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高品位ホラルドプス(Hollardops)|鋭い頭部と立体的な頬棘が魅力のデボン紀三葉虫/【tr1391】
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こちらはモロッコ・デボン紀層から採集されたホラルドプスの上質個体です。ホラルドプスは頭部先端が少し尖っており、堆積物をかきわけて餌を探す底生生活を送っていた可能性が示唆されています。
こうして上から見ると、ホラルドプスの特徴がよく表れています。先端の鋭い尖り、左右に張り出した太い頬棘、尾部を中心に縁部から伸びるフリル──いかにも保存状態の良さが伝わる、典型的かつ見栄えのする標本です。
尖った先端部を中心に撮影しました。
外敵から身を守るため、胸部から尾部にかけての体節が非常に発達しています。
頭部側縁から後方へ伸びる頬棘は、長いものでは第6胸節付近まで達する例もあります。こちらの個体も第5〜6胸節付近までしっかりと伸びており、ホラルドプスらしさを強く感じさせる、展示映えするポイントです。
上方に大きく飛び出した眼も特徴の一つです。
ピジディウム(尾部)に発達した側棘(フリル)は、防御や海底での安定性に寄与していたと考えられており、いかにもホラルドプスらしい見どころの一つです。
立体的な眼から頬棘へと続いていくライン。ホラルドプスの見どころの一つです。
ファコプス類は胸部体節が11個のものが多いですが、ホラルドプスは10個の個体が多く見られます。
特に左側の頬棘の存在感は素晴らしい。
平置き時に安定するように裏面は平らにカットされています。
厚みのある母岩に支えられています。
本体サイズは約6センチほどです。
100円硬貨との比較です。ひと目でホラルドプスと分かる、良質標本です。
デボン紀は地球史の中でも生物進化が一気に加速した時代として知られています。特に海では、三葉虫・腕足類・サンゴ・ウミユリ類が繁栄し、魚類が爆発的に多様化したことから「魚の時代」とも呼ばれています。また、現在よりも温暖で、浅く広がる大陸棚が存在していました。こうした環境では、海底を這い、堆積物をかき分けて生活する三葉虫が重要な生態系の構成員となっていました。こちらのホラルドプスも光が届く浅海域の海底に棲息していたと考えられています。
商品スペック
| 商品ID | tr1391 |
|---|---|
| 年代 | 古生代デボン紀(4億1000万 -- 3億6700万年前) |
| 学名 | 高品位ホラルドプス(Hollardops)|鋭い頭部と立体的な頬棘が魅力のデボン紀三葉虫 |
| 産地 | Djebel Oufaten, Morocco |
| サイズ | 本体カーブ計測6cm 母岩含め全体8.8cm×5.6cm×高4.6cm |
| 商品解説 | 高品位ホラルドプス(Hollardops)|鋭い頭部と立体的な頬棘が魅力のデボン紀三葉虫 |

三葉虫とは?
世界の三葉虫カタログ
名前の由来(ゆらい)
三枚の葉の石
たんてきに言うと?
世界中の海に住む節足動物
どうして三葉虫は三葉虫っていうの?
三葉虫の名前の由来は、体が3つの部分に分かれていることから付けられました。背中側から見てみると、真ん中、右側、左側というふうに、3つのパーツに分かれているのです。英名のTrilobite(トリロバイト)は、『tri(三つの)+lob(葉,房)+ite(石)』という意味で、一つの言葉にすると、『三つの葉の石』となります。
どうやって身を守る?
三葉虫は敵から身を守るために体を丸めて防御していました。ちょうど現生のダンゴムシのような格好です。他には、砂から眼だけを出して様子を伺ったり、毒を出すものもいました。魚類が出現してからは、全身に鋭いトゲをもつものまで現れました。
何と種類は1万種!
三葉虫は、古生代の前半に繁栄して、古生代の終わりに絶滅しました。約3億年に渡って栄えたのです。ですから次々と形を変えていて、進化した三葉虫の種類は1万種にも及ぶといわれています。その種類の多さから日本でも大変人気の高い化石の種類の一つです。アンモナイトでにぎわう古代の海の中、覗いてみたくなりますね!
三葉虫は示準化石(しじゅんかせき)
三葉虫は、世界中の海で繁栄していて、種類も多いことから、代表的な化石として「示準化石」とされています。示準化石とは、その化石を調べれば、その地層の時代がおのずと分かるというような化石のことです。示準化石の他の例として、中生代のアンモナイトや石炭紀~ペルム紀のフズリナ、新生代代四紀のマンモスなどがあります。どれも名が知れた人気の化石ですね!
食性
ほとんど泥食性だが、捕食性や腐肉食性もいた。
生態
敵から逃れるため丸まって防御体制をとったり、砂の中から目だけ出して様子を伺ったり、毒を出して防御した種もいたと考えられる。魚類などが台頭し始めると身を守るため、全身にするどいトゲをもつ種も現われた。
種類と産地
1500属以上約1万種(0.5~70cm)があり、多くはモロッコ・ロシア・アメリカ産。日本でも産出。
眼
方解石で出来たレンズ状の複眼は様々な生息環境に応じて形状を変えてきた。カタツムリの様な長く伸びた眼、大きくなり過ぎた眼、一つ眼、無眼。






























