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黒い炭質膜を鮮明に残した、極めて保存状態の良い木の葉化石(岩手県岩手郡雫石町・用ノ沢産)/【ot4463】
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こちらは、岩手県雫石町の用ノ沢から産出した、新生代中新世(約1,700万〜800万年前)の木の葉の化石です。木の葉が化石になる…目の前に現物があると、当たり前のように受け入れてしまいますが、よく考えてみると尋常なことではありません。今日、枯れ木から落ちた葉がいったい何日原型をとどめているでしょうか。おそらく、3、4日もたてば崩れて細分化し、1週間も経てば腐葉土になっているかもしれません。
約1,700万〜800万年前のこの葉が、こうして化石として原型をとどめているには、特別な条件が必要だったはずです。
中新世という時代は、日本列島が大陸から切り離され、現在の姿へと形成されていく激動の時期でもありました。東北地方では活発な火山活動が行われ、また多数の淡水湖が存在していたと考えられています。火山灰が湖底に沈殿し、有機物を保存するのに適した環境が整っていました。穏やかな湖底で長い年月をかけて石に刻まれたその姿は、まるで時が止まったかのような静謐な美しさを湛えています。
特にこの黒い部分にご注目ください。葉の表面に見える黒ずんだ部分は「炭質膜」と呼ばれるものです。葉の有機成分が長い年月をかけて炭化し、薄い膜として残ったもので、まさに「実体」部分がそのまま保存されています。通常、木の葉の化石は、その輪郭がスタンプのように残された「印象化石」がほとんどですが、この標本は、実体が炭素化した部分がそのまま保存されているのです。
当時の東北地方は、現在よりも温暖で湿潤な気候であったと考えられています。この黒い色彩は、かつてこの地を覆っていた豊かな森林の葉の記憶を想起させます。
葉の付け根である葉柄(ようへい)の部分まで、欠けることなく残っています。一枚の葉がこれほど完全な形で残るには、水面に落ちてから速やかに泥に覆われる必要があります。当時、付近の火山から降り注いだ微細な火山灰を含む泥が、葉を優しくパッキングしたのでしょう。
標本の裏側、母岩の質感にも注目してください。この石は火山灰を含む「凝灰質泥岩」です。非常に細粒な堆積物からできています。
側面です。約24ミリほど厚みがあります。この厚みは、湖底で泥が幾層にも降り積もった歳月の積み重ねそのものです。一見するとただの石の板ですが、そこには季節が巡り、何世代もの木々が葉を落とした物語が封じ込められています。
木の葉本体は約88ミリあります。
100円硬貨との比較です。自分の書斎やリビングで、好きな時に好きな角度から古代の記憶に触れてみませんか。慌ただしい日常の中に、人類誕生以前の森の一枚を飾ることで、日常の空間に静かなロマンを添えてくれます。
湖にひらりと舞い落ちた一枚の木の葉は、こうして化石となり、私たちの手に届きました。悠久の時を超えた、地球からの贈り物のようです。
商品スペック
| 商品ID | ot4463 |
|---|---|
| 年代 | 新生代第三紀(6600万--260万年前) |
| 学名 | 黒い炭質膜を鮮明に残した、極めて保存状態の良い木の葉化石(岩手県岩手郡雫石町・用ノ沢産) |
| 産地 | 岩手県 日本 |
| サイズ | 本体最大幅8.8cm 母岩含め全体11.2cm×11.2cm×厚2.4cm |
| 商品解説 | 黒い炭質膜を鮮明に残した、極めて保存状態の良い木の葉化石(岩手県岩手郡雫石町・用ノ沢産) |

10分で分かる植物の進化とは?
植物とは、光合成を行い、成長し、維持する栄養を生成する生物のことです。
現在もっとも進化しているとされる植物は被子植物(日本人が大好きな桜など)ですが、もとは、先カンブリア時代に誕生した藻類(そうるい)に遡ります。
その歴史を簡単に振り返ってみましょう。

植物の歴史は動物の歴史よりもはるかに長くさらに遡ります。
先カンブリア時代(約20億年前)には、すでに水中に藻類(そうるい)が出現していました。
古代より絶えることなく生きている生物種のことを、「生きた化石」などといいます(シーラカンス、ウミユリなど)が、植物は生きた化石の宝庫といえます。恐竜が地球に誕生するはるか前から、絶えることなく、地球上に生息し続けています。
最初の植物、藻類。(先カンブリア時代)
藻類は、水中で生活します。茎、根、葉っぱの区別はありません。体全体で栄養素を吸収して生息しています。先カンブリア時代から出現し、現世まで絶えることなく、生息しています。

地上で生活を始めたコケ類。(古生代オルドビス紀)
古生代オルドビス紀に入ると、コケ類が出現します。コケ類は、これまでの水中生活(藻類)から、陸上へと生活の場を広げました。とはいっても、湿った場所にしか生息できません。

大繁栄を遂げたシダ類。石炭の原料となった。(古生代石炭紀)
古生代石炭紀に入ると、シダ類が大繁栄します。はじめて、根、茎、葉っぱに分化した組織を持ち、栄養分を根から効率的に取り込むために、維管束(いかんそく)を持っていました。効率的に栄養素を取り込めるようになり、水の近くからやや離れても生息できるようになり、大繁栄を遂げました。大量に生息したシダ類は、石炭となり、人類の産業革命のきっかけとなったことは周知の事実です。コラム:シダ類と産業革命も合わせてお読みください。

種を持った初めての植物、裸子植物が誕生。(古生代ペルム紀)
恐竜の時代、古生代ペルム紀に入ると、種(たね)をもった植物が誕生します。裸子植物です(藻類、コケ類、シダ類は、胞子によって繁殖します)。硬い表皮で覆われた種が動物や自然環境によって遠方に運搬され、容易に勢力範囲を伸ばすことができるようになりました。

現在最も進化した植物、被子植物が誕生。(中生代ジュラ紀)
恐竜の時代、中生代ジュラ紀に入ると被子植物が誕生します。被子植物とは、胚珠(はいしゅ)が子房で覆われている植物のことです。子房は最終的に果実へと成長するため、容易に動物等に捕食され、その結果、種子を効率的に遠方に運搬できるようになりました。































