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古塩原湖が遺した遠い記憶……栃木県北部・那須塩原で採集された約30~40万年前の木の葉の化石(Leaf fossil)/【ot4270】
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こちらは栃木県北部・那須塩原市で採集された、約30~40万年前の木の葉の化石です。ご覧のとおり、主脈・側脈ともにしっかりと保存されています。

表面を少し掘り進めると、葉の化石が現れるような産状が特徴的です。この地域にはかつて古塩原湖という湖があり、その湖底に堆積した植物が、こうして化石として発見されています。

裏面です。非常にきめ細かな石質であることがお分かりいただけるでしょう。湖底で堆積した粘土鉱物を多く含む泥が石化したことで、現在のように硬質な岩石となっている様子が感じられます。

古塩原湖は、塩原の南にある高原火山の活動によって川がせき止められ、形成されたと考えられています。その結果、水底には火山灰や珪藻などが幾重にも堆積し、化石の保存場所として申し分のない良好な環境が整っていたと思われます。

側面から見ると、堆積物が幾重にも重なっている様子がよく分かりますね。

葉本体は約35ミリ、母岩を含めると全体で8センチを超える大きさです。

100円硬貨との比較写真です。栃木県北部・那須塩原で採集された約30~40万年前の木の葉の化石で、古塩原湖が遺した遠い記憶です。
商品スペック
商品ID | ot4270 |
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年代 | 新生代第四紀(260万年前 -- 現在) |
学名 | 古塩原湖が遺した遠い記憶……栃木県北部・那須塩原で採集された約30~40万年前の木の葉の化石(Leaf fossil) |
産地 | 栃木県 日本 |
サイズ | 本体幅3.5cm 母岩含め全体9.7cm×6cm×厚1.4cm |
商品解説 | 古塩原湖が遺した遠い記憶……栃木県北部・那須塩原で採集された約30~40万年前の木の葉の化石(Leaf fossil) |
10分で分かる植物の進化とは?
植物とは、光合成を行い、成長し、維持する栄養を生成する生物のことです。
現在もっとも進化しているとされる植物は被子植物(日本人が大好きな桜など)ですが、もとは、先カンブリア時代に誕生した藻類(そうるい)に遡ります。
その歴史を簡単に振り返ってみましょう。
植物の歴史は動物の歴史よりもはるかに長くさらに遡ります。
先カンブリア時代(約20億年前)には、すでに水中に藻類(そうるい)が出現していました。
古代より絶えることなく生きている生物種のことを、「生きた化石」などといいます(シーラカンス、ウミユリなど)が、植物は生きた化石の宝庫といえます。恐竜が地球に誕生するはるか前から、絶えることなく、地球上に生息し続けています。
最初の植物、藻類。(先カンブリア時代)
藻類は、水中で生活します。茎、根、葉っぱの区別はありません。体全体で栄養素を吸収して生息しています。先カンブリア時代から出現し、現世まで絶えることなく、生息しています。
地上で生活を始めたコケ類。(古生代オルドビス紀)
古生代オルドビス紀に入ると、コケ類が出現します。コケ類は、これまでの水中生活(藻類)から、陸上へと生活の場を広げました。とはいっても、湿った場所にしか生息できません。
大繁栄を遂げたシダ類。石炭の原料となった。(古生代石炭紀)
古生代石炭紀に入ると、シダ類が大繁栄します。はじめて、根、茎、葉っぱに分化した組織を持ち、栄養分を根から効率的に取り込むために、維管束(いかんそく)を持っていました。効率的に栄養素を取り込めるようになり、水の近くからやや離れても生息できるようになり、大繁栄を遂げました。大量に生息したシダ類は、石炭となり、人類の産業革命のきっかけとなったことは周知の事実です。コラム:シダ類と産業革命も合わせてお読みください。
種を持った初めての植物、裸子植物が誕生。(古生代ペルム紀)
恐竜の時代、古生代ペルム紀に入ると、種(たね)をもった植物が誕生します。裸子植物です(藻類、コケ類、シダ類は、胞子によって繁殖します)。硬い表皮で覆われた種が動物や自然環境によって遠方に運搬され、容易に勢力範囲を伸ばすことができるようになりました。
現在最も進化した植物、被子植物が誕生。(中生代ジュラ紀)
恐竜の時代、中生代ジュラ紀に入ると被子植物が誕生します。被子植物とは、胚珠(はいしゅ)が子房で覆われている植物のことです。子房は最終的に果実へと成長するため、容易に動物等に捕食され、その結果、種子を効率的に遠方に運搬できるようになりました。