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国内化石マニアックシリーズ!掌状脈が見られる神戸層群の葉の化石(Leaf fossil)/【ot4260】
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こちらは神戸層群から採集された葉の化石です。神戸層群とは、約3,800万年前から3,100万年前にかけて、現在の兵庫県神戸市・三田市・淡路島北部などに広がって堆積した地層の総称です。
当時、この一帯には「古神戸湖」と呼ばれる巨大な湖が存在していました。今回のような葉の化石は、その湖の底に沈んだ葉が長い時間をかけて化石化したものと考えられています。

葉脈がよく保存されています。葉の基部から複数の脈が放射状に広がる掌状脈タイプで、中央に明瞭な主脈は見られません。このタイプはカエデなどによく見られるものですが、属までの同定はされていません。少なくとも、中央に1本の主脈が通り、そこから側脈(lateral veins)が左右に交互に分岐するタイプではないため、ケヤキではないと考えられます。

神戸層群は比較的古い地層ですが、このように植物の見事な印象化石がしばしば発見されています。

裏面にも、うっすらと印象化石のような痕跡が見受けられます。

側面から撮影しました。非常にきめ細かく緻密な質感が確認できます。湖底の堆積物が石化した際に特徴的に見られる、細粒の質感です。

母岩全体の大きさは約7センチ、本体部分は約4センチです。

100円硬貨との比較写真です。掌状脈が見られる、神戸層群の葉の化石です。
商品スペック
商品ID | ot4260 |
---|---|
年代 | 新生代第三紀(6600万--260万年前) |
学名 | 国内化石マニアックシリーズ!掌状脈が見られる神戸層群の葉の化石(Leaf fossil) |
産地 | 兵庫県 日本 |
サイズ | 本体4.6cm 母岩含め全体7.2cm×6.1cm×厚3.5cm |
商品解説 | 国内化石マニアックシリーズ!掌状脈が見られる神戸層群の葉の化石(Leaf fossil) |
10分で分かる植物の進化とは?
植物とは、光合成を行い、成長し、維持する栄養を生成する生物のことです。
現在もっとも進化しているとされる植物は被子植物(日本人が大好きな桜など)ですが、もとは、先カンブリア時代に誕生した藻類(そうるい)に遡ります。
その歴史を簡単に振り返ってみましょう。
植物の歴史は動物の歴史よりもはるかに長くさらに遡ります。
先カンブリア時代(約20億年前)には、すでに水中に藻類(そうるい)が出現していました。
古代より絶えることなく生きている生物種のことを、「生きた化石」などといいます(シーラカンス、ウミユリなど)が、植物は生きた化石の宝庫といえます。恐竜が地球に誕生するはるか前から、絶えることなく、地球上に生息し続けています。
最初の植物、藻類。(先カンブリア時代)
藻類は、水中で生活します。茎、根、葉っぱの区別はありません。体全体で栄養素を吸収して生息しています。先カンブリア時代から出現し、現世まで絶えることなく、生息しています。
地上で生活を始めたコケ類。(古生代オルドビス紀)
古生代オルドビス紀に入ると、コケ類が出現します。コケ類は、これまでの水中生活(藻類)から、陸上へと生活の場を広げました。とはいっても、湿った場所にしか生息できません。
大繁栄を遂げたシダ類。石炭の原料となった。(古生代石炭紀)
古生代石炭紀に入ると、シダ類が大繁栄します。はじめて、根、茎、葉っぱに分化した組織を持ち、栄養分を根から効率的に取り込むために、維管束(いかんそく)を持っていました。効率的に栄養素を取り込めるようになり、水の近くからやや離れても生息できるようになり、大繁栄を遂げました。大量に生息したシダ類は、石炭となり、人類の産業革命のきっかけとなったことは周知の事実です。コラム:シダ類と産業革命も合わせてお読みください。
種を持った初めての植物、裸子植物が誕生。(古生代ペルム紀)
恐竜の時代、古生代ペルム紀に入ると、種(たね)をもった植物が誕生します。裸子植物です(藻類、コケ類、シダ類は、胞子によって繁殖します)。硬い表皮で覆われた種が動物や自然環境によって遠方に運搬され、容易に勢力範囲を伸ばすことができるようになりました。
現在最も進化した植物、被子植物が誕生。(中生代ジュラ紀)
恐竜の時代、中生代ジュラ紀に入ると被子植物が誕生します。被子植物とは、胚珠(はいしゅ)が子房で覆われている植物のことです。子房は最終的に果実へと成長するため、容易に動物等に捕食され、その結果、種子を効率的に遠方に運搬できるようになりました。