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「オールナチュラル」かつ保存状態抜群の極上品!米国モンタナ州ウィボー郡のヘルクリーク累層で発見された、パキケファロサウルス(Pachycephalosaurus wyomingensis)の後肢の化石(フットクロウ)/【di1717】
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こちらは、アメリカ・モンタナ州東部 ウィボー郡(Wibaux County) のヘルクリーク累層(Hell Creek Formation) より発見された、パキケファロサウルス(Pachycephalosaurus wyomingensis)の後肢の爪(フットクロウ)化石です。
パキケファロサウルスは、その名の示す通り「分厚いドーム状の頭部」を持つ恐竜として知られています。ティラノサウルス・レックスやトリケラトプスと同じく、白亜紀末期マーストリヒチアン期(約7,000万〜6,600万年前)の北アメリカ西部に生息していた草食恐竜です。
本種は周飾頭類(Marginocephalia)の最終進化系として知られ、かつて別属とされていたスティギモロク(Stygimoloch)やドラコレックス(Dracorex)は、現在では同属の若年個体である可能性が高いと考えられています。
この標本は、全形が「完璧」に保たれており、圧縮や、歪なども見受けられない、まさにパーフェクトな標本です。真上から撮影したこの1枚でも分かるように、左右対称で、表面のディティールもしっかりと保存された、「オールナチュラル」の標本です。

肉食性の獣脚類のフットクロウとは異なり、本標本は全体的に厚みがあり、幅広く、先端が丸みを帯びているのが特徴です。鋭く湾曲した狩り用の爪ではなく、地面をしっかりと踏みしめ、走行時の衝撃に耐えるための構造であったことがよくわかります。このフットクロウが、地面を強く踏みしめたり、走ったりするために、使われたことがよく分かります。

手のひらに載せると、見た目どおりの質量感があります。パキケファロサウルスは、非常に頑丈な後肢を持つ二足歩行の草食恐竜でした。頭部のドームを使った闘争行動(諸説あり)が有名ですが、それを支えるための太く強靭な脚も、この恐竜を特徴づける要素のひとつです。その足先にあった末節骨(フットクロウ)は、それを象徴する部位です。

こちらは裏側の写真です。一般に「フットクロウ」と呼ばれる部分は、趾(あしゆび)の先端にある末節骨のことを指します。生きていた当時、この骨の外側はケラチン(角質)という硬いタンパク質で覆われていました。
ケラチン部分は分解されてしまうため化石としては残らず、このように内部の骨の部分だけが保存されているのです。本来は、生体時の爪は化石よりもひとまわり大きく、鋭い形状をしていたと考えられます。
裏面は、地面を踏みしめる側にあたるため、平らで滑らかな形になっています。本標本はどの面も完全なナチュラル状態で、レジンなどの補修や充填がないため、骨本来の空隙(スポンジ状の内部構造)が自然な形で残されており、非常にリアルな質感を楽しむことができます。

ぜひご注目いただきたいのは、この素晴らしい保存状態です。クローズアップすればするほど、この標本がいかにナチュラルで、自然のままの状態を保っているかが分かります。
4〜5倍程度の低倍率ルーペで観察すると、スポンジ構造が生み出す微細な空隙が確認できます。これはパキケファロサウルスに限らず、恐竜の爪化石によく見られる構造で、強度を維持しながらも軽量化を図るための仕組みと考えられます。おそらく、陸上で素早く走るための進化的適応だったのでしょう。
パキケファロサウルスが生息していた当時の環境は、氾濫原や河川デルタ地帯でした。周囲には、ティラノサウルス・レックスをはじめとする強大な捕食者が闊歩しており、彼らの牙を逃れるためには、俊敏さが命綱だったに違いありません。草食恐竜の多くは、極めて強靭な後肢を持ち、大地を力強く蹴り出す必要がありました。その運動を支えた主要な器官の一つが、このフットクロウ(後肢爪)です。
パキケファロサウルスの化石は、頭骨の一部や体の断片として見つかることが多いことで知られています。一方で、四肢の骨や爪などの末端部位は、報告例が比較的少ない傾向にあります。
この傾向はパキケファロサウルスだけでなく、ヘルクリーク累層(Hell Creek Formation)産の恐竜化石全般にも共通して見られるという報告があります。古生物学者 L. Stein らによる2019年の大規模調査では、ヘルクリークおよびランス累層から登録された多くの標本が「頭骨」や「部分骨格」に分類されており、それ以外の部位(四肢や爪など)は相対的に少ないことが示されています。
肌感覚でも、そのように感じていましたが、実際、パキケファロサウルスという希少種の、しかもフットクロウが完全な形で残された標本は、学術的にもコレクション的にも、非常に高い価値を持つ逸品といえるでしょう。

裏面をもう一度ご覧いただきましょう。中央が凹んでおり、左右の縁は尖っています。一部飛び出した箇所があり、強くグリップを得るために、効果的だったと推察されます。このような突起は、肉食性の獣脚類恐竜のフットクロウではほとんど見られない、もしくは目立たないほど小さいため、本標本の大きな特徴です。

側面から撮影しました。いわゆる血抜き溝(Blood groove)が明瞭に保存されています。
この血抜き溝は、爪の両側面に見られる浅い縦の溝で、血管や神経が通っていた跡と考えられています。生体時にはこの部分を通じて爪の角質層に栄養が供給されており、成長や修復を支える重要な構造でした。また、刺さった地面との摩擦や圧力を効果的に減らし、抜きやすくする副次的な効果があった可能性もあります。

根本から撮影しました。ここは中節骨とつながっていた関節部分です。この部分にもスポンジのような小さな空洞構造が見られます。
これは、骨同士がぶつかるたびに生じる圧力や衝撃をやわらげていた構造だったと考えられます。骨の内部に細かなすき間があることで、軽くてしなやか、しかも強い構造になり、歩いたり踏み込んだりするときの負担をうまく逃がしていたのでしょう。

左右幅は直線距離で約45ミリあり、立派で存在感のある個体です。

こちらは100円硬貨との比較写真です。
アメリカ・モンタナ州ウィボー郡のヘルクリーク累層(Hell Creek Formation)で発見された、パキケファロサウルス(Pachycephalosaurus wyomingensis)の後肢の爪(フットクロウ)化石です。
本標本は、人工的な補修や充填を行っていない「オールナチュラル」な状態で、かつ、オリジナルの形状をほぼ完全に保持している極めて貴重な逸品です。まさに、一級のコレクターズアイテムと呼ぶにふさわしい標本です。

力強い後肢を持つパキケファロサウルスの雄姿。
商品スペック
商品ID | di1717 |
---|---|
年代 | 中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前) |
学名 | 「オールナチュラル」かつ保存状態抜群の極上品!米国モンタナ州ウィボー郡のヘルクリーク累層で発見された、パキケファロサウルス(Pachycephalosaurus wyomingensis)の後肢の化石(フットクロウ) |
産地 | Wibaux County, Montana, U.S.A. |
サイズ | 4.5cm×2.7cm×厚1.3cm |
商品解説 | 「オールナチュラル」かつ保存状態抜群の極上標本! アメリカ・モンタナ州ウィボー郡のヘルクリーク累層(Hell Creek Formation)で発見された、パキケファロサウルス(Pachycephalosaurus wyomingensis)の後肢の爪(フットクロウ)化石です。 |
パキケファロサウルスとは?
白亜紀の「頭突き恐竜」「石頭恐竜」ことパキケファロサウルス
厚さが25cm近くまで達する頭骨はサイドにスパイク(とげとげ)もあるため、頭突きをすることで群れ内部の順位を決めていたと考えられている。
「新説」
しかし近年のCTスキャン解析の結果、頭骨の衝撃で背骨が折れてしまう可能性も浮上して、まだまだなぞに包まれた恐竜。
画像「パキケファロサウルス」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL:http://ja.wikipedia.org
名前の由来
堅頭類の中では最大(8m)のパキケファロサウルスは北米やアジアに生息していた。もちろん、名前の由来は、「厚い頭のトカゲ」
画像「パキケファロサウルス」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL:http://ja.wikipedia.org
ジュラシックパークでもかましていた!
映画ジュラシックパークでも登場して元気に頭突きをかましています。是非ご覧下さい。
画像「パキケファロサウルス」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL:http://ja.wikipedia.org
恐竜ファンにはひそかに人気
そのかっぱのようなこっけいでかわいい外見からでしょうか。パッキィやパキーなどの呼称で恐竜ファンには親しまれています。
画像「パキケファロサウルス」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL:http://ja.wikipedia.org