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左眼の複眼は戦慄の保存状態!頭鞍部や特徴的な体節など見どころ満載──極めて上質なペディノパリオプス(Pedinopariops)/【tr1376】
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こちらは、モロッコ・デボン紀層から採集された、目のさめるような保存状態を維持した三葉虫、ペディノパリオプスです。
極上というほかない、凄まじい保存状態の複眼。レンズ一つ一つが完璧にクリーニングされており、市場を見渡しても滅多にお目にかかれないレベルです。
いかがでしょう、この鳥肌ものの迫力。過去の取扱品の中でも、明らかにトップクラスの複眼保存状態です。
小さく収束した尾部が印象的で、非常に高い柔軟性を感じさせます。ファコプス類の多くは体を丸める習性を持ち、その特徴が本個体にもよく表れています。
尾部を後方から撮影しました。ペディノパリオプスは全身に無数の小突起が見られる種類で、遠目では控えめながら、クローズアップすると一転、全身が精緻な突起で覆われていることが分かります。天敵から身を守るための戦略だったのでしょう。デボン紀は「魚の時代」と呼ばれ、ダンクルオステウスをはじめとする強靭な顎を持つ板皮類が繁栄していた時代。三葉虫にとっても、生存競争は厳しいものだったはずです。 海の生物史につきましてはコラム「およそ5億年にわたる海の生物の歴史をCGで振り返る」をご覧ください。
右側の複眼は、左側に比べると、ラフな状態です。
やや遠目で撮影しました。均整が取れていて、非常に美しい個体です。頭鞍部には無数の凹凸が見られ、クリーニング技術の高さが際立っています。本個体は、モロッコ専門工房のベテラン・プリパーレーターによる仕上げの一級標本です。
母岩の厚みも十分。安定性もあります。
左眼の複眼と頭鞍部の精緻な保存状態を意識して撮影してみました。この仕上がり、言葉も出ませんね。
裏面です。かなり高さのある母岩ですが、底部が十分フラットにカットされていますので、平置き時の安定感は十分です。
背周り計測で約7センチほどあります。ペディノパリオプスとしては平均的か、やや大きいサイズです。
100円硬貨との比較です。圧巻の左の複眼をはじめとして、頭鞍部や特徴的な体節など、見どころ満載の、極めて上質なペディノパリオプスです。
商品スペック
| 商品ID | tr1376 |
|---|---|
| 年代 | 古生代デボン紀(4億1000万 -- 3億6700万年前) |
| 学名 | 左眼の複眼は戦慄の保存状態!頭鞍部や特徴的な体節など見どころ満載──極めて上質なペディノパリオプス(Pedinopariops) |
| 産地 | Jebel Mrakib, Morocco |
| サイズ | 本体カーブ計測7cm 母岩含め全体7.2cm×6.6cm×高4.4.cm |
| 商品解説 | 左眼の複眼は戦慄の保存状態!頭鞍部や特徴的な体節など見どころ満載──極めて上質なペディノパリオプス(Pedinopariops) |

三葉虫とは?
世界の三葉虫カタログ
名前の由来(ゆらい)
三枚の葉の石
たんてきに言うと?
世界中の海に住む節足動物
どうして三葉虫は三葉虫っていうの?
三葉虫の名前の由来は、体が3つの部分に分かれていることから付けられました。背中側から見てみると、真ん中、右側、左側というふうに、3つのパーツに分かれているのです。英名のTrilobite(トリロバイト)は、『tri(三つの)+lob(葉,房)+ite(石)』という意味で、一つの言葉にすると、『三つの葉の石』となります。
どうやって身を守る?
三葉虫は敵から身を守るために体を丸めて防御していました。ちょうど現生のダンゴムシのような格好です。他には、砂から眼だけを出して様子を伺ったり、毒を出すものもいました。魚類が出現してからは、全身に鋭いトゲをもつものまで現れました。
何と種類は1万種!
三葉虫は、古生代の前半に繁栄して、古生代の終わりに絶滅しました。約3億年に渡って栄えたのです。ですから次々と形を変えていて、進化した三葉虫の種類は1万種にも及ぶといわれています。その種類の多さから日本でも大変人気の高い化石の種類の一つです。アンモナイトでにぎわう古代の海の中、覗いてみたくなりますね!
三葉虫は示準化石(しじゅんかせき)
三葉虫は、世界中の海で繁栄していて、種類も多いことから、代表的な化石として「示準化石」とされています。示準化石とは、その化石を調べれば、その地層の時代がおのずと分かるというような化石のことです。示準化石の他の例として、中生代のアンモナイトや石炭紀~ペルム紀のフズリナ、新生代代四紀のマンモスなどがあります。どれも名が知れた人気の化石ですね!
食性
ほとんど泥食性だが、捕食性や腐肉食性もいた。
生態
敵から逃れるため丸まって防御体制をとったり、砂の中から目だけ出して様子を伺ったり、毒を出して防御した種もいたと考えられる。魚類などが台頭し始めると身を守るため、全身にするどいトゲをもつ種も現われた。
種類と産地
1500属以上約1万種(0.5~70cm)があり、多くはモロッコ・ロシア・アメリカ産。日本でも産出。
眼
方解石で出来たレンズ状の複眼は様々な生息環境に応じて形状を変えてきた。カタツムリの様な長く伸びた眼、大きくなり過ぎた眼、一つ眼、無眼。






























