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岩手県雫石産、輪郭・葉脈・鋸歯が極めて明瞭に保存された、中新世・10センチ級の大型ニレ科木の葉化石/【ot4350】
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こちらは、岩手県雫石町の沢周辺に分布する中新世層から発見された、木の葉の化石です。全形が見事に保存された、美しい標本です。
葉脈は中央の中肋から規則正しく側方に伸び、それぞれが鋭い鋸歯の先端へと続いています。これはニレ科(ニレ/ケヤキ)型の葉形によく合致します。この地域からは、ニレ科の葉化石がよく発見されています。
先端までしっかりと保存されています。この地域からはブナ型の葉も発見されますが、一般に、ブナの葉は、ここまで明瞭に鋸歯が認められません。
中肋・側脈・鋸歯の輪郭がはっきりと炭化した茶褐色のラインとして残されています。
我々の祖先が現れるはるか前の木の葉が、数百万年経過してもなお、当時の姿をここまで明瞭に残していることに驚きを感じます。また、10センチ級の非常に立派な葉ですので、見た目にも迫力があります。
裏面です。幾層にも積み重なっています。
側面からみると、重層構造がよりはっきりと分かります。
本体は全長10センチ以上あります。
100円硬貨との比較です。10センチ級の大型標本であることがよく分かります。輪郭・葉脈・鋸歯が明瞭に保存された、ニレ科木の葉の化石です。
商品スペック
| 商品ID | ot4350 |
|---|---|
| 年代 | 新生代第三紀(6600万--260万年前) |
| 学名 | 岩手県雫石産、輪郭・葉脈・鋸歯が極めて明瞭に保存された、中新世・10センチ級の大型ニレ科木の葉化石 |
| 産地 | 岩手県 日本 |
| サイズ | 本体幅10.8cm 母岩含め全体12cm×10cm×厚1.2cm |
| 商品解説 | 岩手県雫石産、輪郭・脈のライン・鋸歯が明瞭に保存された、10センチ級の大きなニレ科の木の葉の化石。岩手県雫石町・用ノ沢産 |

10分で分かる植物の進化とは?
植物とは、光合成を行い、成長し、維持する栄養を生成する生物のことです。
現在もっとも進化しているとされる植物は被子植物(日本人が大好きな桜など)ですが、もとは、先カンブリア時代に誕生した藻類(そうるい)に遡ります。
その歴史を簡単に振り返ってみましょう。

植物の歴史は動物の歴史よりもはるかに長くさらに遡ります。
先カンブリア時代(約20億年前)には、すでに水中に藻類(そうるい)が出現していました。
古代より絶えることなく生きている生物種のことを、「生きた化石」などといいます(シーラカンス、ウミユリなど)が、植物は生きた化石の宝庫といえます。恐竜が地球に誕生するはるか前から、絶えることなく、地球上に生息し続けています。
最初の植物、藻類。(先カンブリア時代)
藻類は、水中で生活します。茎、根、葉っぱの区別はありません。体全体で栄養素を吸収して生息しています。先カンブリア時代から出現し、現世まで絶えることなく、生息しています。

地上で生活を始めたコケ類。(古生代オルドビス紀)
古生代オルドビス紀に入ると、コケ類が出現します。コケ類は、これまでの水中生活(藻類)から、陸上へと生活の場を広げました。とはいっても、湿った場所にしか生息できません。

大繁栄を遂げたシダ類。石炭の原料となった。(古生代石炭紀)
古生代石炭紀に入ると、シダ類が大繁栄します。はじめて、根、茎、葉っぱに分化した組織を持ち、栄養分を根から効率的に取り込むために、維管束(いかんそく)を持っていました。効率的に栄養素を取り込めるようになり、水の近くからやや離れても生息できるようになり、大繁栄を遂げました。大量に生息したシダ類は、石炭となり、人類の産業革命のきっかけとなったことは周知の事実です。コラム:シダ類と産業革命も合わせてお読みください。

種を持った初めての植物、裸子植物が誕生。(古生代ペルム紀)
恐竜の時代、古生代ペルム紀に入ると、種(たね)をもった植物が誕生します。裸子植物です(藻類、コケ類、シダ類は、胞子によって繁殖します)。硬い表皮で覆われた種が動物や自然環境によって遠方に運搬され、容易に勢力範囲を伸ばすことができるようになりました。

現在最も進化した植物、被子植物が誕生。(中生代ジュラ紀)
恐竜の時代、中生代ジュラ紀に入ると被子植物が誕生します。被子植物とは、胚珠(はいしゅ)が子房で覆われている植物のことです。子房は最終的に果実へと成長するため、容易に動物等に捕食され、その結果、種子を効率的に遠方に運搬できるようになりました。































