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コバルトブルーからエメラルドグリーンまでみられるアンモライト片/【al111】
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一段と輝きの強いアンモライト片が登場しました。白亜紀後期のカンパニアン紀、ベアパウ層で保存された良質のアンモライト化石です。
上部には、まるで油絵の具で描かれたような立体的な赤色が見てとれます。グリーンの色調にポイントを与えています。
アンモナイトが数千万年の時を経て宝石化したものを、人々は特別に「?アンモライト」と名付けたのは、そう昔のことではありません。古代の世界中の海にアンモナイトは存在すれど、アンモライトと呼べる石は、北米のBeapaw層だけで見つかっているごくかぎられたアンモナイト化石です。
ベアパウ(Beapaw)層は、カナダ西部のアルバータ州とアルバータ州の東側に位置するサスカチュワン州を経て、さらに南に下ったアメリカのモンタナ州に至る地層です。この地層だけに、このような質のよいアンモライトが眠っています。
溜息がでるほどの美しさ。それにしても、ロッキー山脈が走る北米大陸の内陸部にあたるベアパウ層からなぜ、海中生物であるアンモナイト(のちにアンモライト)が発見されるのでしょうか?
それは、白亜紀当時、北米大陸には内陸に内海が存在したからです。西部内陸海道(Western Interior Seaway)と名付けられた内海は、白亜紀中期から後期、海進により、ロッキー山脈を境界にして大陸を東と西に二分する巨大な海でした。東をアパラチア(Appalachia)大陸、西をララミディア(Laramidia)大陸とよんでいます。
その後、隆起によって海岸線が後退して、海の中にあった地面が陸上にあらわれてきます。いわゆる海退が起こると、アンモナイトは粘土質のベントナイトという層に堆積して埋もれることになったわけです。
現在では、軟膏や化粧品、猫の砂にも用いられるベントナイトとよばれる粘土ですが、この粘土質に覆われたのが良かったのです。アンモライトにとっては、殻の表面のアラレ石(アラゴナイト)を変質されることなく保存でき、方解石に変わることなく、鉄やマグネシウムといった鉱物に置換することができたのです。
ベントナイトあっぱれ!といいたくなるこの保存状態。
光りは、視覚を刺激して明るさを感じさせるものすべてを表すわけですが、アンモライトのこういった光りは、ただ単に「明るい」、といった現象を超えるような奥深さを感じます。
これぞ、gemの輝き。
コバルトブルーの世界が広がります。アンモライトが住んでいたWestern Interior Seawayを想像させるのは、私だけでしょうか。
大陸の海退が起こり、アンモライトがベアパウ層に永い間堆積され、採掘されたのち、お手元に届く。この過程を感じつつ、鑑賞してみるのも乙かもしれません。
商品スペック
| 商品ID | al111 |
|---|---|
| 年代 | 中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前) |
| 学名 | コバルトブルーからエメラルドグリーンまでみられるアンモライト片 |
| 産地 | Albert, Canada |
| サイズ | 横 3.8cm / 縦 4cm / 奥行き 1cm |
| 商品解説 | これぞまさに宝石!コバルトブルーからエメラルドグリーンまでさまざまな色がみられるアンモライトの登場です。 台形にカットされた本標本は、非常に緑色が濃く出る美しいアンモライトです。 はっとするようなさわやかなコバルトブルーが突如現れたと思ったら、また緑へと変化していく様が楽しめます。 アラゴナイト層の奥まで見えるかのような、透き通って透明感のあるグリーンがご覧いただけます。 |

アンモライトとは?
アンモナイトの中でも、ひときわ虹色に輝くものを「アンモライト」といいます。1981年、CIBJO(国際貴金属宝飾品連盟)によって正式に宝石として認定されました。
世界で唯一、産地はカナダだけ
アンモライトが産出するのは、カナダ・アルバータ州のみです。この地域だけが、圧力・温度・周囲の岩石成分といった条件のすべてが絶妙に揃い、アンモナイトを約1億年かけて虹色へと変化させました。
薄い・もろい・希少。そのすべてが価値になる
アンモライトの殻はわずか数mmと薄く、非常にもろい特徴があります。完全体で損傷のない標本は数十万~数百万円で取引されるほど希少。価値はサイズと遊色の美しさによって大きく左右されます。一般に市場へ出回るのは、原石の破片や、それらを加工したジュエリーが中心です。
地球が贈る、色彩の傑作
アンモライトは、角度を変えるたびに色が移ろう「遊色効果」を持ちます。1億年という気の遠くなる時間が生んだ光を眺めていると、つい時間を忘れてしまうほどです。

アンモライトを生んだ大自然。アルバータ州の国立公園。

アルバータ地方にあるアンモライトの採掘現場。
画像「ammolite」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』より。URL: http://ja.wikipedia.org
アンモライトとは何か ― さらに深く
アンモライトとは、白亜紀後期のカンパニアン紀に、北アメリカ大陸の「ベアパウ層」と呼ばれる地層で保存された光輝くアンモナイト化石のことを指します。
どこで採れるのか?
アンモライトは、世界中に存在したアンモナイトの中でも、北米のベアパウ(Beapaw)層からだけ見つかる特別な化石です。この地層はカナダ西部のアルバータ州からサスカチュワン州、さらに南のアメリカ・モンタナ州へと続く広大な範囲に分布しています。この一帯からのみ、宝石としての輝きをもつアンモライトが産出します。
なぜアンモライトが生まれたのか
ロッキー山脈のある北米内陸からアンモナイトが見つかるのは、白亜紀当時、この地域に「西部内陸海道(Western Interior Seaway)」という巨大な内海が広がっていたためです。内海は大陸を東西に隔て、東側をアパラチア大陸、西側をララミディア大陸と呼びました。その後、海が後退(海退)し、海底であった地面が陸化する過程で、アンモナイトは粘土質のベントナイトに埋もれ、保存されることになりました。
粘土に守られた奇跡 ― アンモライト形成の秘密
現在は化粧品や猫砂などにも利用されるベントナイト。この粘土質の層に覆われたことで、アンモライトの殻を構成するアラレ石(アラゴナイト)が変質せず、そのままの状態で保存されました。方解石に変わらず、鉄やマグネシウムなどの鉱物に置換されたことが、あの独特の輝きを生み出したと考えられています。






























