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珍しい!抜け殻の可能性がある、コオロギに似た虫を内包した、約1億年前の琥珀「バーマイト(Burmite)」/【ot4338】
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こちらは、古代の樹液が化石化したもの、すなわち「琥珀」です。産地はミャンマー北部の渓谷です。世間一般ではバーマイトと呼ばれ、琥珀コレクターに高い人気を誇っています。 バーマイトの最大の魅力は、なんといってもその古さ。約1億年前、恐竜が大地を闊歩していた時代の樹液が起源だと考えられています。樹肌が傷つくと、それを修復するために樹液が染み出します。甘い香りに誘われた虫たちは、粘着質の樹液に足を取られ、内部に封入されたまま化石化することがあります。本品は、まさにその好例と言える標本です。
写真中央に、冒頭で触れた虫が確認できます。一見すると本体のように見えますが、希少な“抜け殻”である可能性があります。虫の輪郭だけがくっきり残り、中身が存在しないという、非常に面白くレアなタイプの内包物です。
頭部、触角、脚、体毛まで、明確に保存されています。コオロギに似た虫にも見えます。
こちらは脚部をクローズアップした写真です。周囲の棘(とげ)まで鮮明に残っており、極めて精緻な保存状態です。状態の良さで知られるバーマイトの中でも、ひときわ際立つクオリティと言えます。
バーマイトは形がよく似ており、多くが扁平な楕円状をしています。古い時代の琥珀としては透明度が非常に高く、補助光を当てると内包物がシルエット状に浮かび上がります。その姿は、まさに自然が生み出した宝石、ナチュラルアートです。
補助光なしでも透明度は十分に高く、細部まで観察できます。ぜひ高倍率のルーペをご使用ください。詳しくはコラム「化石を観察するときの、ルーペの選び方」を御覧ください。
どこか愛嬌が感じられる、可愛らしいポーズ。
左右幅は約16ミリ。バーマイトとしてはアベレージサイズの標本です。
100円硬貨との比較写真です。抜け殻の可能性がある、コオロギに似た虫を内包した約1億年前の琥珀「バーマイト」。希少性・見栄えともに優れた標本です。
商品スペック
| 商品ID | ot4338 |
|---|---|
| 年代 | 中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前) |
| 学名 | 珍しい!抜け殻の可能性がある、コオロギに似た虫を内包した、約1億年前の琥珀「バーマイト(Burmite)」 |
| 産地 | Myanmar |
| サイズ | 1.6cm×1cm×厚0.4cm |
| 商品解説 | 珍しい!抜け殻の可能性がある、コオロギに似た虫を内包した、約1億年前の琥珀「バーマイト(Burmite)」 |

バーマイト(ビルマ琥珀)とは?
バーマイトは、ビルマ琥珀やカチン琥珀の名で知られ、ミャンマー北部の渓谷で発掘される約1億年前の恐竜時代に形成された琥珀です。その中には、様々な動植物が内包されており、まれに恐竜の断片的な化石も見つかっています。

琥珀は樹木の樹液が化石化したものですが、その形成には少なくとも数百万年かかるとされています。バーマイトは特に古く、1億年もの時間をかけて形成されており、他の産地の琥珀と比較しても非常に貴重です。

では、このバーマイトの元となった樹液を生み出した樹木は、どのような環境に生えていたのでしょうか。
一説によれば、これらの樹木は海岸近くの熱帯雨林に生えていたと考えられています。その樹液が固まってできた樹脂は海に流され、そこで化石化したとされています。これは、琥珀の中からアンモナイトの殻やサンゴ、カキなどの海洋性生物が発見されたことに基づいています。

さらに、一部の琥珀からは淡水性の貝の化石が見つかっており、海洋だけでなく、沿岸の河川やデルタ、湖、ラグーンなどの環境も存在していたと推測されています。また、焼け焦げた植物の痕跡が含まれていることから、現代の熱帯泥炭湿地のように、当時も火災が頻繁に発生していた可能性があります。

バーマイトの中から発見される動植物の多様性は際立っており、これまでに2000種類以上が記録されています。特に多いのは昆虫で、クモやサソリ、ダニ、ハチ、アリ、ゴキブリ、シロアリ、カマキリ、コオロギ、ヤスデ、ムカデ、水生昆虫などが含まれます。また、植物も多様で、顕花植物、針葉樹、シダ、ヒカゲノカズラ類、コケ類などが確認されています。































