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肉眼でもはっきり視認可能!羽虫の保存状態は圧巻。約1億年前、恐竜時代の琥珀「バーマイト(Burmite)」/【ot4287】
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こちらは、東南アジア・ミャンマー北部のフカワン渓谷で採集された、白亜紀中期(アプチアン末~セノマニアン初期)に形成された、非常に古い琥珀「バーマイト」です。
内部には、肉眼でも確認できる羽虫が内包されています。保存状態は驚くほど良好で、高倍率のルーペで覗くと、体の各部位はもちろん、足に生えた細かな毛までもはっきりと確認できます。ぜひ30倍以上の高倍率ルーペでじっくりとご覧ください。

バーマイトは、多種多様なインクルージョン(内包物)を含むことで知られています。とりわけ虫類の種類の豊富さは特筆すべき点ですが、その多くはルーペで確認が必要なほど小さな個体です。
これは、琥珀の原料となる樹液に絡め取られたとしても、脱出できるほど大きな虫は化石として残りにくい、という単純な理由によります。そのため、このように肉眼でもはっきりと判別できるほどの虫が内包されている例は、きわめて稀です。
昆虫の歴史についてはコラム「昆虫の進化史……4億年の飛翔が語る地球の記憶」を御覧ください。

それにしても、この保存状態は圧巻です。過去に取り扱った標本の中でも、ここまで良好な保存状態を示すものは、わずかしかありません。

ご覧のとおり、基質の透明度は抜群と言ってよいほど高く、内包物を一目で判別できます。

バックライトを併用すると、内包された虫がさらに鮮明に浮かび上がって見えます。

冒頭の大きな羽虫以外にも、ご覧の虫が確認できます。
バーマイトは約1億年前、すなわち恐竜時代の樹木の樹液が起源とされており、内包されている虫たちも同時代のものである可能性があります。虫のほかにも、クモやトカゲの一部、さらには恐竜の羽毛などが含まれることもあり、バーマイトは当時の環境を探る貴重な手がかりとされ、「小さなタイムカプセル」とも呼ばれています。

30倍以上のルーペを用いると、このように体毛の一本一本までご覧いただけます。詳しくはコラム「化石を観察するときの、ルーペの選び方」を御覧ください。

各部位はもちろん、体毛や翅脈までもはっきりとご覧いただけます。

長い脚をもつ羽虫の一種のようです。

琥珀全体の幅はおよそ18ミリ。内包された虫は、5ミリ弱ほどの大きさです。

100円硬貨との比較写真です。羽虫の保存状態はまさに圧巻。約1億年前、恐竜時代の琥珀「バーマイト」です。
商品スペック
商品ID | ot4287 |
---|---|
年代 | 中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前) |
学名 | 肉眼でもはっきり視認可能!羽虫の保存状態は圧巻。約1億年前、恐竜時代の琥珀「バーマイト(Burmite)」 |
産地 | Myanmar |
サイズ | 1.8cm×1cm×厚0.3cm |
商品解説 | 肉眼でもはっきり視認可能!羽虫の保存状態は圧巻。約1億年前、恐竜時代の琥珀「バーマイト(Burmite)」 |
バーマイト(ビルマ琥珀)とは?
バーマイトは、ビルマ琥珀やカチン琥珀の名で知られ、ミャンマー北部の渓谷で発掘される約1億年前の恐竜時代に形成された琥珀です。その中には、様々な動植物が内包されており、まれに恐竜の断片的な化石も見つかっています。
琥珀は樹木の樹液が化石化したものですが、その形成には少なくとも数百万年かかるとされています。バーマイトは特に古く、1億年もの時間をかけて形成されており、他の産地の琥珀と比較しても非常に貴重です。
では、このバーマイトの元となった樹液を生み出した樹木は、どのような環境に生えていたのでしょうか。
一説によれば、これらの樹木は海岸近くの熱帯雨林に生えていたと考えられています。その樹液が固まってできた樹脂は海に流され、そこで化石化したとされています。これは、琥珀の中からアンモナイトの殻やサンゴ、カキなどの海洋性生物が発見されたことに基づいています。
さらに、一部の琥珀からは淡水性の貝の化石が見つかっており、海洋だけでなく、沿岸の河川やデルタ、湖、ラグーンなどの環境も存在していたと推測されています。また、焼け焦げた植物の痕跡が含まれていることから、現代の熱帯泥炭湿地のように、当時も火災が頻繁に発生していた可能性があります。
バーマイトの中から発見される動植物の多様性は際立っており、これまでに2000種類以上が記録されています。特に多いのは昆虫で、クモやサソリ、ダニ、ハチ、アリ、ゴキブリ、シロアリ、カマキリ、コオロギ、ヤスデ、ムカデ、水生昆虫などが含まれます。また、植物も多様で、顕花植物、針葉樹、シダ、ヒカゲノカズラ類、コケ類などが確認されています。