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何枚もの葉が折り重なるように保存された、中新世に繁栄したムカシブナ(Fagus stuxbergii)の化石/【ot4262】
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こちらは神戸層群から発見された、およそ2000〜3000万年前のムカシブナの化石です。現在の日本でもおなじみのブナは、古代にはムカシブナとして森をつくり、生い茂っていました。本標本は、その葉の化石です。

幾枚かの葉が重なり合うように保存されています。中央には太い主脈が通り、そこから伸びる側脈も鮮明に確認できます。

当時の日本は海洋性の気候が発達し、湿潤な環境でした。ブナにとっては繁栄しやすい条件だったと考えられています。

裏面です。現在の神戸には、かつて古神戸湖が広がっており、その湖底に堆積したものと考えられます。石質は非常にきめ細かいのが特徴です。

露頭からそのまま切り出したようなブロック型の標本で、十分な厚みと強度を備えています。

母岩全体の幅は左右約8センチあります。

100円硬貨との比較写真です。何枚もの葉が折り重なるように保存された、中新世に繁栄したムカシブナの化石です。

かつて、壮大なムカシブナの森があったのでしょう。
商品スペック
商品ID | ot4262 |
---|---|
年代 | 新生代第三紀(6600万--260万年前) |
学名 | 何枚もの葉が折り重なるように保存された、中新世に繁栄したムカシブナ(Fagus stuxbergii)の化石 |
産地 | 兵庫県 日本 |
サイズ | 本体4.9cm 母岩含め全体8.3cm×7.2cm×厚4cm |
商品解説 | 何枚もの葉が折り重なるように保存された、中新世に繁栄したムカシブナ(Fagus stuxbergii)の化石 |
10分で分かる植物の進化とは?
植物とは、光合成を行い、成長し、維持する栄養を生成する生物のことです。
現在もっとも進化しているとされる植物は被子植物(日本人が大好きな桜など)ですが、もとは、先カンブリア時代に誕生した藻類(そうるい)に遡ります。
その歴史を簡単に振り返ってみましょう。
植物の歴史は動物の歴史よりもはるかに長くさらに遡ります。
先カンブリア時代(約20億年前)には、すでに水中に藻類(そうるい)が出現していました。
古代より絶えることなく生きている生物種のことを、「生きた化石」などといいます(シーラカンス、ウミユリなど)が、植物は生きた化石の宝庫といえます。恐竜が地球に誕生するはるか前から、絶えることなく、地球上に生息し続けています。
最初の植物、藻類。(先カンブリア時代)
藻類は、水中で生活します。茎、根、葉っぱの区別はありません。体全体で栄養素を吸収して生息しています。先カンブリア時代から出現し、現世まで絶えることなく、生息しています。
地上で生活を始めたコケ類。(古生代オルドビス紀)
古生代オルドビス紀に入ると、コケ類が出現します。コケ類は、これまでの水中生活(藻類)から、陸上へと生活の場を広げました。とはいっても、湿った場所にしか生息できません。
大繁栄を遂げたシダ類。石炭の原料となった。(古生代石炭紀)
古生代石炭紀に入ると、シダ類が大繁栄します。はじめて、根、茎、葉っぱに分化した組織を持ち、栄養分を根から効率的に取り込むために、維管束(いかんそく)を持っていました。効率的に栄養素を取り込めるようになり、水の近くからやや離れても生息できるようになり、大繁栄を遂げました。大量に生息したシダ類は、石炭となり、人類の産業革命のきっかけとなったことは周知の事実です。コラム:シダ類と産業革命も合わせてお読みください。
種を持った初めての植物、裸子植物が誕生。(古生代ペルム紀)
恐竜の時代、古生代ペルム紀に入ると、種(たね)をもった植物が誕生します。裸子植物です(藻類、コケ類、シダ類は、胞子によって繁殖します)。硬い表皮で覆われた種が動物や自然環境によって遠方に運搬され、容易に勢力範囲を伸ばすことができるようになりました。
現在最も進化した植物、被子植物が誕生。(中生代ジュラ紀)
恐竜の時代、中生代ジュラ紀に入ると被子植物が誕生します。被子植物とは、胚珠(はいしゅ)が子房で覆われている植物のことです。子房は最終的に果実へと成長するため、容易に動物等に捕食され、その結果、種子を効率的に遠方に運搬できるようになりました。