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生物化石由来の宝石だからこそ、この輝き!紅緋色アンモライト片/【al113】
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まるで、印象派の絵画のような、アンモライトが登場しました。ぜひ、色にご興味をお持ちの方に所有していただきたい標本です。
真正面から飛び込んでくる色は、このようなオレンジ赤の色彩です。
キラッと光ると奥行のある美しい赤色の光を放ちます。でも、ビビッドで派手で赤ではありません。どちらかというと、奥ゆかしい「和」を思わすような配色です。「紅緋(べにひ)色」というか、「赤橙(あかだいだい)色」とでも表現したくなるような。。。
何ともいえない、奥ゆかしいグラデーション色。心に沁みます。
この赤橙のアンモライトがです!すばらしいグリーン色へと変化を遂げるのです。じっくりご覧ください。
この角度から、少しずつ後ろへ標本を傾けていくと・・・。
ほら、グリーンがだんだんと現れてきました。
なんて幻想的な色でしょう。赤ともグリーンともいえない、中間的な不思議な色が透き通る光と相まって、幻想的な世界を作り出しています。
こういう配色、個人的にお気に入りです。黄色も登場して、カラフルに表面が彩られています。でも、あくまで派手さは封印され、印象派の絵画のような、やわらかな配色が目立つ標本です。
ここだけを見ると、敷き詰めた落ち葉のようにも見えてきますから不思議です。アンモライトは、アンモナイトという絶滅生物化石が宝石化したものなのです。生物化石がこのような色を作り出すとは。。。
この遊色効果は、アンモライトの元となる生物、アンモナイトの殻の表面が、アラゴナイトとよばれる層で形成されていたことによります。われわれ人間が化石化したしたとしても、こう美しくは変化できません。当たり前ですが。
変なことを申し上げてしまいました。さて、本標本は、カナダ、アルバータ州で採集されたアンモライト化石です。世界中で1万種あるとされるアンモナイトのうち、「アンモライト」として認められている、宝石化したアンモナイトは、カナダのアルバータ州で見つかります。
貴重な宝石かつ化石であるアンモライト。この世に2つとない配色が見られるからこそ、希少なのですね。鉱物由来の宝石では得られない、生物化石独特の輝きを手にしてみませんか。
商品スペック
| 商品ID | al113 |
|---|---|
| 年代 | 中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前) |
| 学名 | 生物化石由来の宝石だからこそ、この輝き!紅緋色アンモライト片 |
| 産地 | Albert, Canada |
| サイズ | 3.7cm×3cm×1cm |
| 商品解説 | 生物化石由来の宝石だからこそ、この輝き!紅緋色アンモライト片の登場です。 本標本は、オレンジ色から赤色にかけてのグラデーションが美しいアンモライト片です。 標本を傾けて光を当てると、グリーン色が微妙に変化しながら幻想的なグラデーションを作り上げていきます。 いわゆる、一般的な宝石の輝きでは得られない色彩の変化の妙を存分に味わえる標本です。 |

アンモライトとは?
アンモナイトの中でも、ひときわ虹色に輝くものを「アンモライト」といいます。1981年、CIBJO(国際貴金属宝飾品連盟)によって正式に宝石として認定されました。
世界で唯一、産地はカナダだけ
アンモライトが産出するのは、カナダ・アルバータ州のみです。この地域だけが、圧力・温度・周囲の岩石成分といった条件のすべてが絶妙に揃い、アンモナイトを約1億年かけて虹色へと変化させました。
薄い・もろい・希少。そのすべてが価値になる
アンモライトの殻はわずか数mmと薄く、非常にもろい特徴があります。完全体で損傷のない標本は数十万~数百万円で取引されるほど希少。価値はサイズと遊色の美しさによって大きく左右されます。一般に市場へ出回るのは、原石の破片や、それらを加工したジュエリーが中心です。
地球が贈る、色彩の傑作
アンモライトは、角度を変えるたびに色が移ろう「遊色効果」を持ちます。1億年という気の遠くなる時間が生んだ光を眺めていると、つい時間を忘れてしまうほどです。

アンモライトを生んだ大自然。アルバータ州の国立公園。

アルバータ地方にあるアンモライトの採掘現場。
画像「ammolite」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』より。URL: http://ja.wikipedia.org
アンモライトとは何か ― さらに深く
アンモライトとは、白亜紀後期のカンパニアン紀に、北アメリカ大陸の「ベアパウ層」と呼ばれる地層で保存された光輝くアンモナイト化石のことを指します。
どこで採れるのか?
アンモライトは、世界中に存在したアンモナイトの中でも、北米のベアパウ(Beapaw)層からだけ見つかる特別な化石です。この地層はカナダ西部のアルバータ州からサスカチュワン州、さらに南のアメリカ・モンタナ州へと続く広大な範囲に分布しています。この一帯からのみ、宝石としての輝きをもつアンモライトが産出します。
なぜアンモライトが生まれたのか
ロッキー山脈のある北米内陸からアンモナイトが見つかるのは、白亜紀当時、この地域に「西部内陸海道(Western Interior Seaway)」という巨大な内海が広がっていたためです。内海は大陸を東西に隔て、東側をアパラチア大陸、西側をララミディア大陸と呼びました。その後、海が後退(海退)し、海底であった地面が陸化する過程で、アンモナイトは粘土質のベントナイトに埋もれ、保存されることになりました。
粘土に守られた奇跡 ― アンモライト形成の秘密
現在は化粧品や猫砂などにも利用されるベントナイト。この粘土質の層に覆われたことで、アンモライトの殻を構成するアラレ石(アラゴナイト)が変質せず、そのままの状態で保存されました。方解石に変わらず、鉄やマグネシウムなどの鉱物に置換されたことが、あの独特の輝きを生み出したと考えられています。






























