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国内マニアック化石シリーズ!特大サイズの秋田県 阿仁町(あにまち)露熊産の針葉樹の枝先化石/【ot4354】
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こちらは秋田県阿仁地域から発見された中新世(約1900万年前から約1600万年前)の植物の化石です。この地域からは裸子植物(針葉樹)・広葉樹ともに多く産出していることから、スギなどの枝先の化石ではないかと思われます。
芯から細枝へと伸びる分岐構造が明瞭で、当時の湿潤の森林景観の一端を想像させる標本です。木の葉の化石は比較的、目にしやすいですが、このような針葉樹の化石は稀です。
枝先の葉の形状がはっきりと保存されている点にご注目ください。
分枝の形状が美しく、化石としての価値はもちろん、インテリアとして映える標本です。
中新世当時、この地域には、湖や湿地が多数発達していたと考えられており、湖底には近くの火山から運ばれてきた火山灰が多く、溜まっていたと考えられています。落ちた葉が水底に沈むと、湖底は酸素が少ない環境で分解されずに、そのまま泥に覆われたものと考えられています。
当時(約1,700万〜1,400万年前)の東北地方は、現在よりも温暖で湿潤な気候だったと考えられています。その後、約1,100万〜800万年前にかけて徐々に冷涼化が進みますが、一帯は引き続き豊かな温帯性広葉樹林(落葉樹を主体とする森)に覆われていたと言われています。広大な自然林に囲まれた環境だったのでしょう。
こちらには広葉樹の木の葉の一部と見られる化石が見られます。薄い層の上に載っていることがよく分かります。
裏面には種類までは特定できないものの、植物片の一部と思しき化石が見られます。
葉というより、樹皮の一部でしょうか?
こちらは広葉樹の一部だと思われます。
側面から撮影しました。大きな母岩ですが、厚みも2センチ以上あります。
母岩全体は20センチ以上あり、中央やや右側に位置するメインの個体は、端から端まで、最大計測で約145ミリに達する非常に大型の枝先化石です。
100円硬貨との比較です。珍しい針葉樹の枝先の化石です。
商品スペック
| 商品ID | ot4354 |
|---|---|
| 年代 | 新生代第三紀(6600万--260万年前) |
| 学名 | 国内マニアック化石シリーズ!特大サイズの秋田県 阿仁町(あにまち)露熊産の針葉樹の枝先化石 |
| 産地 | 秋田県 日本 |
| サイズ | 本体最大直線距離14.5cm 母岩含め全体20.9cm×13.6cm×厚2.3cm |
| 商品解説 | 国内マニアック化石シリーズ!特大サイズの秋田県 阿仁町(あにまち)露熊産の針葉樹の枝先化石 |

10分で分かる植物の進化とは?
植物とは、光合成を行い、成長し、維持する栄養を生成する生物のことです。
現在もっとも進化しているとされる植物は被子植物(日本人が大好きな桜など)ですが、もとは、先カンブリア時代に誕生した藻類(そうるい)に遡ります。
その歴史を簡単に振り返ってみましょう。

植物の歴史は動物の歴史よりもはるかに長くさらに遡ります。
先カンブリア時代(約20億年前)には、すでに水中に藻類(そうるい)が出現していました。
古代より絶えることなく生きている生物種のことを、「生きた化石」などといいます(シーラカンス、ウミユリなど)が、植物は生きた化石の宝庫といえます。恐竜が地球に誕生するはるか前から、絶えることなく、地球上に生息し続けています。
最初の植物、藻類。(先カンブリア時代)
藻類は、水中で生活します。茎、根、葉っぱの区別はありません。体全体で栄養素を吸収して生息しています。先カンブリア時代から出現し、現世まで絶えることなく、生息しています。

地上で生活を始めたコケ類。(古生代オルドビス紀)
古生代オルドビス紀に入ると、コケ類が出現します。コケ類は、これまでの水中生活(藻類)から、陸上へと生活の場を広げました。とはいっても、湿った場所にしか生息できません。

大繁栄を遂げたシダ類。石炭の原料となった。(古生代石炭紀)
古生代石炭紀に入ると、シダ類が大繁栄します。はじめて、根、茎、葉っぱに分化した組織を持ち、栄養分を根から効率的に取り込むために、維管束(いかんそく)を持っていました。効率的に栄養素を取り込めるようになり、水の近くからやや離れても生息できるようになり、大繁栄を遂げました。大量に生息したシダ類は、石炭となり、人類の産業革命のきっかけとなったことは周知の事実です。コラム:シダ類と産業革命も合わせてお読みください。

種を持った初めての植物、裸子植物が誕生。(古生代ペルム紀)
恐竜の時代、古生代ペルム紀に入ると、種(たね)をもった植物が誕生します。裸子植物です(藻類、コケ類、シダ類は、胞子によって繁殖します)。硬い表皮で覆われた種が動物や自然環境によって遠方に運搬され、容易に勢力範囲を伸ばすことができるようになりました。

現在最も進化した植物、被子植物が誕生。(中生代ジュラ紀)
恐竜の時代、中生代ジュラ紀に入ると被子植物が誕生します。被子植物とは、胚珠(はいしゅ)が子房で覆われている植物のことです。子房は最終的に果実へと成長するため、容易に動物等に捕食され、その結果、種子を効率的に遠方に運搬できるようになりました。































