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数百体に1点といっても、全く過言ではない、凄まじい複眼の保存状態を誇る、モロッコ・デボン紀層から採集された三葉虫、ペディノパリオプス(Pedinopariops)/【tr1393】
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この標本は、凄まじい。何が凄まじいかって?この複眼の保存状態です。レンズ一つ一つが、ほぼ完璧どころか、まさに完璧に保存されています。写真はクローズアップで撮影してこの状態ですので、実物は、本当にジェムのようなコンディションです。
モロッコのデボン紀層から採集された、代表的なファコプス類であるペディノパリオプスの極上標本です。複眼だけではありません。このような標本は、ディーラーであって滅多に仕入れできるものではありません。何十体、それも上質のものを集めて、その中に1点あるかどうか、と言った具合です。
母岩の状態もよく、側面からみると、より本体を強調する色合いや大きさに収まっています。立体的なペディノパリオプスの姿がより美しく見えます。
左側からみても、その美しい這い姿は変わりません。
左側の複眼は右側ほどではないものの、複眼を構成するレンズが残存しています。
きゅっと収束した尾部。全体のシルエットを引き締める、美しい造形です。
ポーズは素直で左右対称。癖のない個体です。
大きな頭鞍部には無数の凹凸が残されています。各部、妥協なくプリパレーションされています。
モロッコの専門工房のベテラン・プリッパーによる、丁寧な仕事が光ります。
いや~、この複眼は、数十体でも出会えないかもしれません。数百体のうちの1体といっても過言ではないほど、ちょっと信じられないレベルの保存状態です。
限界まで寄って撮影してみました。いかがでしょうか?このレベルの精緻な複眼をご覧になったことがありますか?ファコプス類の複眼として、教科書や図鑑に掲載されるほどの精緻なコンディションです。
この標本はあまりの複眼の保存状態の良さから、コラム”三葉虫と複眼……5億年前に完成していた「見る」という技術”として記事にしました。ぜひこちらもご覧ください。
母岩のバランスもよく、黒いクチクラを際立たせる、コントラストが素敵です。
尾部を後方から撮影しました。
裏面です。平置き時に安定するよう、平らにカットされています。
本体カーブ計測で約67ミリとペディノパリオプスとしては平均的な大きさです。
100円硬貨との比較です。多数の三葉虫を扱ってきましたが、複眼の保存状態では明らかにトップクラス。次回、いつ入荷できるかわからないほどの、アブノーマルな保存状態を維持しています。
商品スペック
| 商品ID | tr1393 |
|---|---|
| 年代 | 古生代デボン紀(4億1000万 -- 3億6700万年前) |
| 学名 | 数百体に1点といっても、全く過言ではない、凄まじい複眼の保存状態を誇る、モロッコ・デボン紀層から採集された三葉虫、ペディノパリオプス(Pedinopariops) |
| 産地 | Jebel Mrakib, Morocco |
| サイズ | 本体カーブ計測6.7cm 母岩含め全体8.3cm×7.3cm×高4cm |
| 商品解説 | 数百体に1点といっても、全く過言ではない、凄まじい複眼の保存状態を誇る、モロッコ・デボン紀層から採集された三葉虫、ペディノパリオプス(Pedinopariops) |

三葉虫とは?
世界の三葉虫カタログ
名前の由来(ゆらい)
三枚の葉の石
たんてきに言うと?
世界中の海に住む節足動物
どうして三葉虫は三葉虫っていうの?
三葉虫の名前の由来は、体が3つの部分に分かれていることから付けられました。背中側から見てみると、真ん中、右側、左側というふうに、3つのパーツに分かれているのです。英名のTrilobite(トリロバイト)は、『tri(三つの)+lob(葉,房)+ite(石)』という意味で、一つの言葉にすると、『三つの葉の石』となります。
どうやって身を守る?
三葉虫は敵から身を守るために体を丸めて防御していました。ちょうど現生のダンゴムシのような格好です。他には、砂から眼だけを出して様子を伺ったり、毒を出すものもいました。魚類が出現してからは、全身に鋭いトゲをもつものまで現れました。
何と種類は1万種!
三葉虫は、古生代の前半に繁栄して、古生代の終わりに絶滅しました。約3億年に渡って栄えたのです。ですから次々と形を変えていて、進化した三葉虫の種類は1万種にも及ぶといわれています。その種類の多さから日本でも大変人気の高い化石の種類の一つです。アンモナイトでにぎわう古代の海の中、覗いてみたくなりますね!
三葉虫は示準化石(しじゅんかせき)
三葉虫は、世界中の海で繁栄していて、種類も多いことから、代表的な化石として「示準化石」とされています。示準化石とは、その化石を調べれば、その地層の時代がおのずと分かるというような化石のことです。示準化石の他の例として、中生代のアンモナイトや石炭紀~ペルム紀のフズリナ、新生代代四紀のマンモスなどがあります。どれも名が知れた人気の化石ですね!
食性
ほとんど泥食性だが、捕食性や腐肉食性もいた。
生態
敵から逃れるため丸まって防御体制をとったり、砂の中から目だけ出して様子を伺ったり、毒を出して防御した種もいたと考えられる。魚類などが台頭し始めると身を守るため、全身にするどいトゲをもつ種も現われた。
種類と産地
1500属以上約1万種(0.5~70cm)があり、多くはモロッコ・ロシア・アメリカ産。日本でも産出。
眼
方解石で出来たレンズ状の複眼は様々な生息環境に応じて形状を変えてきた。カタツムリの様な長く伸びた眼、大きくなり過ぎた眼、一つ眼、無眼。






























