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自然が作り出した芸術品!北アフリカの湿地帯を支配したスピノサウルス……その威容を今に伝える、美麗なハンドクロウ(手爪)化石/【di1720】
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こちらは「本物」のスピノサウルスのクロウです。獲物を狩るために進化した、まさにリーサル・ウェポン。造形的な美しさと機能が両立しています。機能美とは、こういうものを言うのでしょう。
このクロウは、白亜紀中期の化石が眠るモロッコ・ケムケム層から採集されたもので、10年以上にわたりヘビーコレクターの手元で大切に保管されてきたオールドコレクションです。
くのクラスの標本は、一般のマーケットで容易に入手できるものではありません。一期一会のこの機会をお見逃しなく!

先端ほど強く湾曲しており、獲物を引っ掛けるために進化したことがよく分かる構造です。
スピノサウルスは、約1億年前から9400万年前の白亜紀後期セノマニアン期に、現在の北アフリカに生息していた大型の肉食恐竜です。1912年にエジプトで最初の化石が発見され、1915年にドイツの古生物学者エルンスト・ストローマーによって命名されました。当初の化石は第二次世界大戦中に失われましたが、21世紀に入ってから新たな標本が次々と発見されています。
その結果、当初は完全な陸生恐竜と考えられていたスピノサウルスが、水陸両生であった可能性が高いことが分かってきました。現生のワニのように水中に潜み、主に魚やエイなどを捕食していたと考えられています。
また、スピノサウルスの歯には鋸歯(ギザギザした縁)がほとんどなく、獲物を切り裂くのではなく突き刺すのに適しており、素早く動く魚を捕らえるのに特化した形態でした。そしてこの手爪もまた、獲物を引っ掛けて逃さないために進化したものです。こちらは、片手に3本しかない「本物」の手爪のひとつです。

何という造形美、自然が作り出した芸術とはまさにこのことでしょう。
本来、この爪の周囲にはケラチン(タンパク質)でできた組織が付着していました。しかし、その部分は化石として残ることはなく、現在に伝わるのは硬質な骨の部分のみです。

それにしても美しい……。

非常に分厚いルート部です。中節骨へと続く部分は、骨端を受け入れるために適度に広がった形状をしています。

主に水生だったと考えられるスピノサウルスですが、水辺に現れる陸上動物(恐竜を含む)も獲物にしていたと考えられています。何しろ、史上最大級の獣脚類恐竜ですから、同時期に生息していたカルカロドントサウルスを除けば、太刀打ちできる生物は存在しなかったでしょう。
カルカロドントサウルスとは生息域が異なっていたようですから、事実上スピノサウルスは食物連鎖の頂点に君臨した、圧倒的な存在だったに違いありません。湿潤な環境や干潟、マングローブ林が広がる生態系の中で、魚類、ワニ、亀、そして他の恐竜までも積極的に狩っていた姿が想像されます。

中央のくぼみは「血抜き溝」と呼ばれる構造です。突き刺した際、圧力がかかりすぎないように血や体液を逃がす機能があったとも考えられています。
また、爪は歯と違い、一度折れてしまうと再生しません(ケラチン部分は除く)。爪化石は数が少なく、コレクション価値も自然と高いものとなります。

根本部分に目を向けると、スマートさよりもむしろ力強さが印象に残ります。

この標本のハイライトともいえる美しい湾曲美。いくら眺めても飽きることがありません。

根本部分を撮影すると、空隙を含んだ独特の構造が確認できます。こうした特徴は、爪の化石や一部の骨化石、トリケラトプスの角などにも共通して見られるものです。

写真の上辺に沿って、およそ117ミリあります。美しさだけでなく、圧巻のサイズも兼ね備えています。

両面が見事に保存された、選りすぐりの上質標本。北アフリカの湿地帯を制した絶対王者、スピノサウルスが残した、美しいハンドクロウ(手爪)の化石です。
商品スペック
商品ID | di1720 |
---|---|
年代 | 中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前) |
学名 | 自然が作り出した芸術品!北アフリカの湿地帯を支配したスピノサウルス……その威容を今に伝える、美麗なハンドクロウ(手爪)化石 |
産地 | Morocco |
サイズ | ロングカーブ計測11.7cm |
商品解説 | 自然が作り出した芸術品!北アフリカの湿地帯を支配したスピノサウルス……その威容を今に伝える、美麗なハンドクロウ(手爪)化石 |
スピノサウルスとは?
スピノサウルスの歯の特徴
例えるなら、「かっちかちの石のたけのこ」です。見た目はたけのこみたいでやわらかそうですが、手にするとずっしり重くて冷たいです。こんな尖った石のような歯が古代の水辺で毎日のように魚に突き刺さりまくっていたとは・・・。魚も即死どころのさわぎではなく、一瞬でこの石のたけのこが何本もささり原型をとどめていなかったことでしょう。
スピノサウルスの名前の由来
トゲのあるトカゲの意味。1915年にエジプトで発見。ジュラシックパーク3でティラノサウルスとの一戦以来人気が爆発。
スピノサウルスのサイズ
実は肉食恐竜最大の17m(ティラノサウルスは13m)。体重は4トン。
スピノサウルスの特徴
ワニのような細長い鼻面で、背中には1.8メートルにもなる大きな帆をもつ。この帆は脊椎骨から一本一本直接延長したもので、それらを皮膚がつないでいる(うちわのような構造)。雄同士の威嚇、体温調整の役目があったとされる。
スピノサウルスの食性
口元はワニのような形状をしていることから、魚食性だったと考えられてる。歯の化石はセレーションがなく表面に溝があり魚などを串刺ししやすい構造になっている。
ちなみにかつてはセレーションがないことから肉食でもスカベンジャー(死肉食者)とされていたが、最近になって顎の先端部分が見つかり、ワニのような口をしていたことが分かった。
画像「スピノサウルス」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL:http://ja.wikipedia.org
スピノサウルスの化石は多くが第2次大戦で失われてしまったので、まだまだ全身の復元は進んでいない。
スピノサウルスのかぎ爪
肉食恐竜らしい獰猛なカギ爪は「つかんだ獲物は逃がさない」といわんばかりの湾曲具合。当店でも取り扱っています。
左からスピノサウルス、ギガノトサウルス、カルカロドントサウルス、ティラノサウルス、マプサウルス
画像「スピノサウルス」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL:http://ja.wikipedia.org