化石の宝庫、マダガスカル島の産地紹介 | 恐竜化石に関するコラム【三葉虫,アンモナイト,サメの歯】

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マダガスカル島は化石の宝庫

執筆・監修
藤田 大 ジュラ株式会社 代表取締役 / 理学修士(広島大学大学院修了)
創業18年(2008年設立) 累計取扱1万超 3200件超の購入者評価 メディア実績・書籍監修多数

広島大学大学院理学研究科 修士課程修了(地球惑星システム学専攻)。専門は地学・鉱物学。累計1万点を超える化石・隕石の鑑定・販売に携わり、NHK BSプレミアム「南極の秘密」CG制作や、書籍『みんなが知りたい!化石のすべて』の監修、成城学園博物館のパネルデザイン等を担当。実物標本の知見に基づき、科学的根拠のある情報発信を行っています。

マダガスカル島は化石の宝庫

アフリカ東部のマダガスカルといえば、美しい自然や独自の文化が魅力的な観光地として知られていますが、我々化石コレクターにとっては、化石の世界的宝庫としての印象のほうがずっと強いでしょう。1960年以前、マダガスカルは植民地支配を受け、その影響を強く受けてきました。古くからフランスの将校などによる調査によって、各地の化石産地の研究が進められてきたという歴史があります。

マダガスカル島の化石産地

マダガスカル島の化石産地

特に、北西部はクレオニセラスに代表される白亜紀の海洋生物の化石が発見されます。マハジャンガなどが代表的な産地と言えるでしょう。化石コレクターにとってマハジャンガといえば、化石産地の印象が非常に強いわけですが、実際には、マダガスカルの中ではかなり大きな都市の一つで、港町としても知られています。ここでは、多くの観光客や研究者が訪れ、化石の採集や研究が行われています。また、マハジャンガ周辺では、化石の採集に関するツアーも提供されており、訪れる人々にとって魅力的な目的地となっています。

北西部には新生代の地層も露出しており、あの有名な美しいコーパルが採集されます。最近では、コーパルを採集する人々の人数が減っており、マーケットに出回る量も激減した印象があります。

一方、南西部にはジュラ紀の地層が横たわっており、あのペリスフィンクテスに代表されるアンモナイトが採集されます。マダガスカル産のフィロセラスなどもこの地域から採集されます。ペリスフィンクテスやフィロセラスがよく研磨された状態でマーケットで出回っているのとを見かけると思いますが、それには理由があります。マダガスカルでは無脊椎動物の化石を輸出する際、ポリッシュなどの研磨を行う必要があると定められているそうです。そのため、一定程度磨かれた状態で輸出されるため、このようなツヤツヤとした外観をしています。

欧州の美術商や化石商に渡った品は、さらに美しく加工されて販売されることが多いため、マダガスカル産の標本は見た目が整っていることが多いと言えます。逆に言えば、露頭からそのまま採集されたような無骨の化石は出回りません。私自身、16年の社史(2024/10/30現在)で、少なくとも一度も見たことがありません。一度くらいはノンクリーニング標本の現物を見てみたいものですね。

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