自然の鉱物でありながら”蛍光性”を持つフローライト（fluorite）。フローレッセンスを楽しもう！ 鉱物 販売

こちらはブラジル産のフローライトです。フローライトは和名で蛍石（ほたるいし）と言います。その名の通り、蛍光性を持っており、光が当たると、にわかに光り出します。英語で蛍光性のことをフローレッセンスと言いますが、このフローライトが語源です。

蛍光性といっても、蛍光性ペンライトのように燦々と輝くわけではありません。霧深い日に遠くに浮かぶ灯台のような淡い光です。

結晶の中に取り込まれた光が屈折して、新たに光が合成されます。

その淡く複雑な味わいこそがフローライトの人気の理由でしょう。

フローライトは決して透明度が高い鉱物ではありません。光を通したときに美しく見えるためには、ある程度の透明度が必要です。

また結晶内部の模様が少しカオス気味のほうが美しく見えるのです。

この標本は写真左側の透明度のほうが右側よりやや高く、それが絶妙の味わいを演出しています。

写真右側が蛍光性を持ってふわっと輝いているのがお分かりでしょうか？

光にかざすと、素晴らしい模様が浮かび上がるのですが、写真の関係上、逆光となり、肉眼で見るほど美しくありません。肉眼で見たときの美しさは、感嘆の溜息が漏れるほどです。

この深緑の部分も、光にかざすと蛍光性を帯びます。ぜひお試しください。太陽光にかざしてもよろしいかと思います。

そういったフローライトが美しく見える、いくつかの条件をしっかりとクリアーした標本なのです。

写真ではわかりにくいのですが、光にかざすと中央の模様が浮かび上がります。

この六角形のカットが美しさを助長しています。

100円玉との比較。高さはおよそ6cm。写真のように自立します。重みがありますので、十分に安定します。