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世界的な化石産地の一つである、遼寧省の熱河生物群に分類される羽虫を内包したプレート状の化石/【ot3628】
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こちらは熱河生物群に分類される化石で、羽虫が明瞭に保存されています。ルーペを用いて撮影しました。熱河生物群は、約1億3300万年前から約1億2000万年前にかけて、現在の中国東北部に広がっていた生態系を指します。この地域は当時、湖と湿地からなる温帯気候にあり、季節によっては乾季と雨季が交互に訪れていたと推測されています。また、火山活動も盛んで、火山灰が定期的に降り注いでいたことが、化石の良好な保存状態に大いに役立ったと考えられています。

冒頭の写真の虫は、この写真の左上に見られます。火山灰が急激に堆積したと考えられているこの地域では、生物の遺骸が瞬時に火山灰で覆われ、嫌気性の環境が作り出されたと考えられています。嫌気性の環境では酸素が少なく、酸化や風化が起こりにくいため、化石の状態が良好に保たれやすくなります。
時代や地質スケールの違いはありますが、イタリア・ポンペイにおけるベスビオ火山の噴火によって、火山灰が大量かつ瞬時に堆積し、当時の人々の生活状況が鮮明に保存された現象と、よく似たものと言えるでしょう。

もう一度ご覧いただきましょう。白亜紀前期の虫がここまで明瞭に保存されるケースは、世界的に見てもきわめて希少です。さまざまな要因が考えられますが、おそらくは、
・静かな湖底に沈んだこと
・火山灰が瞬時に堆積したこと
・それにより腐敗や酸化が進まなかったこと
など、複数の要因が絡み合っていたものと考えられます。

こちらには、別の虫や植物片らしきものが見られます。

熱河生物群は、こうした虫だけでなく、さまざまな生物の化石が採取されていることで知られています。ジュラ紀の生物群(シノサウロプテリクスなど)やテリジノサウルスなどの恐竜の仲間、さらには両生類、トカゲ、魚、鳥類、翼竜など、多種多様な生物の化石が見られます。加えて、イチョウなどの裸子植物に加え、針葉樹や初期の被子植物の化石も発見されています。

こちらは裏面になります。

全体の大きさはおよそ5センチ前後で、冒頭の虫は約5ミリほどあります。肉眼でも確認できますが、ルーペを使うとより精緻な姿をお楽しみいただけます。

100円玉との比較です。世界的な化石産地の一つである遼寧省の熱河生物群に分類される羽虫を内包したプレート状の化石です。
商品スペック
商品ID | ot3628 |
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年代 | 中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前) |
学名 | 世界的な化石産地の一つである、遼寧省の熱河生物群に分類される羽虫を内包したプレート状の化石 |
産地 | 中国、遼寧省 |
サイズ | 本体直線距離0.5cm 母岩含め全体4.4cm×3cm×厚0.4cm |
商品解説 | 世界的な化石産地の一つである、遼寧省の熱河生物群に分類される羽虫を内包したプレート状の化石 |