深い紫色です。

岩肌に沈殿して張り付いた産状は見ごたえがあります。ジオードとはまた違った独特の魅力がありますね。

底は平らではないので、自立はしません。

左右88ミリほどあります。

100円玉との比較。付属のスタンドを使えば、立てて展示することもできます。