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国内化石マニアックシリーズ!かつて存在した古神戸湖の遺産……ムカシブナ(Fagus stuxbergii)の上質化石/【ot4261】
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こちらは神戸層群から採集された、ムカシブナ(Fagus stuxbergii)の葉化石です。ムカシブナは古代のブナ属に属し、温帯性の広葉樹の仲間と考えられています。ご覧のように葉脈が明瞭に残る、美しい標本です。

葉の主脈(中央の太い葉脈)と側脈が、くっきりと保存されています。

側脈は放射状に広がり、一部には鋸歯(葉縁のギザギザ)も確認できます。

裏面の様子です。一部に植物と思われる部分的な化石が見られます。

側面から撮影しました。神戸層群は約3,800万年前~3,100万年前(新生代・始新世末から漸新世)に、現在の兵庫県神戸市や三田市、淡路島北部などに広がって堆積した地層の総称です。
この一帯には「古神戸湖」と呼ばれる巨大な湖が存在していました。湖のまわりには、カエデ・ケヤキ・ブナ・ナナカマドなどの温帯性樹林に加え、メタセコイアのような亜熱帯性の植物も共存していたことが分かっています。
神戸層群からは保存状態に優れた化石が数多く産出し、本標本のように葉脈まではっきりと残る例も見られます。近年では「ザイサンアミノドン」と呼ばれる大型のサイの仲間の化石も発見されました。古代のサイが、豊かな植物をゆったりと食んでいた姿が目に浮かぶようです。

葉本体の長さは約8センチ、母岩を含めると10センチ弱です。

100円硬貨との比較写真です。かつて存在した古神戸湖の遺産、ムカシブナの上質な化石です。
商品スペック
商品ID | ot4261 |
---|---|
年代 | 新生代第三紀(6600万--260万年前) |
学名 | 国内化石マニアックシリーズ!かつて存在した古神戸湖の遺産……ムカシブナ(Fagus stuxbergii)の上質化石 |
産地 | 兵庫県 日本 |
サイズ | 本体8cm 母岩含め全体9.8cm×4.6cm×厚2.2cm |
商品解説 | 国内化石マニアックシリーズ!かつて存在した古神戸湖の遺産……ムカシブナ(Fagus stuxbergii)の上質化石 |
10分で分かる植物の進化とは?
植物とは、光合成を行い、成長し、維持する栄養を生成する生物のことです。
現在もっとも進化しているとされる植物は被子植物(日本人が大好きな桜など)ですが、もとは、先カンブリア時代に誕生した藻類(そうるい)に遡ります。
その歴史を簡単に振り返ってみましょう。
植物の歴史は動物の歴史よりもはるかに長くさらに遡ります。
先カンブリア時代(約20億年前)には、すでに水中に藻類(そうるい)が出現していました。
古代より絶えることなく生きている生物種のことを、「生きた化石」などといいます(シーラカンス、ウミユリなど)が、植物は生きた化石の宝庫といえます。恐竜が地球に誕生するはるか前から、絶えることなく、地球上に生息し続けています。
最初の植物、藻類。(先カンブリア時代)
藻類は、水中で生活します。茎、根、葉っぱの区別はありません。体全体で栄養素を吸収して生息しています。先カンブリア時代から出現し、現世まで絶えることなく、生息しています。
地上で生活を始めたコケ類。(古生代オルドビス紀)
古生代オルドビス紀に入ると、コケ類が出現します。コケ類は、これまでの水中生活(藻類)から、陸上へと生活の場を広げました。とはいっても、湿った場所にしか生息できません。
大繁栄を遂げたシダ類。石炭の原料となった。(古生代石炭紀)
古生代石炭紀に入ると、シダ類が大繁栄します。はじめて、根、茎、葉っぱに分化した組織を持ち、栄養分を根から効率的に取り込むために、維管束(いかんそく)を持っていました。効率的に栄養素を取り込めるようになり、水の近くからやや離れても生息できるようになり、大繁栄を遂げました。大量に生息したシダ類は、石炭となり、人類の産業革命のきっかけとなったことは周知の事実です。コラム:シダ類と産業革命も合わせてお読みください。
種を持った初めての植物、裸子植物が誕生。(古生代ペルム紀)
恐竜の時代、古生代ペルム紀に入ると、種(たね)をもった植物が誕生します。裸子植物です(藻類、コケ類、シダ類は、胞子によって繁殖します)。硬い表皮で覆われた種が動物や自然環境によって遠方に運搬され、容易に勢力範囲を伸ばすことができるようになりました。
現在最も進化した植物、被子植物が誕生。(中生代ジュラ紀)
恐竜の時代、中生代ジュラ紀に入ると被子植物が誕生します。被子植物とは、胚珠(はいしゅ)が子房で覆われている植物のことです。子房は最終的に果実へと成長するため、容易に動物等に捕食され、その結果、種子を効率的に遠方に運搬できるようになりました。