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岩手県岩手郡雫石町・用ノ沢産で採集された、美しい木の葉の化石/【ot4467】
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こちらは、岩手県岩手郡雫石町・用ノ沢から産出した、新生代中新世の木の葉化石です。約2,300万年前から530万年前にあたる中新世のうち、本標本はおよそ1,700万年前〜800万年前頃の地層に由来すると考えられます。当時の東北地方は現在よりも温暖な気候の時期があり、広葉樹を主体とした森林が広がっていました。この標本は、湖の底に静かに沈んだ一枚の葉が、長い年月を経て岩石中に保存されたものです。茶褐色に見える部分は、葉の有機物が炭素として薄く残った「炭質膜」である可能性があります。
葉の表面を拡大すると、中央を貫く太い主脈から左右に対称に伸びる側脈まで、緻密な構造が保存されているのが分かります 。
細部に注目すると、葉の縁の形や脈の分岐の様子がはっきりと観察できます。このように、葉の形態が岩石に写し取られたタイプは一般に「印象化石」と呼ばれます。ただし前述のとおり、本標本には茶褐色の炭質膜が残っている可能性があり、その場合は単なる印象化石とは異なります。植物の葉化石の多くは印象化石ですが、本標本は保存状態の点で注目に値します。
この化石が眠っていた地層は「湖成層」と呼ばれ、火山灰が混じった細かな泥(凝灰質泥岩)で構成されています 。当時、周辺で起きていた火山活動のおかげで、このような精緻な保存状態を維持できたと考えられます。
岩手県雫石町周辺は、中新世の湖成層が発達しており、良質な植物化石が産出することで知られています 。
母岩の裏面です。表面の滑らかな質感とは対照的に、岩石本来の荒々しい表情が見て取れます。この白っぽい岩石は、火山灰と泥が混ざり合ってできた凝灰質の泥岩です 。
厚さ約1.5cmの母岩は、層状に積み重なった堆積岩の性質をよく示しています。この数センチの厚みの中には、何百年、あるいは何千年という時間の積み重ねが凝縮されています 。一枚の葉が泥に覆われ、圧力を受けて化石化していく「タフォノミー(化石化の仕組み)」のプロセスがよく残されています。
母岩全体は約91ミリほど、本体は約69ミリほどあります。
100円硬貨との比較です。この葉が現代の森で見かける葉と同じような、まさに、古代日本の木の葉だと感じさせるフォルムが特徴です。
商品スペック
| 商品ID | ot4467 |
|---|---|
| 年代 | 新生代第三紀(6600万--260万年前) |
| 学名 | 岩手県岩手郡雫石町・用ノ沢産で採集された、美しい木の葉の化石 |
| 産地 | 岩手県 日本 |
| サイズ | 本体最大幅6.9cm 母岩含め全体9.1cm×6.5cm×厚1.5cm |
| 商品解説 | 岩手県岩手郡雫石町・用ノ沢産で採集された、美しい木の葉の化石 |

10分で分かる植物の進化とは?
植物とは、光合成を行い、成長し、維持する栄養を生成する生物のことです。
現在もっとも進化しているとされる植物は被子植物(日本人が大好きな桜など)ですが、もとは、先カンブリア時代に誕生した藻類(そうるい)に遡ります。
その歴史を簡単に振り返ってみましょう。

植物の歴史は動物の歴史よりもはるかに長くさらに遡ります。
先カンブリア時代(約20億年前)には、すでに水中に藻類(そうるい)が出現していました。
古代より絶えることなく生きている生物種のことを、「生きた化石」などといいます(シーラカンス、ウミユリなど)が、植物は生きた化石の宝庫といえます。恐竜が地球に誕生するはるか前から、絶えることなく、地球上に生息し続けています。
最初の植物、藻類。(先カンブリア時代)
藻類は、水中で生活します。茎、根、葉っぱの区別はありません。体全体で栄養素を吸収して生息しています。先カンブリア時代から出現し、現世まで絶えることなく、生息しています。

地上で生活を始めたコケ類。(古生代オルドビス紀)
古生代オルドビス紀に入ると、コケ類が出現します。コケ類は、これまでの水中生活(藻類)から、陸上へと生活の場を広げました。とはいっても、湿った場所にしか生息できません。

大繁栄を遂げたシダ類。石炭の原料となった。(古生代石炭紀)
古生代石炭紀に入ると、シダ類が大繁栄します。はじめて、根、茎、葉っぱに分化した組織を持ち、栄養分を根から効率的に取り込むために、維管束(いかんそく)を持っていました。効率的に栄養素を取り込めるようになり、水の近くからやや離れても生息できるようになり、大繁栄を遂げました。大量に生息したシダ類は、石炭となり、人類の産業革命のきっかけとなったことは周知の事実です。コラム:シダ類と産業革命も合わせてお読みください。

種を持った初めての植物、裸子植物が誕生。(古生代ペルム紀)
恐竜の時代、古生代ペルム紀に入ると、種(たね)をもった植物が誕生します。裸子植物です(藻類、コケ類、シダ類は、胞子によって繁殖します)。硬い表皮で覆われた種が動物や自然環境によって遠方に運搬され、容易に勢力範囲を伸ばすことができるようになりました。

現在最も進化した植物、被子植物が誕生。(中生代ジュラ紀)
恐竜の時代、中生代ジュラ紀に入ると被子植物が誕生します。被子植物とは、胚珠(はいしゅ)が子房で覆われている植物のことです。子房は最終的に果実へと成長するため、容易に動物等に捕食され、その結果、種子を効率的に遠方に運搬できるようになりました。































